月もりんごも落ちている?
NHK Eテレで放送中の「3か月でマスターするアインシュタイン」は、難しい物理学の世界をわかりやすく紹介する教育シリーズです。第4回となる今回は「落ちる」という現象をテーマに、りんごと月という対照的な存在を通して、重力や宇宙の動きをやさしく解き明かしていきます。まだ放送前のため、今回は番組公式の情報をもとに放送前ガイドとしてまとめ、放送終了後に内容の追記を行います。
りんごは落ちるのに月はなぜ落ちてこない?
りんごは木から落ちますが、空にある月はなぜ地球に落ちてこないのか。そんな疑問から物理学の壮大な物語が始まります。誰もが一度は考えたことがある不思議を出発点に、アインシュタインの理論につながる道のりをたどります。
重さが違う物は、落ちる速さも違うのか?
番組ではまず、「重い物と軽い物では、どちらが速く落ちるのか?」という問いが取り上げられます。このテーマは、ガリレオやニュートンなど歴史的な科学者たちも挑んできた課題です。
真空の世界では、重さに関係なく同じ速さで落ちる
空気がない場所では、物体の重さに関係なくすべて同じ速さで落下します。これはガリレオが提唱した理論で、月面でのハンマーと羽毛の同時落下実験でも確認されています。
空気のある地球上では、重さによって落下速度が変わる
一方、私たちが暮らしている地球の地表には空気があり、空気抵抗が物体の動きに影響を与えます。**空気抵抗の影響を受けやすい軽い物はゆっくり落ち、重い物は速く落ちて見えます。**たとえば、野球のボールとピンポン球を同時に落とすと、空気抵抗の影響で野球のボールの方が先に地面に到達します。
以下に状況ごとの落下の特徴をまとめた表を示します。
状況 | 落下速度の特徴 |
---|---|
真空(空気がない) | 重さに関係なく同じ速さで落ちる |
空気のある環境 | 重い物ほど速く落ちやすく見える(空気抵抗の影響) |
月はなぜ地球に落ちてこないのか?
りんごのように落ちる物もあれば、空を回り続ける月のような存在もあります。その違いには「動き続ける力」が関係しています。
月は実は地球に向かって落ちている
月は地球の重力に引かれて、常に地球に向かって「落ち続けている」状態です。でもそれと同時に、横方向にもとても速く動いているため、地球の表面にぶつかることなく、そのままぐるりと地球のまわりを回り続けているのです。
重力と運動のバランスが月の軌道をつくる
この状態は「自由落下」とも言われ、重力で引き寄せられながらも、前へ進む運動がつり合っていることで軌道が生まれるのです。ちょうど、ボールを勢いよく横に投げたときに、地面に落ちながらも遠くまで飛んでいく様子とよく似ています。
宇宙のしくみを学ぶ第一歩
今回の回では、このような身近な現象と宇宙の大きな動きを結びつけながら、アインシュタインの理論がどんな問いから生まれたのかを探っていきます。ガリレオやニュートン、そしてアインシュタインといった物理学の偉人たちの考え方をたどることで、自然界のルールが少しずつ見えてくる内容になりそうです。
出演者と番組の魅力
案内役を務めるのは、宇宙物理学者で東京学芸大学教授の小林晋平さん。やさしく丁寧な語り口で、難しいテーマをわかりやすく教えてくれます。そしてお笑い芸人の福田麻貴さんが視聴者の目線に立って、素朴な疑問を引き出しながら進行します。笑いや驚きのある展開もあり、楽しく学べる科学番組として大人にも子どもにもおすすめです。
放送日時:2025年7月23日(水)21:30〜22:00(NHK Eテレ)
放送後の内容は追って追加予定
この記事は放送前の情報をもとにまとめています。番組の内容が放送された後、実際のシーンや解説の詳細を追記していきます。後日更新をお楽しみにお待ちください。
情報ソース:
コメント