キャベツ1玉を最後まで!大量キャベツSP
スーパーで安いからとつい買ってしまうキャベツ。でもサラダや炒め物に少し使っただけで冷蔵庫の隅に残ってしまう…そんな経験をした方は多いのではないでしょうか。1玉丸ごとを無駄なく食べ切るのは意外と難しい課題です。2025年9月10日放送のNHK「激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦〜」では、この悩みにズバリ応える特集が組まれました。テーマは「大量キャベツをおいしく消費」。3人の“レシピクイーン”が、キャベツ1玉を使い切って3品を仕上げる頂上決戦に挑みました。この記事ではその熱戦の様子を詳しく振り返ります。
豪華出演者とオープニングの雰囲気
今回の出演者は、女優の濱田マリさん、NHKアナウンサーの高瀬耕造さん、料理研究家の嶋田ココさん、さらに女優の佐々木希さんという華やかな顔ぶれ。オープニングでは高瀬アナが「今回のテーマがキャベツということで、なんでもありな番組になってきましたね」とユーモアを交えたコメントをし、スタジオが和やかな空気に包まれました。家庭で誰もが抱える「キャベツ問題」に切り込む企画に、観覧者も引き込まれていきます。
対決のルールとテーマ
今回の戦いは「キャベツ1玉使い切り」が絶対条件。さらに、
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メイン・副菜・デザートの3品を用意
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4人分を調理
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食材費は1人分1000円以下
という、主婦目線でも「本当にできるの?」と思うほどの難題が課されました。参加するのは大手レシピ投稿サイトで人気を誇る3人の料理達人。普段からアイデアあふれる投稿で話題を集める彼女たちが、どんな工夫を凝らすのか大注目でした。
レシピクイーンの挑戦と工夫
それぞれの参加者が個性豊かなレシピを披露しました。
市川葉子さん
市川葉子さんは、普段はプログラミング教室で子どもたちの才能を引き出しながら、家庭では料理を安価に工夫して楽しむ生活を送っています。料理好きとしても知られ、デパ地下で並ぶような華やかなお惣菜を、自宅でわずか1/5の値段で再現してしまう腕前の持ち主です。その工夫とアイデアは多くの人に支持され、本の出版にまでつながった実力派です。
今回の番組で市川さんが披露したのは、キャベツを主役にした個性豊かな3品でした。まず1品目は「キャベツたっぷりギョーザサラダ」。ギョーザの具材としてイメージされるキャベツを大胆に使い、ヘルシーでボリューム満点のサラダに仕上げました。2品目は、見た目も華やかな「味変3階層!キャベツの押し寿司」。一層ごとに違った味わいが楽しめる工夫が凝らされ、食べ進めるたびに驚きが広がる一品でした。
そして注目を集めたのが3品目の「キャベツの軸のみたらし」です。普段なら硬くて扱いづらく、捨ててしまいがちなキャベツの軸を、なんとお菓子に大変身。軸を使ってもっちりとした食感を生み出し、甘辛いみたらしダレを絡めたことで、スイーツのような不思議な魅力を放っていました。この意外な発想とおいしさに会場の出演者たちも驚きの声をあげ、「キャベツはこんな使い方ができるのか」と感心する場面が印象的でした。
シンプルな食材を無駄なく使い切り、しかも驚きと楽しさを同時に届ける市川さんの料理センスは、多くの家庭に役立つヒントを与えてくれるものでした。
奥野絢子さん
奥野絢子さんは、なんと6人のお子さんを育てる忙しいママ。日々の食卓では時間との戦いが続く中で、「いかに早く、おいしく、そして子どもたちが笑顔になるごはんを作れるか」を常に考えているそうです。その工夫の中でたどり着いたのが、調理家電をフル活用した時短レシピ。炊飯器や電子レンジなどを使いこなし、手間を減らしながらも栄養や味わいをしっかりと引き出すのが彼女の得意分野です。
今回の挑戦で披露したメニューは3品。まず1品目は、「やわらかキャベツの炊飯器ポトフ」。材料を入れてスイッチを押すだけで完成するので、仕事や家事で忙しい家庭にぴったりです。キャベツがとろりと甘く仕上がり、子どもも食べやすい優しい味わいになっていました。
2品目は、「シャキうまキャベツの洋風ミルフィーユお好み焼き」。キャベツのシャキシャキ感を残しながら、層を重ねて焼き上げることで見た目も華やかに。まるでケーキのようなビジュアルで、食卓に出せば家族のテンションが一気に上がる一皿でした。
そして3品目は、暑い時期に嬉しい「ひんやりキャベツデザート2種盛り」。キャベツをスイーツに取り入れる意外性に加え、冷たい食感と爽やかな味わいが楽しめる工夫が光りました。子どもから大人まで幅広い世代に喜ばれる仕上がりで、番組でも注目を集めていました。
時間が限られていても、工夫次第で食卓はここまで豊かにできる。奥野さんのアイデアレシピは、忙しい毎日を送る家庭に大きなヒントを与えてくれるものでした。
柿島悠美さん
柿島悠美さんは、普段から発酵食品を日々の食卓に取り入れる名人として知られています。麹や発酵調味料を使いこなし、料理の旨味をぐんと引き出すだけでなく、体に優しい栄養や健康効果もプラスできるのが大きな特徴です。家族の健康を支えながら、毎日の食事を少し特別なものに変える工夫を大切にしているそうです。
今回の挑戦で用意したのは、キャベツを存分に生かした3品。まず1品目は、「やわらかキャベツの炊飯器ポトフ」。同じメニューを披露した奥野さんとは異なり、発酵調味料を取り入れるなど味の方向性を工夫し、素材の甘みと旨味をじんわりと引き出す仕上がりになっていました。
続いての2品目は、地域色が際立つ「能登を味わう!いしると麹のキャベツチキンカレー」。石川県の郷土調味料である魚醤「いしる」を使うことで、深いコクと独特の旨味をプラス。さらに麹のまろやかさが合わさり、家庭料理でありながらレストランのような奥行きのある味わいに仕上がりました。食べる人に「能登の風土」を感じさせる一皿で、地域の食文化を伝える魅力も光りました。
そして3品目は、デザートの「キャベツムース」。キャベツをスイーツに仕立てるという意外性に加え、ふんわりとした口当たりとほのかな甘さが新鮮でした。野菜をデザートに活用する発想は驚きでありながら、しっかりおいしさが成立しているのが柿島さんらしい工夫です。
伝統の調味料と発酵の力を生かし、キャベツという身近な野菜をまったく新しい角度から引き出した柿島さんの料理は、健康と地域の魅力を同時に届ける、まさに心に残るラインナップでした。
熱戦の結果は?
審査員が注目したのは「発想の新しさ」と「キャベツをどれだけ主役にできたか」。最終的に頂点に立ったのは市川葉子さんでした。特に評価されたのは「キャベツをデザートまで昇華させた発想力」。押し寿司やみたらし団子風にする工夫も、視聴者に「真似したい」と思わせる力を持っていました。
キャベツの新しい可能性
今回の放送では、キャベツはただの脇役ではなく、メイン料理からデザートまで使いこなせる万能野菜だと実感させられました。家庭で余りがちな部分も工夫次第でおいしく変身。料理に幅を出したい方にとっては、まさに目からウロコのヒントが詰まった内容でした。
まとめ
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キャベツ1玉を使い切るレシピ対決が繰り広げられた
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参加者3人は、それぞれ「デパ地下再現」「時短」「発酵」をテーマに挑戦
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優勝は、市川葉子さんの「キャベツ押し寿司」や「軸のみたらし」が評価され決定
キャベツの可能性を広げたい方にとって、家庭で真似できるレシピの宝庫のような回でした。次にキャベツを買うときは、ぜひこの放送を思い出して、丸ごと1玉を無駄なくおいしく使い切ってみてください。
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