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【有吉のお金発見 突撃!カネオくん】旅館のお金の秘密に迫る!和菓子・広縁・湯守・固形燃料・スターとの物語まで徹底調査|2025年4月13日放送

バラエティ

旅館のお金の秘密に迫る!和菓子・広縁・湯守・固形燃料・スターとの物語まで徹底調査|2025年4月13日放送

2025年4月13日(日)放送のNHK総合『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(18:05〜18:45)では、旅館という日本の文化を支える存在に光を当て、その裏にある“お金の秘密”と工夫されたおもてなしの仕組みが紹介されました。番組では、有吉弘行さんを中心に、坂下千里子さん、佐野雄大さん(INI)、陣内智則さん、田牧そらさんが出演し、旅館の現場に密着した驚きの実態をレポート。視聴者が普段なかなか知ることのない、旅館の裏側の努力や技術、そして人の手による温かみのある仕組みに迫りました。

和菓子とお茶のセットには命を守る配慮があった

旅館の客室に入ると真っ先に目に入る、湯呑みと並んだ小さな和菓子。これはただの「おもてなし」ではなく、体調管理に配慮した大切なサービスです。群馬・草津温泉の旅館では、次のような配慮が紹介されていました。

・長時間の移動で空腹状態になった宿泊者が、そのまま温泉に入ると血糖値が急激に下がり、めまいや脱水の危険がある
・この対策として、部屋に甘い和菓子を置き、糖分を補給してから温泉に入ってもらう工夫がされている
・同時に出される緑茶や番茶には水分補給だけでなく、ビタミンCやカテキンによる湯あたり防止効果もある

つまりこの和菓子とお茶のセットは、旅館がお客さまの安全と健康を第一に考えた具体的な仕組みであり、見た目以上に深い意味を持っているのです。

また、お菓子の内容にもこだわりがあります。その土地ならではの銘菓や季節の素材を使ったものが多く、

・春は桜餅やうぐいす餅
・夏は涼感のある水ようかんや葛きり
・秋は栗まんじゅうやさつまいも菓子
・冬はこっくりとした最中やあんこ菓子

といったように、旅の記憶に季節の風味を添える役割も果たしています。

窓際にある「広縁」は日本建築の進化の象徴

和室の窓際にあるテーブルと椅子の置かれた小さな洋風スペース「広縁(ひろえん)」。この空間は、もともと明治時代以前の旅館建築における外廊下が原型です。

・かつての旅館は、各部屋の外側をぐるっと囲むように廊下が設けられていた
・しかし欧米人観光客にとって「ふすまだけで区切られた部屋」はプライバシーが確保できず不評だった
・そのため中廊下が導入され、外廊下のスペースは不要となり、部屋に取り込まれて「広縁」になった

現在ではこの広縁が、次のような役割を果たしています。

直射日光から畳や家具を守るクッションスペース
景色を楽しみながらくつろげる場所として機能
温泉から上がった後、体を冷やすための休憩所にもぴったり
畳に座るのが苦手な外国人や高齢者にも優しい、椅子付きの空間

こうした歴史と配慮が詰まった広縁は、現代の旅館のおもてなしの一部として、形を変えて受け継がれているのです。

温泉の生命線を守る「湯守(ゆもり)」の仕事

温泉の質を保ち、快適な入浴を提供するためには、湯守と呼ばれる職人の存在が欠かせません。番組では、草津温泉と福島・安達太良山の2つの湯守の仕事に密着しました。

・草津では「湯もみ」と呼ばれる手法でお湯の温度を調整しており、熱すぎる湯を自然に冷ます工夫が続いています
・湯船に溜まる湯の花(温泉成分の結晶)を丁寧に掃除する作業
も湯守の仕事です

特に驚きだったのは、安達太良山の湯守4人衆の現場です。

・標高1400mの源泉から、麓の旅館へ温泉を届けるために、2時間かけて雪山を登り、20mおきの点検口を巡回してパイプを掃除
・パイプは雪の下4mに埋まっており、雪を掘り起こしてメンテナンスするという過酷な作業が行われていました

このように、旅館の温泉がいつでも心地よく保たれているのは、日々目に見えない場所で働く湯守たちの努力のおかげです。

あの鍋の下の“青い火”はどこから?

旅館の夕食で登場する鍋料理。その下で燃えている青い火の正体は固形燃料です。番組ではその製造現場を滋賀県・犬上郡の工場にて取材しました。

メタノールと固化剤を混ぜた液体を配管に流し、型に流し込んで固形化
・安全性、臭いの少なさ、安定した燃焼時間が求められ、用途に応じて様々なサイズが用意されている
・中には6kgの大型サイズもあり、新潟県中越地震の際には暖房器具としても活用されたとのことです

この固形燃料は年間で約20億円の市場規模を持ち、旅館だけでなく防災や災害時の支援物資としても活用される、重要な製品となっています。

石原裕次郎と旅館の奇跡の物語

福井県あわら市のある旅館は、昭和の大スター石原裕次郎さんが40日間静養した思い出の場所として知られていました。しかしこの旅館は2018年に火災で全焼してしまいます。

・焼け跡からは、裕次郎さんのプライベートカラオケ音源が奇跡的に発見
・かつては宿泊者だけが聞ける音源でしたが、火災で傷んだものをレコード会社が最新技術でデジタル復元し、音がよみがえった

旅館という空間が、大スターの人生の一部として刻まれていたことに、多くの視聴者が胸を打たれた瞬間でした。

個性が光る“クセつよ旅館”も登場

青森県むつ市では、1人で旅館を切り盛りする飛内源一郎さんの元を訪問。100畳の宴会場は展示会場に改装され、向かい離れには“地獄ジオラマ”が広がるという前代未聞の旅館となっていました。

また山口市では、80歳の大女将・宮川高美さんが毎晩演じる「女将劇場」が名物。全175パターンの演目を持ち、60年間続けているという驚きの姿勢が紹介されました。


旅館には、目に見える“風情”の裏に、目に見えない努力と仕組みがあります。和菓子1つ、椅子1脚、湯船の温度、鍋の火、そして部屋の空気まで。すべては宿泊者にとっての最高のひとときを作るために存在しています。番組を見て改めて、旅館の持つ価値と奥深さを感じることができました。

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