多国籍の学生寮 青春の日々に
2024年6月6日(金)22:00〜22:30に放送予定の『ドキュメント72時間』では、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学(APU)の巨大な学生寮が舞台になります。この寮には、世界94の国と地域から集まった留学生と日本人学生が一緒に暮らしています。学生たちは異なる文化や価値観を持ちながら、同じ屋根の下で共に生活し、学び合い、かけがえのない青春を過ごしています。今回の放送では、そんな国際色豊かな寮生活の様子を、春の3日間にわたって見つめる内容です。多国籍で多文化な環境だからこそ起こる喜びや戸惑い、そして人と人とのつながりが、静かに描かれます。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
大分県別府市の山あいに広がる国際寮
立命館アジア太平洋大学のキャンパスは、自然豊かな別府市の山あいにあります。そのすぐ近くに位置するのが、今回の舞台である学生寮「APハウス」です。この寮には約1,300人が生活しており、そのうちの約半分は留学生です。留学生は、基本的に1年目をこの寮で過ごすことが推奨されており、日本での生活に慣れるための大切な場所となっています。
学生寮の特徴は以下のようになっています。
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個室タイプとシェアタイプがあり、全体で1,571室
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各部屋にはベッド、机、冷蔵庫、エアコン、Wi-Fiなどを完備
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共有のキッチンやシャワールーム、洗濯機、ラウンジ、学習スペースも設置
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寮内にはレジデント・アシスタント(RA)と呼ばれる先輩学生や職員が常駐し、生活をサポート
このように、初めて日本で暮らす留学生が安心して生活を始められる環境が整っています。
世界の味が集まる共同キッチン
寮の中でも特に活気がある場所が「共同キッチン」です。ここでは、世界中から集まった学生たちが、それぞれの国の料理を作って食べています。アジアやヨーロッパ、アフリカなど、さまざまな地域のスパイスや食材の香りが混ざり合い、まるで小さな国際市場のような雰囲気です。
例えば、
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ミャンマーのスープ料理やインドのカレー
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中国の水餃子や韓国のキムチチゲ
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フランスの煮込み料理やブラジルの豆料理
などが並ぶこともあります。言葉が通じなくても、「おいしそうだね」「これどうやって作るの?」という気持ちから、自然と会話が生まれます。また、調味料や道具の貸し借りを通じて、お互いの文化に興味を持つきっかけにもなります。
大浴場で生まれる「裸のつきあい」
APハウスには大浴場もあり、日本の文化に慣れていない留学生にとっては新鮮な体験となります。最初は戸惑いながらも、裸で肩を並べて湯船につかることで、自然と打ち解けていく様子が見られます。
このお風呂の時間には、
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寮生活の悩みを打ち明けたり
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授業の話をしたり
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家族や母国のことを語り合ったり
といった、深い話が生まれる場面も多いです。「裸のつきあい」という言葉がぴったりな、心の距離が近づく時間になっています。
夜ふかしの時間が育む友情
授業が終わり、夜になると学生たちは自分のフロアやラウンジに集まり、ゲームをしたり音楽を聴いたり、おしゃべりをしたりして過ごします。国籍や言語はバラバラですが、同じ時間を共有することで、少しずつ心が通じていきます。
このような場面では、
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留学生活の不安を共有し合う
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お互いの母国について話す
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将来の夢を語り合う
といった、学生同士の距離がぐっと近づく瞬間がたくさん生まれます。夜ふかししながら語る時間は、学生たちにとって忘れられない思い出になっていきます。
文化の違いに向き合う日々
多国籍の学生が集まるからこそ、生活の中では文化の違いによる戸惑いやすれ違いが生まれることもあります。時間の感覚、掃除のルール、宗教や食べ物の習慣など、違いがあるのは当たり前です。
たとえば、
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ゴミの出し方や片づけの方法が分からずトラブルに
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食材をめぐる誤解や遠慮
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音のマナーや生活リズムの違い
といった小さな衝突があることも。それでも、学生たちは話し合いや助け合いを通して、「違い」を受け入れる心を育てていきます。このような経験は、将来社会に出てからも大きな力になるはずです。
番組を通じて見えるもの
今回の『ドキュメント72時間』では、言葉も文化も違う若者たちが、同じ場所で生活しながら築く関係や思いを、静かに追いかけていきます。大きな事件があるわけではありませんが、日常の中にある小さなドラマや心の変化が、視聴者に多くの気づきを与えてくれるはずです。
放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
※番組内容と異なる場合があります。
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