スルメイカが今年も不漁の予想
2025年8月1日朝、NHK「ニュース おはよう日本」で伝えられたのは、今年のスルメイカが日本海でも太平洋でも少ない見通しだという話題でした。スルメイカはスーパーなどでもよく見かける定番の食材ですが、ここ数年はずっと数が少なくなっています。今年も漁獲量が少ないまま続く可能性があるそうで、漁業関係者はもちろん、私たちの食卓にも影響が出るかもしれません。
日本海側では1975年以降で最も少ない予測
水産研究・教育機構が発表した見通しによると、2025年8月から12月のあいだ、日本海全体でスルメイカがとても少なくなると予想されています。対象となる海域は、北海道から長崎県にかけての広い範囲です。この期間の来遊量(イカがその海域にやってくる量)は、なんと1975年以降で一番少なくなるかもしれないとのことです。すでに5月から7月までの漁獲量も過去5年の平均と比べてかなり少なく、これからの時期もあまり期待できない状況となっています。
太平洋側も増えない見通し
一方、太平洋側では北海道東部から青森、茨城あたりまでの海での様子が紹介されました。8月から9月のあいだに、去年より少しは増えるかもしれないものの、それでも低い水準にとどまりそうとのことです。つまり、日本海よりは少しマシでも、たくさんはとれない状況に変わりはないということになります。
原因は海の環境変化
なぜスルメイカが少ないのかというと、いくつかの理由が考えられています。海の温度が上がっていたり、海流がいつもと違う流れになっていたり、イカが卵を産む場所がうまく確保できなかったり、いろんなことが関係しているようです。2024年の秋には稚魚(赤ちゃんイカ)の調査も行われましたが、数はやっぱり少なかったそうです。漁業関係の調査では、2025年の前半(1月〜3月)の漁獲量も、例年の約3分の1ほどになるとすでにわかっています。
近年の漁獲量の変化
実はスルメイカの不漁はここ数年続いています。2024年の漁獲量は、ピーク時と比べると約33分の1まで減っていたとのことで、かなり深刻です。スルメイカは刺身や干物、煮物などいろんな料理に使える便利な食材だけに、価格の上昇や品薄が心配されます。
今後の見通しと私たちへの影響
今後もスルメイカが少ない状態が続けば、加工食品やおつまみ、スーパーで売られているイカ製品などが手に入りにくくなるかもしれません。今のうちに冷凍保存や別の魚介類を使ったレシピを考えるなど、ちょっとした備えをしておくと安心です。
参考資料:
NHKニュース(2025年8月1日放送)
水産研究・教育機構 https://www.fra.go.jp/
北海道新聞ほか関連報道より整理・記述
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