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NHK【おはよう日本】卵・牛乳・チーズも…止まらない食品値上げの理由と今後の見通し|2025年8月1日放送

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食品の値上げはいつまで続く?

2025年8月1日放送の「NHKおはよう日本」では、「ニュースのハテナ」コーナーで食品の値上げがいつまで続くのかという疑問に注目しました。番組では、物価上昇が長引く背景や、今後の見通しについて詳しく解説されました。調査会社や専門家の意見を交えながら、卵や野菜など身近な食品の価格に影響を与える要因についても紹介され、今後の暮らしにどう影響するのかを考える内容でした。

食品の値上げはなぜ止まらないのか

まず注目されたのは卵の価格です。東京地区で取引される卵(Mサイズ)は、2025年7月時点で1キロあたり329円と、6か月連続で300円を超えた水準が続いています。農林水産省は、昨年秋から続いた鳥インフルエンザの影響で供給が減っていたことを背景に挙げています。ただし6月と比べると11円値下がりしており、少しずつ供給が回復している様子も見られました。

さらに、ニワトリは暑さが続くと食欲が落ちてしまい、産む卵のサイズが小さくなる傾向があります。これも供給に影響する可能性があるため、今後の天候にも注意が必要とされています。

原材料価格と輸入品の動向

ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査部長によれば、輸入する原材料の価格は落ち着いてきており、秋頃には値下がりのペースがゆるやかになっていく可能性があるとのことです。ただし、それでも価格上昇の流れはまだ止まらないと見られており、特に加工食品や輸入依存の高い商品は値上げ傾向が続いています。

例えば小麦や食用油などの輸入品の価格は依然として高く、これがパンやスナック菓子、調味料などの値段にも影響を与えています。

企業側の値上げ状況

2025年7月時点で、帝国データバンクの調査によると価格を上げる予定の食品項目は2,105品目にのぼります。これは前年の5倍にあたり、平均して15%前後の値上げが予定されているとされています。

メーカー別では、味の素がコーヒー関連商品を25~55%値上げし、明治はチーズや牛乳などで最大11%の値上げを行いました。こうした動きは他の大手メーカーにも広がっており、家庭にとっては日々の食卓への影響が避けられない状況です。

今後の見通しと注意点

斎藤調査部長は、秋以降も価格上昇が続く可能性を指摘しています。ただし、輸入原材料の価格が安定してきているため、上昇のペース自体は緩やかになるかもしれないという見方もあります。

また、韓国でも同じように農産品の高価格が続いており、その原因として鶏の高齢化や暑さ、鳥インフルによる生産減などがあげられています。こうした背景は日本とも共通しており、日本でも同様のリスクが残ると見られています。

家計への影響と暮らしの工夫

2025年は値上げ対象商品が2万点を超えるとされており、家計への負担は引き続き大きくなりそうです。そのため、節約志向の家庭では以下のような工夫が求められています。

工夫のポイント 内容
プライベートブランドの活用 スーパーのPB商品は品質が良く価格が安定している傾向あり
まとめ買い・冷凍保存 特売日や大型パックで購入し、保存で無駄を防ぐ
家庭菜園・簡単調理 少量でも野菜などを育てたり、手作り調味料などに切り替える

こうした取り組みを通じて、少しでも物価上昇の影響をやわらげる工夫が必要となっています。今後も気温や国際市況、感染症の動向などを見ながら、価格がどう変化するか注視していくことが大切です。

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