記事内には、広告が含まれています。

Eテレ【チョイス@病気になったとき】胆のう摘出すべき?胆石・胆管がんの最新治療|2025年6月8日放送

健康

胆石・胆管がん 最新治療情報

2024年6月8日(日)にNHK教育テレビで放送予定の『チョイス@病気になったとき』では、「胆石・胆管がんの最新治療情報」が特集されます。胆のうに石ができる「胆石」や、治療の難しい「胆管がん」など、胆道系の病気について、最新の治療法や判断のポイントが専門医の解説で紹介されます。

胆石とはどんな病気か

胆石は、胆のうや胆管に胆汁の成分が固まってできた石で、多くの人が持っていても症状が出ないケースが多いです。医療機関によると、およそ6〜8割の人は無症状のまま生活していますが、脂っこい食事や過労などをきっかけに激しい腹痛を引き起こすこともあります

●よくある症状
・右上腹部やみぞおちの強い痛み
・右肩や背中に響く痛み
・吐き気や嘔吐、発熱
・黄だん(目や皮膚が黄色くなる)
・全身のだるさ

こうした症状が起こるのは、胆石が胆のうや胆管の出口に詰まり、胆汁の流れがせき止められてしまうためです。

胆石の治療と手術

無症状であれば、定期的な検査で様子をみるだけで済むことも多いですが、痛みなどの症状が現れた場合には、治療が必要です。

●主な治療法
腹腔鏡下胆のう摘出術(現在の主流):小さな穴から内視鏡を入れ、胆のうごと摘出
・薬で石を溶かす治療(効果は限定的で再発リスクが高い)

胆石の根本治療は胆のうを摘出することとされており、手術は体への負担が少なく、回復も比較的早いといわれています。ただし、全身麻酔が必要であり、まれに合併症(胆管損傷など)のリスクもあるため、事前の説明と同意が重要です。

胆のう腺筋腫症とがんとの関係

胆のうの壁が厚くなる「胆のう腺筋腫症」は、良性疾患でありながら、画像では胆のうがんとの見分けが難しいことがあります。そのため、がんとの区別がつきにくい場合や、胆石や炎症を伴っている場合には、胆のうの摘出が選択されることもあります

この病気は健康診断などで偶然見つかることが多く、無症状であれば経過観察のみで済むこともあります。ただ、胆のうの形に異常があったり、壁の構造に乱れが見られる場合は注意が必要です。

胆管がんの症状と治療の難しさ

胆管がんは、胆汁の通り道である胆管に発生するがんです。初期には症状が出にくく、気づいた時には進行していることが少なくありません。がんが胆管をふさいでしまうと、胆汁が流れず体に異常が出てきます。

●主な症状
・皮膚や目の白目が黄色くなる「黄だん」
・尿の色が濃くなる(茶色っぽい)
・白っぽい便
・かゆみ
・体重の減少や腹痛

胆管がんの手術は非常に難易度が高いことで知られています。胆管、肝臓、膵臓、血管などが複雑に交差している領域での手術になるため、がんの位置や広がりによっては肝臓や膵臓の一部を一緒に切除し、胆道を再建する大きな手術が必要になります。

また、手術の前には黄だんを和らげるための処置(胆道ドレナージ)を行うこともあり、多方面からの医療管理が必要となる疾患です

放送で取り上げられる予定のポイント

  • 胆石の原因・症状・検査方法

  • 無症状の胆石と治療判断の境目

  • 胆のう摘出手術の実際と術後の生活

  • 胆のう腺筋腫症の特徴とがんとの違い

  • 胆管がんの発見の難しさと高難易度の治療法

  • 最新の診断技術や医療機器の紹介

出演者は、八嶋智人さんと大和田美帆さん。専門解説は、杏林大学医学部付属病院 肝胆膵外科の阪本良弘教授が担当します。

胆のうや胆管の病気は、症状が出るまで気づきにくく、発見が遅れると命に関わることもある重要なテーマです。今回の放送では、「見逃さないための知識」と「治療の選択肢」が分かりやすく紹介される予定です。

――
放送日時:2024年6月8日(日)19:00~19:45(NHK Eテレ)
【出演】八嶋智人・大和田美帆
【解説】阪本良弘教授(杏林大学医学部付属病院)
――

※この記事は放送前の情報をもとに執筆しており、実際の内容と異なる場合があります。最新の情報は放送をご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました