あしたが変わるトリセツショー さらば!肌トラブル「スキンケア」スゴ技SP
肌の悩みを減らすための正しいスキンケアとは?
スキンケアを毎日頑張っているのに、なぜか肌トラブルが減らない…そんな悩みを持っている人は多いです。今回のNHK「あしたが変わるトリセツショー」2024年10月3日放送回では、全国200人の肌調査からわかった衝撃の事実と、肌を変えるための洗顔・保湿・日焼け止めの正しいやり方が紹介されました。なんと、この3つを正しくできていた人は200人中わずか3人。つまり多くの人はやり方を間違えていたのです。この記事では、番組で紹介された最新のスキンケア方法とその効果をまとめます。
洗顔の極意!朝こそ洗顔料を使う理由
番組ではまず、洗顔の重要性が詳しく取り上げられました。専門家によると、私たちの肌は夜間の睡眠中にも活動しており、その間に皮脂が分泌されます。この皮脂は時間の経過とともに酸化し、やがて肌に悪影響を与える「過酸化脂質」へと変化します。この過酸化脂質は非常にやっかいで、シミやくすみを引き起こすだけでなく、毛穴の黒ずみや肌の老化を進める原因にもなります。そのため、朝起きたらまず、洗顔料を使って酸化した皮脂をしっかり落とすことがとても大切だと強調されました。
番組では、効果をわかりやすく示すための実験も行われました。出演者が顔の片側を水だけで洗い、もう片側を洗顔料で洗うという方法で比較。その結果、水洗いだけの側では酸化による光の反射が残り、肌へのダメージが視覚的にも確認されました。これにより、朝の洗顔で洗顔料を使う重要性が科学的にも裏付けられたのです。
さらに、洗顔の際には洗い方にも工夫が必要であると紹介されました。推奨されたのは「バキューム泡」と呼ばれる、きめ細かく弾力のある泡を使う方法です。この泡は肌への摩擦を最小限に抑えつつ、毛穴汚れを優しく吸着してくれます。そして仕上げには、ぬるま湯ではなくやや低めの温度の水で丁寧に流すことが勧められました。これによって肌の潤いを守りながら不要な汚れだけを落とし、朝から健やかな肌状態を保つことができると解説されていました。
保湿の新常識!エアブラシと“くるくる塗り”
次に紹介されたのは、保湿の正しい方法です。韓瑞大学校のチャン・ビョンス教授による研究では、一般的に多くの人が行っている「手で保湿剤を塗る方法」よりも、エアブラシを使って塗布したほうが、肌全体にムラなく均一に保湿成分を届けられることが明らかになっています。エアブラシは細かい霧状の粒子を肌の表面全体に行き渡らせるため、角度や力加減による偏りが少なく、結果としてより高い保湿効果が得られるのです。
とはいえ、エアブラシを日常的に使うのは難しい場合もあります。その場合に推奨されたのが、手で塗る際に行う“くるくる塗り”です。これは、指先で小さな円を描くように動かしながら保湿剤を肌になじませる方法で、肌のキメや細かい凹凸の奥まで成分をしっかりと行き渡らせられるのが大きな特徴です。この動きによって、ただ表面をなぞるだけでは届かない部分にも保湿剤が入り込み、潤いの持続力が高まります。
番組内では、この効果をわかりやすく示すために可視化実験が行われました。通常の「伸ばすだけ」の塗り方では、肌の溝に塗り残しが生じていることが特殊カメラで確認されました。一方、くるくる塗りを行った場合は、肌全体が均一に覆われ、塗りムラがほとんど見られないという結果に。これにより、日々の保湿において塗り方そのものが大きな違いを生むことが、科学的にも実証されたのです。
日焼け止めも“くるくる塗り”で効果倍増
紫外線対策として欠かせない日焼け止めにも、このくるくる塗りのテクニックは効果的に応用できます。人の肌表面は一見なめらかに見えても、実際には細かな凹凸や皮溝が存在しており、直線的に伸ばすだけの塗り方では、その溝の部分に十分な日焼け止めが届きません。その結果、紫外線が入り込みやすい塗りムラが発生し、肌ダメージの原因になります。
そこで有効なのが、円を描くように塗る「くるくる塗り」です。この方法なら、肌の細部まで成分を均一に行き渡らせることができ、ミクロレベルの塗り残しを防止できます。結果として、紫外線によるシミやシワ、光老化のリスクを大幅に減らす効果が期待できるのです。
さらに、日焼け止めの効果を十分に発揮させるためには、顔全体で「1cm²あたり2mg」という適量を守ることが大切だと番組では解説されました。しかし、多くの人は実際に必要な量の半分程度しか使用できていないのが現状です。この不足を補う方法として、2度塗りが推奨されました。1回目で全体をカバーし、2回目で塗り残しや不足部分を重ねることで、より均一で十分な量を確保できます。
また、紫外線防止効果は時間の経過とともに低下するため、2〜3時間おきの塗り直しも重要です。特に屋外活動や発汗、摩擦の多い場面では効果が早く失われるため、こまめな塗り直しを習慣にすることが、肌を長時間守るポイントと紹介されていました。
肌トラブル改善!3原則の効果
今回紹介されたスキンケア法は、机上の理論にとどまらず、実際の生活の中でその効果が確かめられました。沖縄県伊江島で長年肌トラブルに悩んでいた猪狩さんは、番組で提案された洗顔・保湿・日焼け止めの3原則を数週間にわたり継続。その結果、肌の見た目だけでなく手触りまでもが明らかに改善し、日常生活の中でその変化を実感できるようになったといいます。
さらに、東京外国語大学の学生たちも同じスキンケア法を試し、保湿力の向上や化粧ノリの改善といった効果を体験しました。若い世代でも、正しい手順と方法を取り入れることで肌のコンディションが変わることが示され、年代や性別を問わず取り入れられる再現性の高さが証明された形です。
これらの事例は、正しいやり方をコツコツと続けることで、誰でも肌の状態を改善できるという大きな希望を与えてくれます。単に高価な化粧品を使うのではなく、日々の習慣や塗り方といった“基礎の正しさ”が、美しい肌への近道であることを改めて示した結果でした。
よくある質問(FAQ)
Q:朝の洗顔は水だけではダメですか?
A:水洗いだけでは、夜間に酸化した皮脂や過酸化脂質を十分に落とせません。これらはシミやくすみ、毛穴の黒ずみの原因になるため、朝は洗顔料を使ってしっかりと落とすことがおすすめです。
Q:保湿は高価な化粧品でないと効果がありませんか?
A:効果を左右するのは価格よりも塗り方です。エアブラシやくるくる塗りでムラなく均一に塗ることで、成分が肌の奥まで行き渡り、保湿力を高められます。
Q:日焼け止めは冬でも必要ですか?
A:紫外線は季節や天候に関係なく降り注いでおり、冬でも肌にダメージを与えます。シミやシワの予防のためにも、1年を通して毎日塗ることが推奨されます。
まとめ
スキンケアの3原則(洗顔・保湿・日焼け止め)は、肌トラブル予防の基本です。今回の番組で明らかになったのは、「正しいやり方」が効果を大きく左右するということ。朝は洗顔料を使って酸化した皮脂を落とし、保湿はエアブラシやくるくる塗りでムラなく行い、日焼け止めもくるくる塗りと適量・塗り直しを守る。これを続ければ、肌の健康は確実に変わります。今日からぜひ取り入れてみてください。
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