香りに包まれる“秋の楽園”へ 『あざやか!秋バラ』千葉・八千代市 京成バラ園を歩く
秋風が心地よく吹く季節になると、自然と外へ出かけたくなりますよね。そんな時にぴったりの場所が、千葉県八千代市にある京成バラ園。関東でも指折りのバラの名所で、テレビ番組『あさイチ』でも中継された「あざやか!秋バラ」の様子が話題になっています。
バラというと春をイメージしがちですが、実は秋こそ“香り・色・形”が最も際立つ季節。花びらの厚みや香りの深さが増し、一輪の存在感がぐっと強くなるのです。この記事では、番組で紹介された京成バラ園の秋の魅力を、詳しく丁寧に紹介していきます。
秋のバラが特別な理由とは?
まず知っておきたいのは、「秋バラ」が春のバラとはまったく違う魅力を持っているということ。
春は気温が高くなるにつれて一気に開花しますが、秋は日中と夜の寒暖差があるため、花がゆっくり育ちます。そのため、花弁が厚く、色はより深く、香りの成分が濃く凝縮されるのです。
京成バラ園ではこの時期を「アンコール・ブルーム(Encore Bloom)」と呼び、再び咲くバラたちの姿を“香りのピークシーズン”として大切にしています。
園内を歩くと、ほのかに漂うバラの香りに包まれ、まるで香水の庭に迷い込んだような感覚に。派手さよりも、しっとりとした上品な美しさが、秋の空気にぴったりです。
京成バラ園とは?数字で見るそのスケール
京成バラ園(千葉県八千代市大和田新田755)は、1959年に開園した老舗のバラ園。1600品種・1万株以上ものバラが咲き誇る、関東屈指のローズガーデンです。
園内はヨーロッパの庭園を思わせる整形式庭園をはじめ、自然な植栽が楽しめるナチュラルガーデン、噴水広場、アーチトンネルなど、多彩なエリアで構成されています。
特に人気なのが「香りの小径(こみち)」。ここでは、バラの香りの系統(フルーティ、スパイシー、ティーなど)ごとに植えられており、歩くたびに香りが変化します。朝露を帯びたバラが光に反射し、香りがふわっと広がる瞬間は、まさに“香りの散歩道”。
また、園の中心に位置する「ローズガーデン広場」では、色とりどりのバラが幾何学的に並び、上空から見るとまるで花のモザイクのよう。春の華やかさに比べ、秋は色が深く落ち着いており、ゆったりと花を眺めたい人に最適な季節です。
『あさイチ』中継でも注目!“あざやか”な秋の見ごろ
2025年10月22日に放送されたNHK『あさイチ』の中継では、この京成バラ園の秋の見ごろが紹介されました。カメラが捉えたのは、朝の光の中で輝く“あざやかな”花々。赤・オレンジ・ピンク・白など、気温が下がることでより濃くなった色彩が印象的でした。
映像では、博多華丸・大吉さん、鈴木奈穂子アナウンサーの進行のもと、園内のバラが穏やかな光に包まれる様子が伝えられ、視聴者からも「行ってみたい」「香りが伝わってきそう」との声が寄せられました。
特に紹介されたのが、秋バラの人気品種「ジュリア」と「プリンセス・アイコ」。
ジュリアは淡いアンティークオレンジが特徴で、秋の柔らかな光にぴったり。
一方、プリンセス・アイコは優しいピンク色が魅力で、花びらの繊細さが際立ちます。
中継の中では、早朝にスタッフが手入れをしている様子や、園全体が丁寧に管理されていることも伝えられ、長年この地で愛されている理由がよく分かる放送内容となりました。
秋バラをもっと楽しむ!おすすめの見どころ3選
① アンコール・ブルームの最盛期(10月中旬〜11月下旬)
秋の京成バラ園では、10月中旬から11月下旬にかけて“再び咲くバラ”が見ごろを迎えます。春より花数は少ないですが、1輪1輪の存在感が圧倒的。花の香りも強く、午前中に行くと最も香りを感じやすい時間帯です。
② イベント『ローズフル バケーション2025』
2025年10月11日(土)〜11月24日(月・祝)には、秋とハロウィンが融合したイベントを開催中。園内ではバラとハロウィン装飾が共演し、夜にはライトアップも実施されます。光に照らされたバラは昼間とはまったく違う表情を見せ、幻想的な世界が広がります。
③ 撮影スポットが充実
フォトジェニックなアーチや噴水のある中庭、そして人気の「バラのトンネル」は、SNSでもよく投稿される定番スポット。特に午前10時前後は光が柔らかく、花びらが自然なツヤを見せるベストタイムです。
訪れる前に知っておきたい情報まとめ
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住所:千葉県八千代市大和田新田755
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アクセス:東葉高速鉄道「八千代緑が丘駅」から徒歩約15分、またはバスで約5分
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開園時間:9:00〜17:00(イベント時は〜19:00まで延長)
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入園料:大人1,700円、小中学生800円
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駐車場:約700台分の有料駐車場あり
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公式サイト:京成バラ園
※開花状況は天候によって変化するため、来園前に公式サイトの「開花情報」を確認するのがおすすめです。
秋バラがもたらす“静かな癒し”
京成バラ園を訪れる人の多くが口をそろえて言うのは、「秋のバラ園は静かで落ち着く」という言葉。
春のようなにぎわいも素敵ですが、秋は人も少なく、香りをゆっくり楽しむには最適な時期。空が高く澄み、柔らかい日差しがバラの花びらを透かして輝かせます。
園内のベンチに腰を下ろして、ただ花を眺める時間。スマートフォンを置いて、風と香りに耳を澄ませてみる。そんな“何もしない贅沢”がここにはあります。
『あさイチ』の中継で映った景色も、ほんの一部。実際に訪れると、テレビでは伝わらない香りの深さ、色の濃淡、そして空気の静けさにきっと驚くはずです。
まとめ|香りで感じる秋、心で残る時間
この記事のポイントは3つです。
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京成バラ園の秋は“アンコール・ブルーム”の季節。香りが最も豊かに広がる。
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NHK『あさイチ』中継でも紹介されたように、今が見ごろの“あざやかな秋バラ”が満開。
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イベントやライトアップも開催され、昼夜どちらも楽しめる。
この秋、少し足を延ばして京成バラ園へ。
静けさの中に咲く花々と向き合えば、忙しさの中で忘れかけていた“季節を感じる時間”がきっと取り戻せるはずです。
出典:
・京成バラ園公式サイト(https://www.keiseirose.co.jp/garden/)
・ちば観光ナビ(https://maruchiba.jp/feature/detail_15.html)
・八千代市観光情報ページ(https://www.city.yachiyo.lg.jp/site/kankou/70198.html)
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