肉汁じゅわ〜!家庭でも再現できる最強ハンバーグの秘密
「家でハンバーグを作っても、いつも同じ味になってしまう…」
「もっとジューシーで特別感のあるハンバーグを作りたい!」
そんな風に感じたことはありませんか?実はちょっとしたコツや食材選びで、家庭のハンバーグはプロ級に変身します。2025年10月1日にNHK総合で放送された『激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦〜』では、まさにその答えが詰まっていました。この記事では番組で登場したハンバーグバトルを振り返りながら、家庭で使えるテクニックをわかりやすくお届けします。
【あさイチ】徹底検証!ネットでバズった料理の裏ワザ|ハンバーグがジューシーに・古古古米を新米風に・刺身塩水処理・唐揚げ冷たい油スタート(2025年9月2日)
個性派ぞろいの挑戦者たち
今回登場した挑戦者は、厳しい書類審査を勝ち抜いた3人の料理好きです。それぞれの経歴や暮らしの中で培われた経験が、皿の上にしっかり表現されていました。
土屋尚寛さん
愛知県で清掃業を営む土屋尚寛さん(53)は、日々の仕事の合間に料理を楽しむ生活を続けています。使ったのは豚ひき肉・牛モモ肉・豚ヒレ肉の3種類。それぞれの肉が持つ特徴を引き出し、合わせることで深い味わいを目指しました。形はシンプルな丸型。奇をてらわず王道を貫く姿勢が、どこか安心感を与えるハンバーグでした。
西部朱織さん
西部朱織さん(39)は健康食品販売を営み、家庭の食卓に並ぶ料理にも「体にやさしいこと」を大切にしています。今回の挑戦では発酵食材の『ニンニク麹』や『トマト麹』を取り入れました。栄養と旨みを両立させる工夫で、食べる人の健康を考えながらも満足感のある味を追求しました。仕上げの形は楕円形で、中にはチーズを包み込む構成。噛んだ瞬間に広がる濃厚さと麹のまろやかさが一体となった仕上がりでした。
松島和之さん
松島和之さん(40)はエンジニアでありながら、年間500個以上のハンバーグを食べ続けている“ハンバーグ王子”として知られています。今回の挑戦では牛肉の希少部位『チチカブ』を使用し、肉そのものの味を徹底的に生かしました。さらに、型を使って整えたキューブ型という大胆な見た目に挑戦。長年積み重ねてきた知識と情熱がそのまま形になった、独創的で記憶に残る一皿でした。
3人の作るハンバーグは、それぞれの人生や考え方を映し出すものでした。どれも個性豊かで、観ているだけで食欲と期待が高まる戦いとなりました。
プロ直伝!肉汁を閉じ込める基本ワザ
審査員の渡邊高志が教えてくれたのは、家庭でもそのまま実践できるシンプルで本格的なハンバーグ作りのコツでした。まず大事なのは、肉の分量に対して『1%の塩』を最初に加えること。塩が肉のたんぱく質と結びつくことで、しっかりと粘りが出て、焼いたときに肉汁を中に閉じ込めやすくなります。最初に塩を加えるだけで、タネのまとまりが驚くほど良くなるのです。
さらに、肉に『牛脂』を加える工夫も紹介されました。牛脂は肉のうまみが凝縮されている部分で、加えることでハンバーグ全体がジューシーに仕上がります。家庭で挽き肉を買うときに一緒にもらえることも多く、手軽に取り入れられるのが魅力です。
焼き方については、まず強火でしっかり焼き目をつけて香ばしさを出し、その後は中火でじっくり火を通すのがポイント。さらに仕上げとして『180℃のオーブンで20分』焼くことで、外は香ばしく中はふっくらとした理想のハンバーグになります。フライパンだけで仕上げるとどうしても中まで火が通りにくくなりますが、オーブンを併用することで均一に火が入り、肉汁を逃がさずにジューシーさをキープできます。
この一連の流れを取り入れるだけで、家庭のハンバーグがレストランの味にぐっと近づきます。特別な道具や難しいテクニックは不要で、塩・牛脂・オーブンという身近な工夫で仕上がりが大きく変わるのです。
タネの個性を生かすソースの工夫
ハンバーグ作りでタネに込めた工夫を最大限に引き出すのがソースです。今回の挑戦でも、それぞれが考え抜いたレシピで個性を表現しました。
土屋尚寛さんのパプリカソース
土屋尚寛さんは、豚と牛を組み合わせた王道のタネに合わせ、昆布だしを使った『パプリカソース』を選びました。昆布のうまみとパプリカの甘みが一体となり、和風でありながら彩り豊かに仕上がるのが特徴です。肉の力強さをやわらげつつ、さっぱりとした味わいで最後まで食べ飽きない工夫が込められていました。
西部朱織さんのトマト麹ソース
西部朱織さんは、健康を意識した発酵食材の活用が持ち味。今回は『トマト麹ソース』を合わせました。トマトの酸味と麹のまろやかな甘みが重なり合い、体にやさしく、深みのある風味を生み出しました。麹の力で旨みが強まり、野菜や肉との相性も抜群。発酵食品ならではの奥行きが加わり、シンプルなハンバーグが一気に特別な一皿に変わっていました。
松島和之さんの肉ソース
松島和之さんは、自らを“ハンバーグ王子”と呼ぶほどのこだわりを持つだけに、発想も大胆でした。なんと、肉のハンバーグに合わせたのは『肉ソース』。肉に肉を重ねるという構成は一見重たそうに思えますが、部位の選び方や調理法を工夫することで、しっかりとした旨みと香りが際立つ斬新な一皿となりました。肉を知り尽くしたからこそできる挑戦で、観る人の記憶に残る存在感を放っていました。
ソースが生む新しい可能性
3人の工夫からは、同じハンバーグでもソースひとつでまったく別の料理に進化することがはっきり伝わってきました。和風の落ち着き、発酵のまろやかさ、そして肉を極めた豪快さ。それぞれの選択がタネの個性を引き立て、見た目も味わいもまったく違う世界を作り出していました。
仕上げの焼き方も三者三様
焼きの最終工程では、それぞれが自分らしい工夫を凝らし、ハンバーグの表情を大きく変えていました。方法は異なっても、どれも旨みを引き出すための確かな技でした。
西部朱織さんの包み焼き
西部朱織さんは、ハンバーグを包み焼きにすることで、中の水分や栄養を逃がさない方法を選びました。包み焼きにすると熱が全体にやさしく行き渡り、肉の中の旨みがそのまま閉じ込められます。切った瞬間に中から肉汁があふれ出し、麹のソースやチーズとも見事に一体化する仕上がりでした。
松島和之さんの型焼き
松島和之さんは、ハンバーグを型ごと焼き上げるという大胆なスタイルを披露しました。四角い型を使うことで、独特のキューブ型に仕上がり、見た目から強いインパクトを与えます。形が崩れにくく、中まで均一に火が通るため、肉の味わいを余すことなく引き出せるのも特徴です。見た目の新しさと実用性が共存した一手でした。
土屋尚寛さんの蒸し焼き
土屋尚寛さんは、フライパンに白ワインを加えて蒸し焼きにする方法を取りました。白ワインの香りがふわっと広がり、肉に奥深い風味を与えるだけでなく、蒸し焼きにすることで中までふっくら柔らかく仕上がります。肉の旨みとワインの芳醇さが絡み合い、大人も楽しめる味わいとなっていました。
家庭でも真似できる仕上げの工夫
三者三様の焼き方は、どれも特別な道具がなくても家庭で試せる方法です。包み焼きはアルミホイルで、型焼きは耐熱の型で、蒸し焼きはフライパンと白ワインがあれば可能です。普段の食卓にひと工夫加えるだけで、見た目も味わいも大きく変化し、家族が喜ぶ一皿に仕上がります。
試食と審査のハイライト
審査にはタサン志麻と渡邊高志が参加し、3人の挑戦者が作り上げた力作を丁寧に試食しました。それぞれの皿は個性が際立ち、香りや見た目からも仕上がりの良さが伝わる内容でした。
土屋尚寛さんのハンバーグ
土屋尚寛さんの一皿は『重ねソース仕立ての元気が出るハンバーグ』。豚・牛・ヒレ肉を合わせたタネに、昆布だしのパプリカソースを重ねることで、肉のうまみと野菜の甘みを同時に楽しめる仕上がりでした。丸型の形が食欲をそそり、王道ながらも力強さのある味わいが表現されていました。
西部朱織さんのハンバーグ
西部朱織さんは『カラダが喜ぶ!丸ごとうまみの包み麹ハンバーグ』を完成させました。チーズを包み込んだ楕円形のハンバーグは、切ると中からとろりとチーズが溶け出し、発酵食材のトマト麹ソースと重なり合うことで深みのある味に仕上がっていました。体にやさしいだけでなく、満足感も十分に感じられる一皿でした。
松島和之さんのハンバーグ
松島和之さんが挑んだのは『ハンバーグ王子のキューブバーグ メモリアルツインソース添え』。四角い型で成形した独特の見た目に加え、肉そのものを使った肉ソースを合わせるという斬新なアイデアが光りました。肉とソースの一体感が強く、見た目のインパクトと味の新鮮さで強い存在感を放つ仕上がりでした。
評価と優勝
3人の皿はいずれも完成度が高く、審査は難しいものとなりましたが、最終的に高く評価されたのは松島和之さんの作品でした。「ハンバーグの常識を打ち破った」という評価とともに、肉をソースにするという発想が革新的だと認められ、見事に優勝の座を勝ち取りました。
この記事のポイント
番組で紹介されたハンバーグ作りのコツは、家庭でもすぐに応用できる内容ばかりでした。基本の下ごしらえから焼き方、仕上げの工夫まで、どれも日常の調理で役立つポイントです。
家庭でできる本格的な下ごしらえ
肉に対して『1%の塩』を最初に加えることで、しっかりとした粘りが出てタネがまとまりやすくなります。このひと手間によって焼いたときに肉汁を閉じ込められるため、ジューシーさが格段に違ってきます。さらに『牛脂』を加えると、肉そのもののコクが増し、家庭でもレストランのような濃厚な味わいが再現できます。仕上げに『オーブンで20分仕上げる』方法を取り入れれば、外は香ばしく中はふっくらと焼き上がり、プロ級の一皿が完成します。
ソースで広がるアレンジの可能性
タネの工夫に加え、ソース選びは個性を出す最大のチャンスです。昆布だしをベースにした和風の『パプリカソース』は優しい甘みを引き出し、発酵食材を使った『トマト麹ソース』は健康志向で奥行きのある味わいを作り出します。そして肉そのものを使った『肉ソース』は、斬新さと迫力を兼ね備えた新しい挑戦でした。ソースによって味の方向性が大きく変わるため、家庭でも自由に組み合わせを試すことで、定番のハンバーグを自分だけの一皿に変えることができます。
形や焼き方で生まれる特別感
最後の仕上げである形や焼き方に少し工夫を加えることでも、料理の印象は大きく変わります。チーズを包んだ楕円形や、型を使ったキューブ型、白ワインで蒸し焼きにする方法など、それぞれに個性がありました。こうした小さな工夫が、家庭料理をただの定番メニューから“ごちそう”へと引き上げます。食卓に並んだ瞬間から特別感が生まれ、食べる人を笑顔にする力があるのです。
まとめ
ハンバーグは単なる定番料理ではなく、発想次第で無限に広がる可能性を持っています。今回紹介されたテクニックやアイデアを取り入れれば、あなたの食卓のハンバーグも格段にレベルアップするはずです。次の休日、ぜひ新しい形やソースに挑戦してみてください。
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