クイズ 本当にあったことです!
2025年6月25日にNHK総合で放送された「クイズ 本当にあったことです!」では、昭和から平成、そして現代まで実際に起こった驚きのエピソードをクイズ形式で楽しく紹介しました。司会は杉浦友紀さん、出演者にはいとうせいこうさん、木村昴さん、池澤春菜さん、山田五郎さん、そしてラランドのサーヤさんが勢ぞろい。それぞれが自分の知識や経験を交えて回答し、時には笑い、時には驚きの声があがるなど、スタジオは終始にぎやかな雰囲気でした。この記事では、この日の放送で披露されたすべてのエピソードを振り返り、当時の背景やポイントも合わせて紹介します。
昭和のびっくり実話と意外すぎる答え
番組はまず、1949(昭和24)年に放送されたニュース「幽霊 シベリアから帰る」から出題されました。亡くなったと思われていた男性・福田さんが帰国後、真っ先に行った行動とは何かという問題。答えは驚きの「自分のお墓(墓標)を抜いた」というもので、実際に本人が生きていたことが周囲を大きく驚かせたそうです。
続いては、1983(昭和58)年4月放送開始の連続テレビ小説『おしん』から2問が登場。1問目は「250万円で売りに出されたおしんグッズ」として「おしんの家」が正解。当時の人気の高さが価格にも表れていました。2問目は雪のシーン撮影中の裏話で、スタッフは「白く擬態して雪に紛れていた」というユニークな撮影方法を取っていたことが明かされました。昭和ドラマ制作の工夫が垣間見える瞬間です。
海外でも人気を博した“おしん”の影響
山田五郎さんのクイズは、タイでゾウの人形を売っていた女性から何と呼ばれたかというもの。答えは「おしん」で、海外でのドラマ人気がいかに浸透していたかが分かります。さらに池澤春菜さんからは、タイで「日本人ってホニャララなんでしょ?」と言われた内容が出題され、答えは「大根めしを食べる」。このやり取りから、海外での日本人のイメージや食文化の捉え方が伝わってきました。
放送の裏側に隠された技術と工夫
木村昴さんが出題したのは、NHKの食堂で提供されるあるメニューを当てる問題で、答えは意外にも「落ち武者」。さらに、1959(昭和34)年4月10日の皇太子殿下ご成婚パレードでは、滑らかな長回しを実現するため「超長いレールを設置して撮影」していたことが紹介されました。また、1969(昭和44)年のアポロ11号月面着陸報道では、当時としては革新的な「放送初のCG」が使われていたことも明らかになりました。こうした技術的工夫は、テレビ史に残る重要な挑戦といえます。
大事件と日常生活への意外な影響
山田五郎さんからは、ケネディ大統領暗殺が原因で自分ができなくなったこととして「みかん狩り」が挙げられました。世界的事件が日本国内の個人の予定にまで影響したという点が印象的です。一方で、木村昴さん自身の生放送中のハプニングとして「漏らした」というエピソードも披露され、スタジオは大きな笑いに包まれました。
家族や暮らしにまつわるクイズ
1979(昭和54)年に放送された「さがしています 花嫁花婿」では、お父さんが全国に向けて伝えた衝撃の情報が「自宅の電話番号」というものでした。また、ラジオ番組として始まった「NHKのど自慢」では、不合格者への伝え方が「『もう結構です』と声をかける」という今ではあまり見られない方法だったことが紹介され、時代を感じさせました。
現代ならではのユニークな話題
現代的なクイズとしては、ラランドのニシダさんが恋人募集のために行った方法が取り上げられ、答えは「マッチングアプリに宣材写真を使い出演番組一覧を書いた」というもの。テレビ出演とSNS時代の出会い方を融合させたユニークな事例でした。
まとめ
今回の「クイズ 本当にあったことです!」は、昭和から令和までの幅広い時代を横断し、実際の出来事や放送の舞台裏、海外でのエピソード、さらには出演者自身の体験談までを詰め込んだ盛りだくさんの内容でした。『おしん』の世界的な影響力や、NHKならではの映像技術の進化、そして笑いを誘うユーモラスな話まで、まさに“本当にあったこと”の宝庫ともいえる放送でした。テレビや歴史の意外な一面を知りたい方にとって、今回の放送は見逃せない内容だったといえるでしょう。
番組を見て感じたこと
番組を見て、NHKが100年かけて紡いできた映像の重みと、そこに込められたユーモアの共存に深く心を動かされました。時代を超えて人々の記憶に刻まれた名場面が次々と映し出されるたびに、その背後にある制作者たちの熱意と工夫が鮮やかによみがえります。
特に印象的だったのは、『おしん』の世界的な影響力。海外で名前が呼ばれる場面からは、物語が国境を越えて届く力を改めて感じました。そして、アポロ11号月面着陸での放送初のCG使用という事実には、当時の技術者たちの挑戦心と創造力に胸が熱くなりました。
笑いを誘うユニークな裏話と、映像史に残る感動的な瞬間が交互に訪れる構成は、視聴者の感情を心地よく揺さぶります。この1時間は、まるで過去と現在を旅するような体験で、笑いと感動が絶妙に交差する特別な時間でした。
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