ふるさと納税の赤字を救え!千葉県袖ケ浦市で会議の司会を代行
2025年5月6日放送の『本日の司会はオードリー若林!』(NHK総合、21:30〜21:59)は、千葉県袖ケ浦市が舞台。番組のMCである若林正恭さん(オードリー)が、市からの依頼を受けて「ふるさと納税戦略会議」と「YouTube企画会議」の司会を“代行”しました。今回は、その様子をすべて詳しく振り返ります。
袖ケ浦市役所での依頼スタート!テーマはふるさと納税の立て直し
若林さんが今回訪れたのは、千葉県の袖ケ浦市役所です。庁舎に入ると、すぐに依頼人である市のPR担当・柿本健さんが迎えてくれました。柿本さんから託されたのは、「ふるさと納税戦略会議」の司会を代行してほしいという依頼でした。
実は袖ケ浦市では、ふるさと納税の収支が深刻な状況にあります。令和6年度の見通しでは約2億円の赤字が発生する見込みとなっており、市としても一刻も早い対策が求められていました。そこで、市は緊急の対策チームを発足させ、この番組に助けを求めたのです。
市が現在提供している主な返礼品は以下の通りです。
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東京ドイツ村の入園券
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地元産の野菜ジュース
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香り高いごま油
しかし、こうした返礼品を用意していても、地方の名産品や海産物が豊富な他の自治体と比べてインパクトが弱く、なかなか寄付が集まらないというのが現実です。
・袖ケ浦市は都市部に位置しているため、特産品に限りがある
・予算が限られており、広報や広告に十分な資金を割けない
・制度上、返礼品の費用は寄付額の5割以下という制約もある
このように状況はかなり厳しいものでしたが、若林さんの進行力に期待して会議を前向きに進めたいというのが柿本さんの思いでした。
会議当日、参加者には若林さんが来ることは知らされておらず、緊張した空気の中で始まりました。先に柿本さんが会議の導入を行い、その間、若林さんは静かに会議室の前でスタンバイ。そしていよいよ若林さんが部屋に入ると、会場には驚きとともに拍手が広がり、一気に和やかな雰囲気に包まれました。
・突然の登場に参加者たちが驚き、場が一気に和む
・若林さんの存在が緊張感を和らげ、参加者が話しやすい空気に
・その後の議論に向けて、良いスタートとなる演出に
こうして袖ケ浦市役所での会議は、若林さんの登場によって前向きなムードの中で本格的にスタートしたのでした。市職員たちの真剣な思いと、テレビという外部の力を借りた柔軟な姿勢が、これからの展開に期待を感じさせる場面でした。
袖ケ浦の魅力を再発見!返礼品の新戦略を練る会議へ
ふるさと納税戦略会議には、直接の担当部署に限らず、さまざまな部門の職員たちが集結しました。目的は、赤字に悩む制度の見直しとともに、袖ケ浦市の魅力を掘り起こして、新たな返礼品の柱を立てること。まずは地元の誇れるポイントについて、参加者それぞれが意見を出し合う時間が設けられました。
・齋藤さんは、甘さと見た目のかわいらしさで人気のいちご大福を紹介
・小林さんは、季節限定の体験としていちご狩りを推し
・岡本さんは、市を代表する観光施設である東京ドイツ村を挙げました
・鹿間さんは、観光とは異なる視点でゴルフ場の存在をアピール
こうして見えてきたのは、袖ケ浦ならではの“遊び・味・体験”というバリエーションの豊かさでした。しかし一方で、返礼品の運用に関しては課題も多く浮き彫りになります。
・返礼品に使える経費は寄付額の50%以下というルール
・広告やプロモーションに割ける予算もわずか
・特産の海産物など、目玉となる高付加価値商品が少ない
まさに、制度的にも地理的にも厳しい条件下での再構築が求められる状況。そんな中、会議の司会として入った若林さんが本領を発揮します。緊張感をほぐしながらも、テンポよく意見を引き出す進行で、会議室に前向きな空気が生まれていきました。
鹿間さんからは「地元のお米も強みになり得る」との意見が出され、岡本さんは「東京ドイツ村の入園券に加えてぐるぐるソーセージを2本プレゼントするプラン」を提案。それぞれ、費用の範囲内でできる具体的なアイデアとして注目されました。
・地元のお米は品質も高く、ふるさと納税との相性も良好
・ゴルフ場の利用券は、市の資源を有効活用できる内容
・ごま油は以前からの人気商品で、安定感がある
・東京ドイツ村+ソーセージのセットは観光性と満足感を両立
このように、議論が進む中で、返礼品の新たな3本柱が自然と浮かび上がりました。そして会議では、それに続く“もう一つの象徴的な一品”を加えることがテーマに。参加者たちの表情にも意欲がにじみ出ており、若林さんの進行力がその場の空気を明るく変えたことが伝わってきました。
終始、若林さんは笑いと真剣さを絶妙に織り交ぜながら会議を導き、参加者たちからも自然と称賛の声が上がっていました。閉塞感のあった会議が、アイデアと希望に満ちた前向きな戦略会議へと変化していった様子は、袖ケ浦市の今後の可能性を強く印象づけるものでした。
2本目の会議は「YouTubeチャンネルの改革」!
ふるさと納税戦略会議が終了した直後、再び登場したのはPR担当の柿本さん。次なる課題として挙げたのは、袖ケ浦市公式YouTubeチャンネルの再生数の低迷でした。せっかくの情報発信ツールを活かしきれていない現状に、どうテコ入れするかが今回のテーマです。
この会議には、柿本さんに加えて谷川千尋さんと川俣雄平さんが参加し、3人で現状の分析と改善策について意見を交わしました。
・現在の動画は内容が堅くて見づらいという課題が浮上
・再生回数が全体的に伸びていないというデータも明らかに
・PR動画であっても、市民や観光客に届かなければ意味がないという認識が共有されました
会議の途中、ひときわ大きなサプライズがありました。なんと袖ケ浦市長の粕谷智浩さんが突然登場したのです。粕谷市長は場の空気を変えるべく、自ら考案したという**「袖ケ浦アタック」のポーズ**を披露。会議室には自然と笑いと拍手が起こり、メンバーの緊張も和らぎました。
・市長の“飛び入り参加”によって会議の雰囲気が一変
・「袖ケ浦アタック」というユーモアに、職員たちも笑顔に
・市としても本気で動画改革に取り組む姿勢が伝わりました
ここで若林さんも進行役として手腕を発揮。市の魅力を正しく、かつ面白く届けるにはどうすれば良いか、市民との距離感を大切にしたアイデア作りを呼びかけました。動画の見せ方や構成を変えるだけでなく、見る側の気持ちになって考える姿勢が大切であることを参加者に伝え、会議はますます活性化しました。
・市民の視点に立ったコンテンツ作りが必要との認識
・行政発信でも**“遊び心”を忘れない工夫**が重要
・市長も交えたこの会議が、改革の第一歩として象徴的な意味合いを持つことに
会議の終盤では、実際にどんな動画コンテンツが良いのかを話し合う段階には至らなかったものの、方向性としては“親しみやすさ”と“インパクト”の両立がカギという共通認識が出来上がっていきました。
こうして2本目の会議も、若林さんの進行と市長のユーモアを交えて、硬直しがちな自治体の課題を明るく前向きに見直すきっかけとなる時間となりました。行政の発信であっても、市民が「見たい」「楽しい」と思える内容でなければ響かないという基本に立ち返り、新たな第一歩が踏み出された場面でした。
袖ケ浦市と若林さんのコラボが生んだ前向きな変化
今回の放送では、赤字に悩む自治体が持つ“本当の魅力”に光を当て、そこからどう発信していくかを考える機会となりました。若林さんのユーモアと進行力が、市職員たちの本音を引き出し、会議の空気をポジティブに変えていったことが印象的です。
ふるさと納税とYouTube、どちらも「外の人に袖ケ浦を知ってもらう」ための大切な手段。今後の展開が楽しみになる1回でした。
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