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NHK【激突メシあがれ】焼きギョーザ対決!生成AIとトマトで挑むアマチュア料理人の頂上戦|2025年5月21日

激突メシあがれ

スゴ腕アマチュアが挑む“驚きギョーザ”頂上決戦!

2025年5月21日に放送されたNHK総合「激突めしあがれ」では、“ギョーザ愛”にあふれたアマチュアたちが、自作グルメで真剣勝負を繰り広げるスペシャル回が届けられました。テーマは「自作ギョーザ」。料理研究家や有名店のオーナーを審査員に迎え、個性豊かな焼きギョーザが次々に登場しました。今回は、全国から集まったトップ3が挑んだ頂上決戦の様子を、細かくまとめてご紹介します。

ギョーザ好き出演者たちのオープニングトーク

番組の冒頭では、出演者たちによるオープニングトークからスタート。司会の高瀬耕造さん、津田健次郎さん、山之内すずさん、七海ひろきさん、嶋田ココさんらが登場しました。中でも山之内さんが語った「ギョーザが大好きで、家でも100個作って冷凍して毎晩食べている」というコメントが印象的でした。

この回では、全国の“ギョーザ自作家”たちが事前にレシピを応募し、書類選考を通過した3人がスタジオで直接腕をふるう形式。選考基準はレシピの独自性・見た目・オリジナリティーの3点です。

頂上決戦に進んだ3名とその自慢のギョーザ

今回の頂上決戦に進出したのは、異なる職業や人生経験を持ちながらも、ギョーザへの深い愛情と探究心を共有する3人のアマチュア料理人たちです。それぞれが自らの個性と技術をギョーザという一皿に詰め込み、審査員たちに驚きと感動を届けました。

まず登場したのは、出版社に勤務する黒柳裕司さん。彼は全国のギョーザ店をめぐる旅をライフワークとしており、その経験をもとに生み出したのが「塩豚と発酵キャベツの焼きギョーザ」です。特徴は、キャベツを4日間塩漬けし、自然な発酵を促して酸味と旨味を引き出した下ごしらえ。豚肉の甘みと発酵キャベツの酸味が絶妙に合わさり、コクとさっぱり感を兼ね備えた独創的なギョーザに仕上げられています。さらに、焼き上げの際にはガスバーナーで外側を炙るという技法を取り入れ、香ばしさとインパクトを演出しました。

次に紹介されたのは、サイバーセキュリティ会社に勤める営業職・悠里さん。技術畑の彼が生み出したのは、ごまの香りが広がる「ごま風味の肉汁ギョーザ」です。餡にたっぷりの練りごまを加え、濃厚でクリーミーな味わいを実現。また、調味の工夫として生成AIを活用し、自作の香味油に八角を加えるレシピを導き出しました。香味油はごま油ベースで、仕上げにほんのりと香る八角がまるで高級中華料理のような奥深さを与えています。AIと料理の融合という最先端のアプローチが光る、唯一無二の一皿でした。

そして最後に登場したのは、生活用品などを販売する会社の社長・タカヒロさん。披露したのは「デュクセル ギョーザ」という名前のギョーザで、フランス料理の技法「デュクセル」(きのこなどの刻み炒め)を餡に応用。具材にはマッシュルームとタマネギを細かく刻み、じっくり炒めて香りを引き出したデュクセルソースを加えています。さらに、彼のふるさと・仙台の名物である枝豆を餡に練り込むことで、和と洋を融合。全体として、牛タンやずんだの香りと組み合わせたフュージョンギョーザのような驚きの構成となっていました。見た目も美しく、食べてみるまで中身が想像できない楽しさが詰まった一皿でした。

このように、3人それぞれが自身の経験や個性、地域への思い、テクノロジーへの関心までを料理に反映させて、ギョーザという日常的な料理を新たな領域へと押し上げていました。どのギョーザにも「自分らしさ」と「驚き」がしっかりと込められており、まさに“頂上決戦”と呼ぶにふさわしい対決となりました。

調理対決スタート!90分一本勝負

決勝の舞台では、「食べてびっくり、あなたらしさ香る焼きギョーザ」というテーマのもと、90分以内・1人前あたり食材費500円以内という制限が設けられた中で、3名の挑戦者が腕をふるいました。限られた時間と予算の中で、どこまで自分のこだわりとオリジナリティを表現できるかが問われる真剣勝負です。

まず黒柳裕司さんは、「塩豚と発酵キャベツの焼きギョーザ」をさらに引き立てるために、ガスバーナーを使って焼き目を香ばしく仕上げる工夫を凝らしました。焼きギョーザの表面を一気に高温で炙ることで、外はパリッと香ばしく、中はジューシーでコク深い味わいに。発酵キャベツの香りが加わることで、他にはない“焼き肉のようなギョーザ”に進化させています。

続いて悠里さんは、「ごま風味の肉汁ギョーザ」に生成AIの力を借りた香味油を加えることで、独自のアプローチを披露しました。ベースにはごま油を使用し、そこに八角の香りを効かせて、中華の伝統とテクノロジーの融合を実現。練りごまをふんだんに使った餡と香味油の相乗効果により、濃厚なのに重たくない、バランスの取れた味わいが生まれています。

そしてタカヒロさんは、フランス料理の技法をベースにしながら、地元・仙台の枝豆と牛タンという和の要素を大胆に融合させた「デュクセル ギョーザ」で勝負。きのことタマネギのデュクセルソースで奥行きを出しつつ、食材の香りを引き立て、食べた瞬間に思わず驚くようなハイブリッドなギョーザに仕上げています。

審査には、料理研究家の樋口直哉さん伝説の家政婦・タサン志麻さん、そしてギョーザ界のマエストロ・パラダイス山元さんという食のプロフェッショナルたちが集結。それぞれの料理に目を光らせながら、真剣なまなざしで一品一品を見守っていました。

樋口さんは「ギョーザは外からは中身が見えないからこそ、食べて驚きがあるものが強い」とテーマの重要性を指摘し、タサン志麻さんは「ギョーザは手間がかかるからこそ、丁寧に作った味の違いが伝わる」と手作りの魅力を強調しました。さらに、パラダイス山元さんも料理人ならではの視点で、それぞれの完成度を厳しく評価し、いよいよ試食審査へと進んでいきます。

試食審査とプロたちの評価

いよいよ迎えた試食審査の時間。3人の挑戦者が心を込めて作り上げた渾身のギョーザが、プロの舌によって厳しく、そして丁寧に評価されていきました。それぞれの皿には、技術・発想・個性がぎゅっと詰め込まれており、一品ごとに審査員たちの反応も大きく変化しました。

最初に登場したのは、黒柳裕司さんの「あぶり塩豚の鍋貼」。炙られた香ばしい焼き目と、ゴロゴロとした豚肉の食感が特徴的なギョーザで、見た目にも食べ応えがある印象。肉の存在感がしっかり伝わり、口の中でジューシーに広がる塩豚の旨味と、発酵キャベツの酸味がバランスよく融合しています。審査員からは「まるで焼き肉のような新感覚ギョーザ」との評価があり、ギョーザの既成概念を覆す一品として印象に残る仕上がりでした。

続いて登場したのは、タカヒロさんの「It’s My Lifeギョーザ」。牛タンのしっかりした歯ごたえと、枝豆の香り、ずんだの甘みを生かしたまさに“ハイブリッドギョーザ”。牛肉の旨味とデュクセルソースの奥深さが絡み合いながら、仙台らしさを表現した構成が評価されました。さらに、見た目の美しさや香りのインパクトも加わり、「味・香り・食感のバランスが整ったギョーザ」として高得点をマーク。和と洋を融合させた、タカヒロさんならではの個性が際立っていました

最後は、悠里さんの「フリオチギョーザ」が登場。AIが導き出した八角入りの香味油と、餡に練り込まれたごまの風味、そしてあふれる肉汁が絶妙なハーモニーを生み出し、食べた瞬間に深い満足感を与える一皿でした。審査員たちからは「高級中華料理のような仕上がり」との評価が寄せられ、一品料理としての完成度が非常に高いと称されました。調味の工夫や素材のバランス感覚が際立っており、創意工夫の光る一皿でした。

3人の作品はどれも甲乙つけがたく、それぞれの個性がしっかりと表現されていました。ギョーザという限られたテーマの中で、想像を超える発想と丁寧な仕事が評価される、見応えある試食審査となりました。

勝者決定!頂点に立ったのは…

3人のスゴ腕アマチュアが激しくぶつかり合った“自作ギョーザ頂上決戦”。その中で栄冠を勝ち取ったのは、タカヒロさんの「It’s My Lifeギョーザ」でした。フレンチの技法と地元・仙台の食材を融合させた一皿は、味・香り・構成すべてにおいて高く評価され、堂々の優勝を果たしました。

審査員たちもその完成度に大きな賛辞を送りました。ギョーザ界のマエストロ・パラダイス山元さんは、「肉汁、ずんだ、牛タン、すべてのバランスが変態的ともいえるほど緻密に構成されている」と絶賛。料理研究家・樋口直哉さんも「うまくまとまっていて、食べた人に驚きを与えるバランス感覚が素晴らしい」と高く評価しました。そして、伝説の家政婦・タサン志麻さんは、「ご両親の愛にあふれているギョーザ」と、家庭的で温かみのある背景までも感じ取っていました。

勝者となったタカヒロさんは「いい経験だった」と振り返り、ギョーザに込めた想いと工夫が多くの人に伝わったことへの喜びを噛みしめていました。

一方で惜しくも敗れた黒柳さんと悠里さんも、それぞれの“らしさ”を最後まで貫き通したことに誇りを持っていました。とくに悠里さんは「これからも自分らしさを追求する」と力強く語り、今後の創作活動に向けて新たな一歩を踏み出す姿が印象的でした。

今回の戦いを通じて浮かび上がったのは、ギョーザという限られた料理の中でも、無限のアイデアと情熱を込めることができるという可能性でした。勝敗以上に、自分らしさを出し切った3人の挑戦は、多くの視聴者にとっても心に残る時間となったことでしょう。

ギョーザにかけた熱い戦いが生んだ新たな魅力

今回の「激突めしあがれ」では、プロ顔負けのアマチュアたちが、自身の背景や思い出を詰め込んだギョーザで勝負しました。“自分らしさ”と“驚き”をどう両立させるかが問われた頂上決戦は、料理を通して個性を語る楽しさをあらためて教えてくれる内容でした。

次回はどんな料理でどんな激突が見られるのか、今から楽しみです。家庭でのアレンジのヒントにもなる今回のレシピ対決、ぜひ見逃した方もチェックしてみてください。

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