切れ端から再生!キッチン菜園で野菜を育てよう
2025年5月20日放送のNHK『あさイチ』では、いま注目を集めている「キッチン菜園」特集が放送されました。番組の中では、スーパーで買った野菜の切れ端から育てる「リボベジ(リボーンベジタブル)」に関する最新情報や、育てやすい野菜、初心者でも失敗しにくいポイント、土を使った本格栽培の方法まで、家庭でできる野菜の再生栽培の魅力がたっぷり紹介されました。今回は、すべての放送内容を網羅し、見逃した方にもわかりやすくお届けします。
再生栽培に挑戦!スタジオゲストとテーマ紹介
この日の『あさイチ』では、家庭でも手軽に始められる再生栽培=リボベジをテーマに、具体的な方法やコツが紹介されました。スタジオには女優の桜井ユキさんと、お笑いコンビたんぽぽの白鳥久美子さんがゲストとして登場し、それぞれの野菜栽培の経験について紹介されました。
白鳥さんは、ふだんから自宅のベランダで野菜を育てているとのことですが、リボベジについては今回が初めての取り組みだと明かされました。市販の苗やプランターを使った通常の家庭菜園は経験済みでありながら、切れ端から再生させる方法にはこれまで触れていなかったという立場でした。スタジオでは、白鳥さんのベランダで育てている植物の写真も紹介され、その中にはジャガイモやトマト、大葉などが含まれていました。
一方の桜井さんは、再生栽培に対して親しみを感じていることがわかるエピソードを紹介しました。きっかけはスーパーで買った豆苗で、1回切ったあとに水に浸けて育て直したことがあり、それがリボベジの入り口になったと語りました。豆苗は根付きで売られているためリボベジとの相性が良く、初心者にも人気がある代表的な野菜です。
このように、スタジオゲストの二人が対照的な立場からリボベジに向き合う構成となっており、番組のスタート時点から視聴者の関心を引きつける内容となっていました。
また、リボベジという言葉が持つイメージを視覚的にも伝えるために、スタジオには1日目から10日目まで育てた野菜の成長記録も並べられ、「目の前で育つ」楽しさがひと目で伝わる演出が施されていました。
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白鳥さんはベランダ菜園経験者だがリボベジは未経験
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桜井さんは豆苗での再生栽培経験あり
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スタジオでは10日間のリボベジ成長比較が展示
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ゲストそれぞれの体験を通じて視聴者にも挑戦しやすい内容に構成
こうして、番組は初心者から経験者まで幅広く参考になる情報を届ける形で展開され、家庭で野菜を育てる楽しさと可能性が具体的に紹介されていきました。
野菜の切れ端が大変身!リボベジの基礎知識と育て方
リボベジ(リボーンベジタブル)とは、普段なら捨ててしまう野菜の根元や芯を水につけて再び育てる「再生栽培」のことです。手間もコストも少なく、日々の成長が楽しめることから、いま幅広い世代に人気が広がっています。
今回の『あさイチ』では、リボベジの基本を丁寧に教えてくれたのが大橋明子さん。自宅で10種類以上の野菜を同時に育てているという大橋さんは、「育っていく様子を目の前で毎日見られるのが、何よりの楽しみです」と話していました。キッチンやベランダなど、ほんの少しのスペースがあれば誰でもすぐに始められるのも魅力です。
とくに初心者におすすめされていたのが、以下の2つの野菜です。
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細ねぎ:根元から約6センチほどを残して切り、水につけます。根元全体を浸すのではなく、水に“軽く触れる程度”が正解です。深く浸けすぎると、空気が届かず腐る原因になるとのこと。1日1回の水替えが基本で、早ければ数日で伸び始め、20センチほどに育てば収穫のタイミングです。
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小松菜:外側の葉を取り、中心の2~3枚の葉を残してカットするのがコツ。こちらも水はたっぷり入れすぎず、根元が少し水に当たるくらいで十分。成長のスピードは気温や日当たりにもよりますが、10センチ程度に伸びたら食べ頃です。
さらに、夏場など気温が高くなる季節には、1日2回の水替えが推奨されています。特に屋内で管理する場合は、蒸れや雑菌の繁殖を防ぐためにも清潔な状態を保つことが重要です。
収穫までの期間が短く、見た目にも変化があって楽しいリボベジ。水と光と少しの手間で、もう一度命を吹き込む感覚は、毎日の暮らしに小さな楽しみを加えてくれます。特別な道具や広いスペースが不要で、誰でもすぐに始められるのがこの方法の大きな魅力です。
水だけじゃない!土に植えて大収穫を目指す方法も紹介
リボベジの魅力は水に浸けるだけの簡単さにありますが、番組ではさらにその先のステップとして「土に植えて育てる方法」も紹介されました。これは、再生栽培をより本格的に楽しみたい人にぴったりの内容でした。
例として取り上げられたのが、豆苗の育て方です。通常、水で2回ほど再生させた後に終了することが多い豆苗ですが、そのまま土に植え替えることで、さやえんどうにまで成長した実例が紹介されました。水栽培では日々の水替えが欠かせませんが、土に植えることで水替えの手間がなくなり、収穫量も大きくアップします。これは忙しい人や収穫を増やしたい人にとって嬉しいポイントです。
さらに注目を集めたのが、園芸メーカーが開発した新しいタイプの土。特徴は次のとおりです。
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水をかけると膨らむ特殊な素材
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通気性が良く、根が呼吸しやすい
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サラサラしていて手が汚れにくい
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使い終わったら燃えるゴミとして捨てられる
このような利便性の高い土を使えば、マンションのベランダや室内でも衛生的に土栽培が可能になります。従来の重くて手間のかかる土のイメージを覆し、キッチン菜園をより身近にするアイテムとして注目されました。
番組では、白鳥久美子さんのベランダ菜園の写真も紹介されました。白鳥さんは、あらかじめ土と苗が入った専用バッグを使って野菜を育てているとのことで、その中には以下のようなシリーズがあると説明されました。
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じゃがいも
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大葉
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トマト
特にじゃがいもは、およそ4か月で最大1キロ以上の収穫が可能で、手間をかけずに育てられる点が高く評価されていました。袋のまま育てられるので場所もとらず、移動もラクで初心者にも安心です。
このように、水だけで始めたリボベジを土栽培にステップアップさせることで、より豊かな収穫と栽培の楽しさが得られることが丁寧に伝えられていました。ちょっとした工夫で収穫量が何倍にもなるという驚きのポイントが、視聴者にも強く印象づけられた内容でした。
スーパーで手に入る“根付き野菜”が大活躍!
番組では、リボベジ初心者にも扱いやすい野菜として、「根付きレタス」が取り上げられました。これはスーパーで手軽に購入できる商品で、すでに根がついているため再生栽培に最適とされています。特別な道具を使わなくても始められる点が大きな魅力です。
リボベジとして育てる手順もシンプルで、番組内では次のように紹介されました。
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外側の葉を丁寧にはがし、中心の芯部分を残しておく
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1株ずつに分けて、根についている土をやさしく洗い流す
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ペットボトルの上半分を切って鉢のように使う
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日当たりの良い窓辺などに置き、1日1回の水替えを行う
このように、家庭にあるもので代用できる手軽さが、キッチン菜園として人気が高まっている理由です。中でも、ペットボトルを鉢代わりにするアイデアは、場所をとらずコストもゼロに抑えられる工夫として注目されていました。
さらに、再生栽培で育ったレタスをせいろに入れて観葉植物のように飾るアレンジ方法も紹介されました。この方法は、インテリアとしても映えるため、目でも楽しめるキッチン菜園として人気が出そうです。
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せいろに入れてテーブルや棚に置くだけで、おしゃれなグリーンに早変わり
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葉の成長を毎日観察しながら、緑のある生活を楽しめる
ただ野菜を育てるだけでなく、暮らしに彩りを加えるアイテムとしての楽しみ方が広がるのも、リボベジの魅力です。特に根付きレタスのような野菜は、切らずにそのまま使える便利さと、成長力の強さがあり、初心者でも成功しやすい素材として紹介されていました。
初心者にぴったり!ベビーリーフの水耕栽培
“ツイQ楽ワザ”のコーナーでは、再生栽培に続いて種から育てるベビーリーフの水耕栽培が紹介されました。ベビーリーフとは、レタスやルッコラ、水菜などの若葉の総称で、色合いが美しく、やわらかくて食べやすいのが特徴です。栄養価も高く、サラダやスープ、サンドイッチにそのまま使える便利な野菜として人気があります。
このベビーリーフは、土を使わずに水とスポンジだけで育てられるため、家庭菜園が初めての人にもぴったりです。しかも、育てるのに必要な道具は、ほとんどが100円ショップで手に入るという手軽さも魅力です。
使う道具は以下の通りです。
・蓋つき容器(タッパーや保存容器など)
・ネットを外したキッチン用スポンジ(吸水性がよく清潔なもの)
・ベビーリーフの種(小粒で均一な発芽がしやすいもの)
・水道水(発芽・育成のベース)
・つまようじ(種をスポンジに置くときに便利)
・液体肥料(発芽後の成長をサポート)
育て方のステップもとてもシンプルです。まず、スポンジをよく湿らせて容器に置き、水はスポンジの下1/3ほどが浸かる程度に注ぎます。そこへ、種を間隔をあけずに密にまくのがポイントです。発芽までは空気と湿度のバランスが大事なので、上にティッシュを一枚軽くかけて湿度を保ちます。
数日で発芽が確認できたらティッシュを外し、日当たりのよい明るい場所に移動させます。光に当てることで葉がしっかり育ち、色も濃くなります。本葉が出始めた頃から液体肥料を加えた水で育てていくと、1〜2週間ほどで収穫が可能です。週に1度は容器内の水を全て入れ替えることで、清潔に保ち、根腐れやカビを防ぐことができます。
・水はスポンジの1/3程度が浸るように管理
・種は密にまいても大丈夫、短期間で育つので発芽率優先
・ティッシュで覆うと湿度が保てて発芽が安定
・発芽後は日光に当て、肥料入りの水に切り替える
・水は週1で全交換、肥料水は必要なときだけ補充
番組では、副島淳さんが実際に育てたベビーリーフも登場。自宅で毎日観察しながら育てたそうで、その成長の様子を見ながら「まるで子育てのよう」と感じたと語っていました。
また、番組ではコストパフォーマンスの検証も行われ、ベビーリーフの種2袋(合計2421粒)を使った場合に約6.4回分の収穫が可能であることが紹介されました。これは、毎日の食事に少しずつ使いたい家庭にとって、とても経済的な選択肢になります。
ベビーリーフの水耕栽培は、育てる楽しみと食べる喜びの両方を味わえる家庭菜園の入門編として、忙しい大人から子どもまで幅広い層におすすめできます。土を使わないので虫がつきにくく、部屋の中で手軽に始められるのも大きな魅力です。日々の成長を眺めながら、自然の営みに触れ、育てた野菜をすぐに食卓へ。そんなシンプルで豊かな時間を届けてくれるのが、ベビーリーフ栽培の魅力です。
食卓にも映える!サラダの盛り付けテクニック
番組後半では、再生栽培で育てた葉物野菜を食卓で楽しむ方法として、見た目にも美しい「サラダの盛り付けテクニック」が紹介されました。講師として登場したのは、東京・南青山のサラダボウル専門店で活躍するフードスタイリスト・中村弘子さんです。
中村さんは、「彩り豊かな野菜がなくても、緑だけで十分におしゃれなサラダが作れる」と提案。特にリボベジで育てた葉物野菜のグラデーションを活かせば、シンプルでも華やかな見た目になります。色味が単調になりがちな家庭のサラダでも、盛り付け次第でぐっと印象が変わることが紹介されました。
中村さんが伝授したコツは、以下の3つです。
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中央に高さを出すことで、立体感が生まれ、盛り付けが一気にプロの仕上がりに近づく
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ナッツやチーズ、ハーブなどをトッピングして、食感や香りにアクセントを加える
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器は白やガラス素材を選ぶと、野菜の色味が引き立ち、全体が明るく上品な印象になる
これらはどれも特別な材料や調理道具を必要とせず、家庭でも簡単に実践できる内容です。実際にスタジオでは、白鳥久美子さんと鈴木奈穂子アナウンサーが手作りしたサラダも紹介されました。再生栽培で育てた葉野菜を中心に使い、手元にある食材だけで盛りつけたシンプルな一皿ながらも、しっかりと映える工夫が随所に施されていました。
また、葉の大きさやカットの仕方によっても印象が変わるため、サラダを作るときは大小さまざまな葉を組み合わせることがポイントとも説明されていました。家庭で育てた野菜をただ食べるだけでなく、盛りつけも楽しむことで、リボベジの楽しみ方がさらに広がることが伝わる内容でした。
野菜の種でも!種から育てる方法とベビーリーフのすすめ
番組の後半では、リボベジのような切れ端野菜の再生だけでなく、種から育てるキッチン菜園の方法にも注目が集まりました。中でも紹介されたのが、成長が早くて手間も少ない「ベビーリーフ」です。わずか3週間で収穫できることから、初心者にぴったりの野菜として取り上げられました。
育て方はとてもシンプルで、特別な道具も必要ありません。以下のような手順が紹介されました。
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シート状のスポンジを用意し、水でしっかり湿らせておく
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ザルつきの容器を使うと、水はけがよく通気性も抜群
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種はあえて間隔をあけず、密集させてまくのがポイント
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種をまいたあと、上に軽くティッシュをかけておくと保湿と保護の効果あり
ベビーリーフは成長が早いため、密にまいても問題ないという特徴があります。水を張った容器にスポンジを置き、発芽を待つあいだはティッシュが水分を保ってくれます。発芽後は日光の当たる場所に移し、1週間に1回程度、肥料入りの水に全て入れ替えるのが管理のコツです。通常の水道水だけでは栄養が不足するため、液体肥料を数滴加えるとよりよく育ちます。
また、番組では副島淳さんがベビーリーフ栽培に挑戦した様子も紹介されました。育てる過程を「子育てみたいで、成長が楽しい」と語るほど、毎日の変化に愛着が湧いたようでした。収穫したベビーリーフは、サラダやおひたしなど様々な料理に使えます。
注目されたのが、種2袋分でどれくらい収穫できるかというコスパ検証。合計で約2421粒の種が入っており、それを使って実際に育てたところ、平均して約6.4回分の収穫ができたという結果が紹介されました。これは、小さなスペースでもしっかり楽しめるという点で、家庭菜園のハードルをぐっと下げてくれる事例でした。
短期間で結果が見え、収穫量も安定しているベビーリーフは、リボベジと並ぶキッチン菜園の入門編として最適です。種から育てる喜びと、日々の変化を実感できる達成感が、家庭での時間をより豊かにしてくれる存在として紹介されていました。
福岡・柳川市から全国へ!水門メーカーの鉄工所が挑む日用品づくり
今回の「いまオシ!LIVE」で取り上げられたのは、福岡県柳川市にある水門専門の鉄工所です。ここでは、筑後川の河口に設置される水門をすべてオーダーメイドで製造しており、その全工程が熟練の職人による手作業で行われているのが大きな特徴です。番組では、巨大な鉄のパーツを丁寧に組み立てていく作業風景や、1ミリ単位での精密な調整を行う様子が映し出されました。
この鉄工所では、水門で培った技術と経験を活かして、一般家庭向けの日用品の開発にも挑戦しています。水門並みに頑丈で壊れにくい品質の高さをそのまま製品に活かすことを目指しているとのことです。その背景には、「普段は目に触れない水門づくりの技術をもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いがあるそうです。
・製造しているのはキャンプ用の焚き火台や鉄製の五徳など
・すべて溶接や研磨を職人が手作業で行い、量産品にはない味わいを生み出している
・鉄の厚みや構造にこだわっており、強度と使いやすさを両立させた設計
・柳川の自然や暮らしの中から着想を得たオリジナルデザインが特徴
工場では若手の職人も活躍しており、ベテランから技術を受け継ぎながら新たなものづくりにも挑戦しています。番組では、20代の職人が溶接作業に取り組む姿も紹介され、地域に根ざした次世代のものづくりの現場として注目されていました。
水門というインフラを支える鉄工所が、その技術を日用品へと広げる。それは単なる商品開発にとどまらず、地域の技術や人材を活かす新しい挑戦でもあります。柳川発のこの取り組みは、今後さらに注目される存在になっていきそうです。
「みんな!ゴハンだよ」には柳原尚之さん登場
料理コーナー「みんな!ゴハンだよ」では、江戸懐石近茶流宗家の柳原尚之さんが登場。旬の食材を活かした簡単で美味しい家庭料理が紹介される見込みです。上品で本格的なのに、家庭でも再現しやすいのが柳原さんの魅力。放送後はレシピの詳細も更新予定です。
出演者情報
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番組名:あさイチ(NHK総合)
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放送日時:2025年5月20日(火)8:15〜9:55
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出演者:桜井ユキさん、白鳥久美子さん、柳原尚之さん
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キャスター:博多華丸さん、博多大吉さん、鈴木奈穂子さん
放送の内容と異なる場合があります。
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