小野文惠アナ緊急参戦!津山で見つけた“人のあたたかさ”の旅
2025年11月10日放送の鶴瓶の家族に乾杯は、番組史上初の“緊急事態”から始まりました。舞台は岡山県津山市。本来予定されていたゲストが来られなくなり、急きょ小野文惠アナウンサーがピンチヒッターとしてロケに参加することに。前日夜に声がかかり、隣県から駆けつけたというドラマのような展開でした。寝不足のままでも笑顔で登場する小野アナに、視聴者からは「神対応すぎる!」との声が多く寄せられました。
この日は、鶴瓶さんと小野アナが初めての“ぶっつけ本番旅”を体験。町の人との距離を一気に縮めていく鶴瓶流のアプローチに、小野アナは「こんなふうに話しかけるんだ!」と驚きを隠せませんでした。そこから始まる出会いの連続が、津山の魅力を映し出していきます。
NHK【鶴瓶の家族に乾杯】B’zファンが集う“お豆腐屋さん”へ!小野文惠アナ、津山の寅さん駅舎で感動の聖地巡礼|2025年11月17日
鉄板屋での“寝起き神対応” 地元の笑顔が生んだ奇跡の出会い
ロケの始まりは、津山の中心街にあるわーてんたっく鉄板食堂。店の前に立つと、シャッターが半分下がっていて、どうやら前夜は宴会があった様子。店に入ると、寝転がって休んでいた店員さんが突然のカメラに驚きながらも、「すみません、昨日ちょっと飲みすぎまして…」と照れ笑い。
しかし、その寝起きにもかかわらず、店員さんはしっかりとおもてなしの心で対応します。テーブルには酒瓶が並び、楽しげな宴の余韻が残る空間。鶴瓶さんが「ええ飲みっぷりやなぁ」と笑うと、小野アナも「まるで家族のリビングにおじゃましたみたいですね」とほほえみました。
この何気ない出会いから物語が動き始めます。店員のご両親が、地元で理容室を営んでいるという話を聞き、2人はその家族を訪ねることに。人の縁が自然につながっていくのが、この番組の醍醐味です。
89歳と83歳の理容師夫婦 “今も現役”の理由
紹介を頼りに訪れた理容室には、89歳と83歳のご夫婦が仲良く並んで迎えてくれました。年齢を感じさせない手際でハサミを動かす姿に、小野アナは「まるで現役アスリートのようですね」と感嘆。
夫婦は若いころから津山の町で髪を切り続け、数えきれないほどの人々の人生に関わってきました。
鶴瓶さんが「(髪を)刈ってもらいたいけど、刈るところないんでね…」と冗談を飛ばすと、夫婦そろって大笑い。その温かい空気が画面越しにも伝わります。
お二人は「お客さんの笑顔を見ると元気が出る。それが生きがい」と語り、津山の人々が持つ“まっすぐであたたかい優しさ”を体現していました。
この出会いをきっかけに、鶴瓶さんと小野アナは町の奥へ奥へと、さらに人のつながりをたどっていきます。
津山の“えぇトコ”探し!ホルモンうどんと城の町の誇り
津山といえば、全国的にも知られる名物津山ホルモンうどん。
古くから牛の流通拠点だったため、上質なホルモンが手に入りやすく、鉄板で焼いた香ばしい味わいが地元の誇り。
番組では、地元の人たちが「うちはタレが決め手」「ネギとキャベツの切り方が大事」と話す姿も紹介され、津山の食文化の奥深さが伝わりました。
また、津山のシンボルである津山城も登場。日本100名城、日本さくら名所100選にも選ばれ、春にはお堀沿いの桜が一面に咲き誇ります。歴史好きな鶴瓶さんも「ええ城やなあ」と感慨深げに見上げていました。
さらに津山といえば、ロックバンドB’zの稲葉浩志の出身地。市内には彼の母が営む化粧品店があり、今では全国からファンが訪れる“聖地”になっています。
稲葉さんの母が立ち上げた「津山を盛り上げる会」の活動も紹介され、地元が一丸となって町を元気にしている様子が伝わりました。
銭湯をリノベしたカフェ「お茶処 紬」で感じた、時間のぬくもり
次に訪れたのは、70年前に廃業した銭湯をリノベーションしたカフェお茶処 紬(つむぎ)。
迎えてくれたのは、38年間この地で暮らす店主の廣戸さん。
店内には当時のタイル壁や番台の名残が残り、どこか懐かしい香りが漂います。
「ここに来ると、子どものころに戻れるような気がするんです」と廣戸さん。
小野アナは「リノベなのに、懐かしいって感じるのがすごいですね」と心を打たれていました。
さらに理容室のお母さんの友人が営む喫茶店にも立ち寄り、店主との自然な会話が続きます。
どこを訪ねても、人と人がやさしくつながる町――それが津山の真骨頂でした。
小野アナの一人旅『男はつらいよ』ゆかりの地へ
後半では、鶴瓶さんと別れて小野アナが一人旅に。
目的地は映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地。歩いていると、偶然見つけた金物屋の店主が「ちょっと中も見ていきなさい」と声をかけてくれます。
この男性は、長年城東地区で暮らしてきた生粋の津山人。
案内された自宅は、大正時代に建てられた立派な屋敷で、敷地内には家屋3棟、蔵2つ、ギャラリースペースまであります。
「昔はここで子どもたちが遊んでたんですよ」と語る姿に、地域の記憶が息づいていました。
さらに驚いたのは、この男性が実は映画『男はつらいよ』のエキストラとして出演していたこと。
「渥美清さんがこの応接間で休んどったんですよ」と話すと、小野アナは目を丸くして「えっ、ここで!?」と感激。
現場の空気をそのまま覚えている男性の言葉が、まるで映画の続編を見ているかのようなリアリティを生みました。
鶴瓶が語った“小野文惠ロケ”の魅力
旅の最後、合流した鶴瓶さんは「初めてとは思えん。ようやってた」と小野アナを称賛。
小野アナも「鶴瓶さんのように、人の心にまっすぐ届く言葉をかけられるようになりたい」と笑顔を返しました。
ぶっつけ本番にも関わらず、町の人たちとすぐに打ち解ける姿勢は、まさに“家族に乾杯”の精神そのものでした。
スタッフの間でも「ピンチが奇跡に変わった回」と語られるほど、今回の津山編は特別な時間となりました。
緊急登板だからこそ生まれた“偶然の出会い”が、視聴者の心を強く打ちました。
まとめ
・番組初の緊急登板で小野文惠アナが登場。代打とは思えぬ自然な旅姿で津山の魅力を発信。
・鉄板屋の寝起き店員、現役の理容師夫婦、銭湯リノベのカフェ店主など、人の温もりがあふれる出会いが満載。
・映画『男はつらいよ』のロケ地や渥美清のエピソードなど、津山の文化と歴史の深みも描かれた。
・笑福亭鶴瓶と小野アナのコンビが生んだ“奇跡のぶっつけ旅”が、番組の新しい名場面となった。
偶然から始まった津山の旅は、結果的に「家族に乾杯」という番組の原点を再確認させる回となりました。
出会いの数だけ物語があり、笑顔の数だけ温もりがある。津山という町の、人と人を結ぶ力が画面いっぱいにあふれていました。
NHK【鶴瓶の家族に乾杯】B’zファンが集う“お豆腐屋さん”へ!小野文惠アナ、津山の寅さん駅舎で感動の聖地巡礼|2025年11月17日
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