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NHK【激突メシあがれ】自作グルメ界の頂上バトル!家庭ラーメンの最高峰×哲学カレーの再来|2025年7月23日放送

激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦〜

おうちの台所でプロの味に挑む番組「激突メシあがれ」の特別編が放送されました。今回のテーマは、家庭で作れる極上の料理。出演者たちが、限られた道具と食材の中で自らのこだわりを詰め込んだ一皿を完成させました。登場したのはラーメン、カレー、そして2つをかけ合わせたカレーラーメン。どれも家庭の枠を超えた仕上がりで、見るだけで食欲をそそる内容でした。

部長が作るラーメンは4種のだしの融合

物流会社で働く部長・神田武郎さん(51歳)は、仕事と両立しながらも長年ラーメン作りを研究してきた自作家です。これまでに考案してきたラーメンレシピは2000種類を超え、その探求心はまさにラーメンへの情熱そのもの。今回番組で挑んだのは、自宅のキッチンで誰でも作れることを前提にしながら、限界までおいしさを追求した白しょうゆラーメンでした。

自宅で15時間かけて地鶏を煮出す本気の一杯

神田さんのこだわりは、スープ作りから始まります。まずは地鶏をベースに、15時間もじっくりと時間をかけて煮出した深いだしを用意。その上で、さらに3種類の異なるだしを組み合わせ、合計4種のだしをバランスよくブレンドしました。これにより、あっさりした中にも深みとコクがあり、飲み干したくなるようなスープに仕上がりました。

素材の選定から現地での確認までぬかりなし

スープだけでなく、使用する食材一つひとつにも強いこだわりを見せています。たとえば、ラーメンの定番トッピングであるメンマに関しても、じっくり3か月をかけて仕込むという手間を惜しまない姿勢。メンマの原料となるたけのこは、神田さん自身が愛知県や東京都内の市場、さらに東京湾沿岸など複数の産地を訪れて現地で品質を確認していました。

仕上がったのは上品な白しょうゆラーメン

こうして完成したのが、色味の澄んだ白しょうゆラーメン。見た目は一見シンプルながら、口に含むと複雑なだしの層が広がる極上の味に仕上がっています。ラーメン業界でも知られる前島司さんも、「プロでもここまで多層的なだしの融合はやらない」と評価。神田さんの一杯は、まさに“トップアマチュア”の名にふさわしい仕上がりだと注目を集めました。

神田さんのラーメン制作のポイントまとめ

項目 内容
ベースのだし 地鶏を15時間煮出し
ブレンドしただし 計4種類を組み合わせ
メンマ 3か月かけて仕込み、たけのこは現地で選定
スープの特徴 白しょうゆベース、澄んだ色合いと多層のうまみ
評価 「プロでも4種ブレンドは珍しい」と前島司が評価

自作カレーとラーメンの王者がタッグで挑戦

番組後半では、過去の大会でそれぞれ優勝経験を持つ松尾洋子さん(カレーの名手)と瀬戸口英樹さん(ラーメンの達人)がタッグを組み、カレーラーメンという難題に挑む企画が放送されました。2人が目指したのは、家庭でも再現できる極上の一杯。しかも1人前1000円以内というルールの中で、味とコストの両立をはかりました。

海の旨み×スパイスの香りで攻める構成

瀬戸口さんは、兵庫の海でとれたカキ・エビ・バイ貝などの魚介類から丁寧にだしを抽出し、深みあるスープをベースに仕上げました。いっぽう松尾さんは、エビをたっぷり使ったキーマカレーをスパイス豊かに調理。そのまま食べても成立するほど完成度の高いカレーを、ラーメンのスープに溶かし込み、味のレイヤーを作っていきました。

合宿で生まれた「めちゃ旨 兵庫海の幸 カレーらぁ麺」

2人は本番の約3週間前から打ち合わせを重ね、さらに1泊2日の合宿を行って味の方向性をすり合わせる徹底ぶり。その結果完成したのが「めちゃ旨 兵庫海の幸 カレーらぁ麺」。盛りつけはインド国旗のカラーをイメージし、白・橙・緑の色使いで視覚的にも楽しめる仕上がりに。

一杯の中で、まずは魚介スープだけを楽しみ、次にキーマカレーを溶かしてスパイシーな変化を味わい、最後は底に沈んだ濃厚なカキのカレーと混ぜることで3段階の味わいが堪能できる設計になっていました。

味は高評価、惜しくも“認定”ならず

審査では、その完成度と発想の豊かさに対して高評価が出た一方で、「カレーのスパイス感がもう少し主張してもよかった」という声があがり、惜しくも認定は見送りとなりました。しかし、2人の熱意と工夫に満ちた挑戦は視聴者の印象に強く残るものでした。

カレーラーメン制作ポイントまとめ

項目 内容
チーム 松尾洋子(カレー)+瀬戸口英樹(ラーメン)
テーマ カレーラーメン(1000円以内)
スープ カキ・エビなど兵庫の海の幸から抽出
カレー エビキーマカレー(香り高いスパイス使い)
盛りつけ インド国旗風カラー構成
味の変化 プレーン→スパイス→濃厚カキの3段階設計
結果 味は高評価、スパイス感不足で認定ならず

カレー哲学者が作る3種の本格カレーセット

番組の最後に登場したのは、スパイスに強い情熱を注ぐカレー哲学者・豊福太朗さん(55歳)。これまでの人生で家族以外に自分のカレーをふるまったのは、わずかに4回という人物です。そんな豊福さんが、「自分の世界を一歩外に出す」という覚悟を持って番組に再登場しました。

スパイスと哲学が溶け合う3品の構成

今回、豊福さんが披露したのは「ケララ風カレーセット」。南インド・ケララ州の家庭料理を再現した3種のカレーで構成されています。セットの内容は次の通りです。

カレー名 特徴
ココナツチキンカレー ココナツミルクのまろやかさと複数スパイスの重ねがけ
サンバル 野菜と豆を煮込んだ酸味と深みのあるスープカレー
レモンのラッサム 爽やかな酸味と辛みが広がる南インド風の汁物

それぞれのカレーは、酸味・香り・辛みのバランスが計算されており、食べる順番によって味の印象が変化するよう工夫されています。

自分と向き合い、料理に昇華させた一皿

豊福さんは、他人に評価されることへの恐怖心を抱えてきたと明かしながらも、前回の出演を通じて「自分のカレーが認められる喜び」に気づきました。今回はさらにその完成度を高めた形で番組に臨み、自分の考えや哲学をスパイスという形で表現した3種の料理を丁寧に仕上げました。

カレー界の巨匠・稲田俊輔さんからは、「前回よりも完成度が一段階上がっている。味のバランスがとても整っていて相変わらず美味しい」と高い評価を得ました。

その後、間借りカレー店を1日限定で開店

収録から2か月後、豊福さんは埼玉県で1日だけの間借りカレー店をオープン。人生初の一般向けカレー提供に挑戦し、訪れた人たちに自身の味を届けました。哲学をもとに組み立てられたカレーは、単なる食事以上の「思考の味わい」として、食べた人の記憶に残るものとなりました。

ケララ風カレーセットのポイントまとめ

項目 内容
提供者 豊福太朗(カレー哲学者)
カレー構成 ココナツチキンカレー・サンバル・レモンのラッサム
特徴 スパイス構成と香り・酸味・辛さのバランス設計
評価 稲田俊輔「前回より完成度が上がった」
その後 埼玉で1日間借りカレー店を実施

番組登場料理まとめ

料理名 作り手 特徴
白しょうゆラーメン 神田武郎 15時間煮出し+4種のだしを融合
カレーらぁ麺 松尾洋子・瀬戸口英樹 エビとカキの海の旨み+エビキーマのスパイス感
ケララ風カレーセット 豊福太朗 本格スパイス3種の組み合わせと哲学的な構成

番組は家庭で再現できることを前提にしながら、料理の奥深さを教えてくれる内容でした。次回の放送にも期待が高まります。


ソース
NHK番組公式ページ:激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦〜 スペシャル|NHK
放送日時:2025年7月23日(水)19:57〜20:42【NHK総合】

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