眠っているスパイスを日常使いに!
使い切れずに眠っているスパイスはありませんか?2025年6月5日放送の『午後LIVE ニュースーン』では、余りがちなスパイスをおいしく・ムダなく・香りよく使い切るアイデアが紹介されました。スパイス調合家のIKUさんが提案する日常使いのテクニックから、調味料へのアレンジ方法、さらにはニオイ対策まで、すぐに実践できる活用術が満載でした。
スパイスで下ごしらえの失敗知らず!ローズマリー×じゃがいも活用術
家庭にあるけれど使いきれずに眠っているスパイスの代表として、「ローズマリー」や「カルダモン」などが番組で取り上げられました。中でも注目されたのは、ローズマリーを使ったじゃがいもの下ゆでです。スパイス調合家のIKUさんは、じゃがいもをゆでる際にローズマリーをひと枝加えるだけで、雑味が抜けて本来の甘みや香りが引き立つと紹介しました。
スタジオでは、NHKの瀬戸アナウンサーが実際にローズマリーで下ゆでしたじゃがいもを試食。「雑味がなく、イモの旨みが前面に出ていた」と率直な感想を述べたことが紹介されました。この体験からも、スパイスの力で素材の味を活かすことができるという事実が裏づけられました。
ローズマリーの使い方はとても簡単で、家庭でもすぐに取り入れられます。
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じゃがいもを皮付きのまま洗う
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鍋に水とじゃがいも、ローズマリーを1枝(または乾燥ローズマリー小さじ1)入れる
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いつも通りにゆでる
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ゆであがったら水を切り、そのまま塩をふるなどして食卓へ
このように特別な手間もなく香りがプラスされるため、じゃがいも料理の下ごしらえとしておすすめです。ポテトサラダやコロッケ、マッシュポテトにする前段階で使うと、仕上がりがワンランクアップします。香りが強すぎると感じた場合は、ゆで時間の後半だけローズマリーを入れることで調整も可能です。
この放送を通じて、日常の食卓に眠っているスパイスを上手に活用することで、料理全体の印象を変えることができると伝えられました。特にじゃがいものような素朴な食材こそ、スパイスによって旨みを最大限に引き出すことができるという点が、多くの視聴者にとって新鮮な発見となったはずです。
スパイスで臭み取り!エビとカルダモンの技あり使い
番組では、魚介類の下ごしらえにもスパイスが有効であることが紹介されました。スパイス調合家のIKUさんによると、特にカルダモンはエビの臭みを和らげる効果が高く、日常使いにとても向いているそうです。エビは新鮮でも独特のにおいが残ることがあり、それが苦手で調理を避けている人も少なくありません。そこで、カルダモンを使うことでそのにおいを自然に抑え、素材の風味を引き立てながら調理できると紹介されました。
カルダモンの特徴は、さわやかな清涼感のある香りと、ほのかな甘さを持つ点です。その香りが、エビの生臭さを中和し、すっきりとした仕上がりにしてくれるのです。下ごしらえの段階でほんの少量を加えるだけで、後の味付けが格段にしやすくなります。
以下はカルダモンを活用したエビの下処理の例です。
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エビの殻をむき、背わたを取る
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水を張ったボウルにカルダモン(ホールなら2〜3粒、パウダーならひとつまみ)を加える
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その中にエビを10分ほど漬けておく
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軽く水洗いしてから加熱調理へ
この方法で下処理したエビは、余計な臭みが抜け、食感もふっくらと仕上がるため、炒め物やカレー、パスタなど様々な料理に使いやすくなります。
また、カルダモンは他の魚介類—例えばホタテやイカなど—にも応用が可能であり、スパイスが苦手な方でも気軽に試せるやさしい香りが魅力です。普段はデザートやチャイに使われることの多いカルダモンですが、こうした活用法を知れば、キッチンで眠っていたスパイスが新たな価値を持ち始めます。
使い切れなかったスパイスを、調理の下処理に役立てることで、無駄なく・おいしく・手軽に活用できる。そんな実践的なアイデアが、今回の放送では具体的に提案されました。
いつもの調味料が変身!スパイス醤油とスパイス味噌
番組では、いつもの調味料にスパイスを加えて「変化球調味料」に変える方法も紹介されました。
スパイス醤油の作り方
材料
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醤油:約100ml
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クミン:小さじ1
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ブラックペッパー:小さじ1
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シナモンスティック:1本
作り方
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醤油にスパイスを加え、1週間ほど漬け込む
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焼売、餃子、卵かけごはんにそのまま使える
スパイス味噌の作り方
材料
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味噌:200g
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シナモンパウダー:小さじ1/2
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コリアンダー:小さじ1
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ブラックペッパー:小さじ1
作り方
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スパイスを味噌にしっかり練り込む
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冷蔵庫で一晩寝かせて完成
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豚バラ肉に塗って30分置けば、臭み消し+味付けの時短調理に活用可
スパイス味噌のアレンジ「ごまだれ」も登場
スタジオでは、上記のスパイス味噌を使ったごまだれも登場。アナウンサーたちは試食し、「シナモンが前に出すぎず、肉のうま味を引き立てる存在感だった」と評価していました。味噌とスパイスは意外にも相性がよく、家庭料理にも応用可能です。
ニオイ対策にも!重曹+スパイスで生ごみ消臭
最後に紹介されたのが、重曹とスパイスを組み合わせた「重曹スパイス」。これは、生ごみなどのニオイ対策や防腐効果に役立つアイデアで、使い切れなかったスパイスのリサイクル活用としても注目されました。
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重曹に乾燥したスパイス(例:ローズマリーやクローブ)を混ぜて置くだけ
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ゴミ箱の底や排水口に振りかけて使うと効果的
スパイスは「ハーブ系・シード系・スパイシー系」に分けて使う
IKUさんはスパイスの分類についても解説。香味スパイスは「ハーブ系(葉)」・「シード系(種)」・「スパイシー系(香辛)」に分けられ、それぞれ使い方が異なると紹介されました。これを知っておくだけで、スパイス選びや使い方の幅が一気に広がります。
おわりに
今回の特集では、捨てがちなスパイスが主役に生まれ変わるヒントがたくさん紹介されました。下ごしらえ、調味料、ニオイ対策まで、少しの工夫でスパイスの可能性はぐんと広がります。キッチンの棚に眠っているスパイスを、ぜひ今日から活用してみてください。
放送の内容と異なる場合があります。
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