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【あさイチ】わたしの台所物語第7弾!家族と人生を紡ぐ3つの台所を深掘り|1月29日放送

ドキュメント

台所には人生が詰まっている わたしの台所物語

2025年1月29日放送のNHK【あさイチ】では、「わたしの台所物語」が特集されました。台所は単なる調理の場ではなく、その家に住む人の思い出や人生が詰まった特別な空間です。今回紹介されたのは、三つの異なる家庭の台所。それぞれの台所には、家族の歴史や料理への想いが込められていました。

40代2人暮らし 母の残した台所でカラフルに生きる

最初に登場したのは、埼玉県北部で中学生の娘と2人で暮らす須藤麻由さんでした。料理が大好きで、地元の鉄板焼き店で働きながら、お菓子や料理の注文販売をして生活しています。

  • 料理を始めたきっかけ
    麻由さんが料理に興味を持ったのは、小学3年生のときに母が買ってくれたお菓子作りの本がきっかけでした。その本は今でも宝物として大切に持っています。母もシングルマザーで、1歳のときに離婚。そんな母が教えてくれた料理は、今の麻由さんの仕事にもつながっています。
  • 料理を軸にした人生
    高校卒業後に調理師免許を取得し、地元の鉄板焼き店で働き始めましたが、1年で辞めました。その後、沖縄で農業をしながら自給自足する団体に入り、自然と向き合う暮らしを経験しました。そこで出会った男性と結婚し、夫婦でバックパッカーとして世界各地を旅しながら、珍しい料理に出会う日々を送りました。
  • シングルマザーとしての挑戦
    29歳で離婚し、3歳の娘と共にシングルマザーとしての生活がスタートしました。7年間にわたり料理教室を開き、カラフルな料理を自分の持ち味として確立していきました。
  • 母の病気と台所の継承
    36歳で実家に戻り、母の支えになろうとしましたが、そのわずか4か月後に母が膵臓がんと診断されました。料理の楽しさを教えてくれた母が残した台所で、今は娘のために料理を作る日々です。この日は、色とりどりの野菜をたっぷり使ったタコライスを作りました。カラフルな食材で気持ちを明るくしながら、台所に立つ時間を大切にしています。
  • 料理を作り続ける理由
    夕食の準備が終わっても、麻由さんは台所に立ち続けます。お酒が回るとさらに料理をしたくなるそうで、台所は彼女にとって安心できる場所なのかもしれません。

50代2人暮らし 漁師町・輪島「支え・支えられ」の毎日

石川県輪島市に暮らす白崎しのぶさんは、震災と豪雨の影響を受け、新たな住宅へと移り住みました。社会福祉法人に勤務し、仮設住宅の人々にお弁当を届ける仕事をしています。

  • 震災の影響を受けた暮らし
    輪島の海産物は震災によって大きな打撃を受け、漁獲量が減ってしまいました。漁が再開されたカニも数が少なく、昔のように豊富な海の幸を楽しむことが難しくなっています。
  • 夫の帰宅に向けた特別な夕食
    夫は土木作業に従事しており、明日久しぶりに帰宅します。しのぶさんは、夫の好きな料理を作ろうと買い出しに出かけました。マダラの卵、ハチメ、魚醤「いしる」などを購入しましたが、震災の影響でいしるを作っていた工場は閉鎖されてしまいました。
  • 台所だけが無事だった自宅
    輪島の元の家は震災で半壊し、トイレや風呂は使えなくなりましたが、唯一台所だけは無事でした。ボイラーが倒れて灯油が広がる被害もありましたが、料理ができる場所が残ったことは幸運でした。
  • 作った料理
    この日は、マダラの子とカジメを煮た料理、ヤリイカのしょうがみそあえ、ハチメの刺身、ふぐの卵のチーズまぶし、酢の物、香箱ガニのいしるパスタを作りました。夫が働く漁港も震災の影響を受けていますが、「今をどう無事に過ごすか」を考えながら毎日を送っています。

50代2人暮らし 「やりたいこと」を「やれる範囲」で

東京都に暮らす吉田三和子さんは、3か月前に夫の実家へ引っ越しました。台所には、亡くなった義父が使っていた調理道具が残されていました。

  • 脳出血を乗り越えた日々
    三和子さんは11年前に脳出血で倒れ、右半身が麻痺してしまいました。今は何とか料理ができるまで回復しています。
  • 義父から受け継いだ台所
    義父は喉のがんを患いながらも、寝たきりの妻のために台所に立ち続けた人でした。義母から義父への手紙を見つけたとき、彼が台所に立ち続けた本当の理由を知り、深く心を打たれました。
  • 料理家から介護の道へ
    三和子さんは料理研究家として活躍していましたが、母が高齢者向けのデイサービスを設立したことをきっかけに、介護職へと転向しました。突然の脳出血により、料理どころか話すことも難しくなりましたが、現在は母のデイサービスで働いています。
  • 友人を招いて作ったおでん
    この日は、友人を家に招き、おでんを作りました。料理家という肩書きから解放され、無理をせず「やれる範囲でやる」ことを大切にしながら、毎日を過ごしています。

まとめ

「わたしの台所物語」では、台所が単なる調理の場ではなく、人生や家族の思い出が詰まった大切な空間であることが紹介されました。それぞれの物語には、料理を通じた愛情や生きる力が込められていました。台所を受け継ぐことは、その人の人生を受け継ぐことでもあります。放送を通じて、料理を作る時間や食事をすることの大切さを改めて感じることができました。

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