大河ドラマ「べらぼう」松の井役・久保田紗友さんと吉原の歴史をたどる街歩き
2025年2月10日放送の「ひるまえほっと」では、大河ドラマ「べらぼう」に出演する久保田紗友さんが、ドラマの舞台となる吉原遊郭の歴史をたどる街歩きを行いました。かつて遊郭として栄えた吉原は、現在の東京都台東区千束に位置し、歴史の面影を色濃く残す場所です。番組では、吉原の歴史や文化を深く掘り下げながら、現代の視点からその魅力を再発見する内容となりました。
久保田紗友さんの出演作と「べらぼう」での役どころ
久保田紗友さんは、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」などに出演し、実力派女優として注目されています。今回の大河ドラマ「べらぼう」では、松葉屋の遊女松の井役を演じ、江戸時代の遊郭文化の中で生きる女性の姿をリアルに表現しています。物語の舞台となる吉原は、江戸時代には約3000人もの遊女が暮らしていたとされ、当時の華やかさと厳しい現実が交錯する場所でした。今回の街歩きでは、そんな吉原の歴史を知ることができる貴重なスポットを訪れました。
吉原神社で江戸の遊女たちの歴史を学ぶ
まず訪れたのは、吉原遊郭の守り神として信仰される吉原神社です。この神社は、遊郭で働く遊女や関係者たちの願いを受け止める存在として知られ、商売繁盛や縁結びのご利益があるとされています。吉原遊郭は江戸時代に幕府公認の遊郭として発展し、多くの文化人や武士たちが訪れた場所ですが、一方で遊女たちは厳しい環境の中で暮らしていました。番組では、吉原神社の宮司さんが登場し、吉原の歴史や、遊女たちがどのような思いでこの地にいたのかを解説しました。
- 吉原神社は吉原遊郭の移転後に創建され、遊女たちの信仰の対象だった
- 遊郭では病気や火事が多かったため、神社は安全や健康を祈願する場でもあった
- 現在も商売繁盛や恋愛成就のパワースポットとして親しまれている
江戸時代の出版文化を伝える耕書堂へ
続いて向かったのは、耕書堂。ここは、江戸時代に出版文化を牽引した蔦屋重三郎が最初に構えた書店にちなんで設立された観光拠点施設です。吉原は、単に遊びの場としてだけでなく、文化の発信地でもあり、浮世絵や文学が盛んに生まれた場所でした。
- 耕書堂では、当時の遊郭の様子を記した「吉原細見」のレプリカが展示されている
- 「吉原細見」は遊郭の案内書のようなもので、当時の吉原の遊女やお店の情報が掲載されていた
- 蔦屋重三郎は、葛飾北斎や歌川広重などの浮世絵師を支援し、吉原の文化を広めた人物として知られる
久保田紗友さんも展示を熱心に見学し、江戸時代の出版文化がいかに遊郭と深い関わりを持っていたのかを学びました。
吉原大門と見返り柳の今
次に訪れたのは、かつて吉原遊郭の唯一の出入り口だった吉原大門。吉原は四方を高い塀に囲まれ、遊女が自由に外へ出ることは許されていませんでした。そのため、出入りできる場所はこの大門のみで、ここを通って多くの客が吉原へと足を運びました。
- 吉原大門は、かつての遊郭の境界を示す唯一の出入り口だった
- 遊女たちは「揚げ代（遊興費）」を完済しない限り、外に出ることが許されなかった
- 現在も大門の近くには「見返り柳」があり、江戸時代の風情を残している
見返り柳の近くには、創業136年を誇る老舗の天丼屋があり、現在でも地元の人々や観光客に愛されています。久保田さんも、その場の雰囲気を楽しみながら、ドラマの舞台となった吉原の歴史を振り返りました。
浅草公会堂で開催された「べらぼう」トークショー
番組の最後には、浅草公会堂で行われた「べらぼう」トークショーの模様が紹介されました。司会は古谷敏郎アナウンサーと小村弥生リポーターが務め、ゲストには久保田紗友さん、橋本淳さんが登場しました。
- トークショーでは、江戸時代の吉原の文化や、当時の遊郭の様子が語られた
- 「べらぼう」撮影の裏話や、役作りに関するエピソードが披露された
- 参加者からは、江戸の文化に対する関心が高まったとの声が寄せられた
久保田さんは、吉原という独特な世界観の中で松の井を演じることの難しさや、その魅力についても語りました。特に、遊郭の女性たちがどのように生きていたのかを知ることで、役に対する理解が深まったと話していました。
まとめ
今回の「ひるまえほっと」では、大河ドラマ「べらぼう」の松の井役・久保田紗友さんとともに、吉原の歴史をたどる特集が放送されました。吉原神社や耕書堂、吉原大門などを巡ることで、江戸時代の遊郭文化やその背景を学ぶことができました。また、浅草公会堂でのトークショーでは、ドラマの魅力や江戸の文化が語られ、より深い視点で「べらぼう」を楽しむことができそうです。
コメント