NHK【ドキュメント72時間】丸大ホール本店で見つけた昭和の人情と昼飲み文化｜川崎の大衆食堂に集う人生模様｜2025年4月4日放送

川崎「丸大ホール本店」に3日間密着！昭和の大衆食堂に映る人々の今｜2025年4月4日放送

川崎「丸大ホール本店」に3日間密着！昭和の大衆食堂に映る人々の今｜2025年4月4日放送

2025年4月4日放送のNHK「ドキュメント72時間」は、神奈川県川崎市にある老舗の大衆食堂「丸大ホール本店」が舞台です。川崎駅の近くに位置し、昭和の面影が残るこの食堂は、オムライスや焼き魚、ポテトサラダ、ラーメンといった昔ながらの料理に加え、ビールや焼酎などの酒類も楽しめる場所です。昼間からお酒を飲むお客さんも多く、相席のテーブルでは自然に会話が生まれ、地元の人たちの生活が交差しています。番組では、そんな丸大ホールに3日間カメラを据えて、多彩な来店客の姿を記録しました。

昭和の雰囲気そのままの老舗「丸大ホール本店」

この食堂は、川崎駅のすぐそばにありながら、まるで時間が止まったかのような懐かしい空気が流れています。京急川崎駅からは徒歩2分、JR川崎駅東口からも徒歩4分とアクセスがとてもよく、街のざわめきから少し離れたような気分にさせてくれます。外観は、昔ながらの商店街にありそうな年季の入った建物で、看板や入り口の佇まいにも歴史が感じられます。

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが壁一面に貼られた古いポスターや短冊メニュー。木のテーブルと年季の入ったイスが並び、ところどころに昭和の演歌が流れるスピーカーが取り付けられています。店の中心には大きめのテーブルがいくつか置かれており、基本は相席スタイル。お昼時や夕方には自然と知らない人同士が隣り合わせになり、同じ時間を共有しています。

店内の座席はテーブル席と小上がり座敷があり、用途に応じて選べます
相席が基本なので、ひとりでも入りやすい雰囲気
入口付近は喫煙席、奥は禁煙席と分煙されています
壁には懐かしい映画のポスターや手書きのメニューが貼られ、昭和の面影が満載

店の照明も明るすぎず暗すぎず、まるで実家のような安心感があります。冷たいおしぼりが手渡される瞬間や、おかみさんの「いらっしゃいませ」という声もどこかあたたかく、初めて来た人でもすぐに落ち着ける空間です。

営業時間は朝10時から夜21時まで。ランチだけでなく、夕食やちょい飲みにもぴったりの時間帯です。特に昼下がりは、夜勤明けのサラリーマンや地元の常連客が多く訪れ、昼からビールや焼酎を片手に過ごす姿が日常的に見られます。

営業時間：月〜金曜と日曜は10:00〜21:00
土曜日は定休日となっているので注意が必要
週末の日曜日も営業しているため、週末のお出かけついでにも立ち寄りやすい

入口のすぐ横には食品サンプルが並び、何を頼もうか迷ってしまうほどのラインナップ。昭和時代から変わらぬ料理のサンプルは、見ているだけでも楽しくなります。店の奥には座敷スペースもあるので、グループでの利用にも便利です。

ここは単なる食堂ではなく、「人と時間が交差する、あたたかい場所」です。駅前の賑やかさとは違い、のんびりとした時間が流れ、訪れる人の心をそっと包んでくれます。時代が変わっても、変わらずそこにある丸大ホールの存在は、川崎の街にとって欠かせない場所となっています。

メニューは100種類以上！どれも懐かしくておいしい

丸大ホール本店の魅力は、なんといっても100種類を超える圧倒的なメニューの多さです。どれを選んでも“間違いなし”の安心感があり、毎日通っても飽きることがありません。定食から単品料理、おつまみまで、幅広いニーズに応えてくれるラインナップで、どんな年代の方にも喜ばれています。

料理はすべて手作り感があり、どれも昔ながらの家庭の味に近いのが特徴です。カウンターに座って料理を待っていると、厨房からは包丁のリズムや鍋の音が聞こえてきて、それだけで食欲がわいてきます。お皿から湯気が立ちのぼる様子を見ると、自然と笑顔になれるような、心まで温まる料理ばかりです。

オムライス：ふわふわの玉子にケチャップライス、定番なのに飽きがこない
焼き魚定食：ホッケやサバなど、脂がのった焼き加減が絶妙
ポテトサラダ：どこか懐かしく、ほんのり甘くて家庭の味にそっくり
ラーメン：あっさり醤油味の昔ながらの中華そば風で、飲んだあとにもぴったり

お酒もそろっており、昼間からでも気軽に楽しめるのがこの店の魅力です。瓶ビールを頼んで、まずは冷やっこや煮込みをつまみ、ゆっくりとした時間を過ごす人も多く見られます。

ビールや焼酎などの定番酒類が用意されており、おつまみに合う小皿料理も豊富
煮込みやイカフライ、ちくわ天などの人気つまみメニューも好評
お酒好きにはたまらない、昼飲みできる落ち着いた雰囲気が魅力的

使い方もさまざまで、ランチタイムには近くで働く会社員が、夜勤明けには仕事を終えた方が、休日には地元の家族連れや友人グループが集まります。特に地元の常連さんたちは、気に入ったメニューを毎回頼む人もいれば、その日のおすすめを楽しみにしている方もいます。

昼から軽く一杯飲みたい人にぴったり
仕事帰りにしっかり食べたい人にもおすすめ
昔からの友人とゆっくり語らいたい夜にも最適

価格もとても良心的で、定食や一品料理の多くが1,000円前後で注文できるのがうれしいポイントです。ボリュームもしっかりあり、コスパ重視の方にも満足されているようです。ただし、支払いは現金のみとなっているため、事前にお財布をチェックしておくと安心です。

豊富なメニューとリーズナブルな価格、そしてどこかほっとする味わいが、この食堂を長年にわたって地域の人々に愛される理由です。お腹も心も満たしてくれる場所として、訪れる人の毎日にそっと寄り添ってくれる存在です。

多彩な人たちが集まる、人生がにじむ食堂

川崎という大都市の中にある「丸大ホール本店」は、毎日さまざまな人が訪れる場所です。ただ食事をするためだけではなく、誰かと時間を共有したり、ひとりで気持ちを落ち着けたりする大切な空間として、多くの人に選ばれています。今回の「ドキュメント72時間」では、そんな人々の3日間が丁寧に映し出される予定です。

たとえば、夜勤を終えたばかりのサラリーマンが、疲れた身体をゆっくりと休めながら、冷たいビールと温かい焼き魚定食で一息ついています。店内のざわめきの中で食べる食事は、家で食べるよりも特別な味に感じられます。

朝から営業しているため、夜勤明けのお客さんが利用しやすい
一人で来ても落ち着ける、気取らない雰囲気が魅力
料理の湯気とお酒の香りが、疲れた気持ちをそっと癒してくれる

また、子どものころから川崎で育った幼なじみのグループが再会の場としてこの店を選んでいます。変わらない内装やメニューが、懐かしい思い出を呼び起こし、自然と話が弾みます。ふだんは忙しくて会えない友人たちが、気軽に集まりやすい場所としても愛されています。

定番の味と変わらない空気感が、昔話に花を咲かせる場をつくる
相席もあることで、にぎやかで活気のある雰囲気が広がる
大人数でも利用しやすい、小上がり座敷もあるので便利

そして、会社の打ち上げで訪れた先輩と後輩。気取らないこの店だからこそ、いつもとは違う表情が見られます。仕事中は見せない笑顔がこぼれ、料理をきっかけに会話が生まれ、職場とはまた違ったつながりが育まれています。

飲み屋ほど騒がしくなく、落ち着いて話せる環境がある
料理とお酒の力で、人間関係もやわらかくなる
若い人も入りやすい、庶民的で入り口の敷居が低い雰囲気

常連さんの中には、ひとりで静かにお酒を飲みに来る方もいます。いつもの席に座り、いつもの料理を頼み、店内の音や空気に身をゆだねてゆっくりと時間を過ごす。その姿には、長年通い続けてきた人だけが知る特別な安心感がにじみ出ています。

スタッフとの距離感もちょうどよく、一人でも居心地がいい
お酒とともに、自分と向き合えるような時間が持てる
変わらない空間が、日常のリズムの一部になっている

さらに、相席になった見知らぬお客さん同士が自然と会話を始める光景も、丸大ホールではよく見られることです。たまたま座った隣の人とメニューについて話したり、おすすめの料理を教え合ったりするうちに、不思議と心がほぐれていきます。

相席が基本だからこそ生まれる、一期一会のつながり
食事をしながら交わす言葉が、ささやかな心の交流になる
世代を越えて、人と人との距離が近づく不思議な場所

こうした日常が重なって、この食堂はただの食事処ではなく、「人と人が出会い、心を交わす場所」になっています。お腹を満たすだけでなく、誰かの記憶や気持ちをやさしく包み込む場所。丸大ホールには、そんなあたたかさが確かに息づいています。放送を通して、それぞれの人生が交差する瞬間に触れられることが期待されます。

丸大ホール本店の基本情報とアクセス

住所：神奈川県川崎市川崎区駅前本町14-5
電話番号：044-222-7024
営業時間：月〜金曜・日曜 10:00〜21:00（※土曜定休）
定休日：土曜日
アクセス：京急川崎駅から徒歩2分、JR川崎駅から徒歩4分
予算目安：1,000円〜1,999円
支払い方法：現金のみ（カード・電子マネー不可）
座席構成：テーブル席・小上がり座敷（相席が基本）
喫煙：入口側は喫煙席、奥は禁煙席で分煙対応
駐車場：なし（近隣にコインパーキングあり）

この店には「朝から飲める大衆食堂」「料理が安くてうまい」「店の雰囲気が懐かしい」といった高評価の口コミが多く集まっています。一方で、相席が苦手な人やタバコの煙が気になるという意見も見られますが、それもまた、昔ながらの食堂ならではの空気感と言えるでしょう。

食堂に集まる日常の断片を3日間追う

撮影が始まったのは2月25日（火）。6人がけのテーブルが6つほど並ぶ店内には、朝からさまざまな人たちが訪れていました。番組スタッフが最初に話を聞いたのは、年配の女性4人組。長年の友人同士で、昔からこの店を利用しているようです。その他にも、飲食店勤務と塗装会社勤務の釣り仲間の男性2人組、看護師の女性2人組、一人で訪れていた料理人の女性など、多彩な来客がありました。

昼には川崎育ちの幼なじみ3人組が再会の場としてこの食堂を訪れ、夕方には川崎で仕事を終えた女性が1人でのんびりと食事を楽しんでいました。夜になると、IT関連会社に勤める男性2人組も登場。にぎやかになってきた店内も、夜9時には閉店を迎え、ゆっくりと1日が締めくくられました。

翌日の2月26日（水）、番組スタッフは朝7時過ぎに再び食堂を訪れ、店主たちが料理の仕込みをする様子を撮影しました。10時の開店と同時に現れたのは夜勤明けの男性客。疲れを癒すために朝からビールを片手に定食を楽しんでいたのが印象的です。続いて、工場勤務の男性グループが訪れ、仲間との食事の時間を過ごしていました。

さらに取材班は、2年前から通っているという59歳の女性にも話を聞いています。この女性にとって、この店は「落ち着く場所」だそうで、日々のちょっとしたごほうびに訪れているとのことです。夜には訪問看護に従事する女性が、仕事終わりにひとりで訪れ、食事とお酒で一日の疲れを癒していました。

続く2月27日（木）には、26歳の男性と44歳の女性カップルが登場。店内ではとても自然に過ごしており、年代の差を超えた穏やかな関係が伝わってきました。また、相席していた75歳と77歳の男性にも取材。初対面ながら、テーブルを挟んで気兼ねなく話している姿が印象的でした。

夕方には、向き合って座る男性2人組にスタッフが声をかけます。実は2人は同性カップルで、交際9年目。近々川崎で新居を構える予定だそうで、記念にこの食堂を訪れたとのことでした。こうした何気ないけれど大切なエピソードが、丸大ホールの日常にそっと溶け込んでいます。その日の終盤には、労働組合の打ち合わせ帰りの男性グループも店に立ち寄り、真面目な話から少しほぐれた雰囲気へと変わる様子が伝えられました。

2月28日（金）、取材最終日には、スーパーの鮮魚部門で働く夜勤明けの男性2人組が登場。朝からしっかりと定食を頼み、仕事明けの楽しみとして食事を味わっていました。静かに始まった1日でしたが、どの時間帯にもさまざまな職種・年齢・背景の人たちが訪れ、それぞれの時間を共有していました。