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NHK【激突メシあがれ】夏のBBQ頂上決戦!肉焼き歴50年の達人VS世界大会チャンピオンの技|2025年8月13日放送

激突メシあがれ

激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦〜

2025年8月13日にNHK総合で放送された「激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦〜」は、夏の王道イベント・バーベキューを舞台に、肉を極上の味に変えるスゴ腕たちが火花を散らしました。この記事では、準決勝から決勝までの全エピソードを詳しく紹介します。出演者の技術や人間ドラマ、そして家庭で応用できるアイデアもたっぷり盛り込んでいます。

番組のテーマと見どころ

今回のテーマは「いつもの肉を極上の味に」です。日々の食卓やスーパーで手に入る、牛肉・豚肉・鶏肉といったおなじみの食材を使い、それをまるで高級料理のように驚くほどおいしく仕上げる技が求められました。単なる調理ではなく、火加減や味付け、組み合わせの工夫によって、日常の肉を別次元の味わいへと引き上げることが、この勝負の大きなポイントです。

会場は自然の中に広がるアウトドア施設。青空の下、炭火の香りや焼ける音が響く、開放感たっぷりの環境で競技が行われました。参加者たちはそれぞれの経験や個性を生かし、BBQの達人としての腕を存分に発揮。会場中に漂う香ばしい匂いと、豪快な炎の演出が、見ている人の食欲を一層かき立てていました。

この日は、単においしい肉を焼くだけでなく、見た目の華やかさやオリジナリティーも審査の対象。調理の過程では、普段の食事ではなかなか見られない大きな塊肉や、創意工夫を凝らしたサイドメニューも並び、まさに「肉料理の祭典」と呼べる内容でした。

出場者の顔ぶれ

準決勝に挑むのは、個性も経歴も実力もそろった4人の精鋭たちです。

まず、貝原那奈さんはブラジル生まれの日系2世。肉焼き歴はなんと50年を誇り、現地の伝統料理シュラスコを知り尽くした達人です。豪快な塊肉の扱いと絶妙な火加減は、長年の経験が支える職人技です。

次に、吉岡公春さん。彼はアメリカ製の巨大なモンスターグリルを自在に操るBBQ大会4冠王の配管工。本場アメリカンスタイルの低温調理やスモーク技術に長け、肉の旨味を最大限に引き出す方法を熟知しています。

3人目は、渡部裕見子さん。米軍基地で育った環境で、異国の食文化に触れながら家庭料理の腕を磨いてきました。受け継いだレシピや食材の使い方には、温かみと深い味わいが息づいています。

最後に登場するのは、ジョウジさん。普段はワイナリー勤務でブドウ栽培に携わりながら、食材と調理法を組み合わせる発想力に優れたアイデア派料理人です。自然の恵みを活かした独創的なBBQで勝負します。

準決勝のテーマ

準決勝の課題は「オリジナルのBBQコンボプレート」です。参加者は、それぞれの持ち味を活かしながらメイン料理とサイドメニューを組み合わせ、一つのプレートとして完成させる必要があります。

評価のポイントは、味の完成度はもちろん、皿全体の見た目の美しさ、そしてほかにはないオリジナリティー。単においしいだけでなく、盛り付けや食材の組み合わせ、調理法の工夫など、総合的なセンスが試される課題です。

このため、参加者たちはメインの肉料理に加え、色や食感のバランスを考えた副菜やソースを用意し、それぞれの個性を最大限に表現しようとしていました。

貝原那奈の挑戦

貝原那奈さんは、持ち前の経験を生かし、豪快なシュラスコで勝負に挑みました。大きな牛のあばら肉牛のおしりの肉をじっくりと焼き上げ、香り高いビナグレッチソースを添えて提供。肉本来の旨味と、酸味の効いたソースが見事に調和します。

さらに、準備段階からこだわったのが自家製ソーセージ。シソやネギ、ゆずコショウといった香り豊かな和の食材を練り込み、爽やかさと深みを両立させています。これらの食材は知人の畑で収穫した新鮮なもので、細部にまで手間をかけた一品です。焼き上がったソーセージは、肉の食感を残すぶつ切り仕様で、噛むほどに旨味と香りが広がる仕上がりになっていました。

吉岡公春の挑戦

吉岡公春さんは、得意とするアメリカンBBQの王道メニュー、プルドポークで勝負しました。使用するのは豚肩ロース。低温で長時間じっくりと焼き上げることで、繊維や筋がやわらかくほぐれ、口の中でとろけるような食感に仕上がります。

さらに、日本ならではの食材である水菜を組み合わせ、アメリカンスタイルに和のエッセンスをプラス。このひと工夫で、脂の旨味に爽やかな苦味とシャキシャキ感が加わり、より奥行きのある味わいとなりました。

デザートには、桃の焼き菓子を用意。生地には香ばしいほうじ茶を練り込み、甘みとほのかな渋みが調和する大人の味に。スモークの香りをまとわせながら焼くことで、BBQらしい風味を最後まで楽しめる一皿となっていました。

渡部裕見子の挑戦

渡部裕見子さんは、温かい思い出が詰まった母直伝のローストチキンをメインに据えました。鶏の中には、レバーと香味野菜(セロリ・パセリ・たまねぎ)を白ワインで炒め合わせた具材をたっぷりと詰め込みます。この詰め物が焼き上げの間に肉へと旨味を移し、しっとりとした食感と豊かな香りを生み出します。

サイドには、自家製ベーコン入りのポテトサラダを用意。具材にはたまねぎ・卵・ピクルスを加え、特徴的なのはそれらを軽く炒めてから混ぜること。炒めることで香ばしさが増し、味に深みが出ます。最後にケチャップでほんのり甘酸っぱく仕上げることで、メインのローストチキンとの相性も抜群な一品となっていました。

ジョウジの挑戦

ジョウジさんは、発想力を存分に発揮したアイデア満載のプレートで挑みました。メインとなるのは、ブドウの枝で燻したステーキ。ワイン造りにも関わるジョウジさんならではの着想で、枝に含まれるタンニンの渋みが肉の旨味を引き立て、香りにも深みを加えます。

さらに、見た目にもインパクトのあるトウモロコシの姿焼きおこわを組み合わせました。香ばしく焼いたトウモロコシの皮を器に見立て、中にもち米を詰めることで、食べる人に驚きと楽しさを与えます。

デザートには、季節の果物を使った子メロンのコンポートを添え、甘くさっぱりとした味わいで締めくくり。肉料理のコクをフルーツの爽やかさでバランス良くまとめた、まさに自然の恵みを一皿に詰め込んだ構成となっていました。

準決勝の試食と評価

審査員を務めたのは、タサン志麻さんをはじめとする食の専門家たち。味わいのバランス、盛り付けの美しさ、そして料理の独創性など、多角的な視点で4人のプレートを評価しました。

その結果、1位には渡部裕見子さんが選ばれました。母から受け継いだレシピを軸に、家庭の温かみとプロ顔負けの完成度を両立させた点が高く評価されました。2位には貝原那奈さんがランクイン。王道シュラスコに和の食材を巧みに取り入れた完成度の高さが決め手となりました。

こうして、渡部さんと貝原さんの2人が決勝進出を果たし、翌日の最終対決へと駒を進めることになりました。

決勝のテーマと条件

決勝の課題は、「スーパーで買える肉を極上の味に変えるBBQ」です。参加者は身近なスーパーで手に入る肉を使い、その味をどこまで引き上げられるかが勝負の分かれ目となります。

使用する肉の部位は自由で、牛・豚・鶏のいずれを選んでもOK。ただし、ただ焼くだけではなく、下ごしらえや味付け、調理法に工夫を凝らし、日常の食材を特別なごちそうに変えるアイデア力が求められます。

このルールにより、参加者は限られた条件の中で創造力と技術を最大限発揮し、自分だけの一皿を作り上げることが課題となりました。

渡部裕見子の決勝料理

渡部裕見子さんは、決勝でも母の味を大切にしたアメリカンスタイルで挑みました。メインは、スーパーの肉と脂身を組み合わせた巨大なプルドポークバーガー。低温でじっくり火を通し、繊維がほろほろとほどけるまで煮込み、ジューシーで香り高い仕上がりにしています。

さらに、準決勝で使ったスペアリブの残りを無駄にせず、チリビーンズとして再活用。豆のほくほく感とスパイスの効いた味わいが、バーガーの濃厚な旨味を引き立てます。

この一皿には、亡き母から受け継いだ料理への情熱と、もう一度母の味を形にしたいという強い思いが込められていました。料理は単なる技術ではなく、思い出や感情までも味に反映させる、渡部さんらしい温かさあふれる構成です。

貝原那奈の決勝料理

貝原那奈さんは、決勝で大胆かつ計算された肉の仕上げ技を披露しました。メインには豚肩ロースを選び、その表面をベーコンで巻き付けることで脂を補い、焼き上げた際に外側がカリカリと香ばしく仕上がるよう工夫。ジューシーさと食感のコントラストが楽しめる一品にしました。

さらに、皮目をしっかり焼いてパリパリ食感を引き出した鶏もも肉を盛り合わせ、肉のバリエーションで食べる楽しさを演出。そこに、甘酸っぱく香り高い焼きパイナップルを添えることで、見た目の鮮やかさと味のアクセントを加えています。

この構成は、味の満足感はもちろん、彩りや盛り付けによるインパクトも兼ね備えており、審査員の目と舌の両方を引きつける仕上がりとなっていました。

人間ドラマと料理への想い

渡部裕見子さんは、決勝の舞台で自身の料理に込めた想いを語りました。両親を突然の交通事故で亡くした後、深い悲しみの中で「もう一度母の味を味わいたい」という強い気持ちが芽生えたといいます。その思いがきっかけとなり出会ったのがアメリカンBBQ。長時間かけて肉を焼き上げるその手法は、母から受け継いだ家庭料理と通じる温もりがあり、渡部さんにとって心を支える存在となりました。

一方、貝原那奈さんは、20代でブラジルから日本に来た当初、言葉や文化の違いから人との間に見えない壁を感じていたといいます。しかし、自らのルーツであるシュラスコを披露することで、その壁が少しずつ溶け、人とのつながりが広がっていきました。ある時、SNSにアップしたシュラスコの写真が友人の目に留まり、「なぜ呼んでくれないの?」と声をかけられたことで、孤立感が和らぎ、料理を通じた交流の楽しさを再発見したそうです。

決勝の試食と評価

審査では、貝原那奈さんの「豚ちゃん・鶏ちゃん那奈スペシャルシュラスコ」が、完成度テーマの達成度のすべてにおいて高い評価を獲得しました。豚肩ロースのベーコン巻きとパリパリの鶏もも肉、さらに焼きパイナップルを組み合わせた構成は、味わいの奥行きと見た目の華やかさを両立させ、審査員を強く魅了しました。

一方、渡部裕見子さんの「寝坊した朝のブランチ As you like バーガー」も、スーパーの肉を工夫して仕上げたプルドポークや、残り食材を活用したチリビーンズなど、アイデアと技術が光る一皿として高い評価を受けました。しかし、最終的にはわずかな差で準優勝となり、優勝の座は貝原さんに譲る結果となりました。

優勝の行方

見事優勝を手にしたのは、貝原那奈さんでした。決勝では、限られた時間の中で火加減を調整しながら肉を完璧に焼き上げる対応力を発揮。さらに、スーパーで手に入る日常的な肉を、香りや食感、盛り付けの工夫によって極上の一皿へと変える発想力が光りました。

ブラジル仕込みのシュラスコ技術と、日本の食材や味覚への柔軟なアレンジを融合させた料理は、まさに彼女ならではの作品。審査員からも「アイデアと実行力の両方が高水準」と絶賛され、今回の激戦を制する結果となりました。

まとめ

今回の放送では、BBQの技法と人の物語が融合した濃い内容が展開されました。シュラスコやプルドポーク、ベーコン巻き豚肩ロース、焼きパイナップルなどは家庭でも応用可能です。この夏のBBQに取り入れれば、きっと特別な一皿になります。


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