町工場のスゴ技!雪平鍋・串刺しマシーン・コマ大戦の舞台裏に密着
2025年4月20日(日)放送のNHK「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、日本が世界に誇る“町工場”にスポットを当て、その高い技術力と知られざるお金のヒミツに迫ります。今回は、大阪・八尾市の雪平鍋、神奈川・相模原市の自動串刺しマシーン、そして町工場同士が真剣勝負を繰り広げる「コマ大戦」の3本柱を中心に展開される予定です。放送前の段階でも注目度が高まっている内容を、番組情報をもとに丁寧にご紹介します。
※放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
大阪・八尾市の注文殺到!職人技が光る雪平鍋
大阪府八尾市の町工場で作られている雪平鍋(ゆきひらなべ)は、今や数か月待ちの人気商品として注目されています。その最大の理由は、「打ち出し加工」と呼ばれる伝統技術にあります。これは、熟練の職人が鍋の一つ一つを手作業で、同じ角度・同じ力で1日3万回以上も叩きながら成形する技法です。
この加工方法によって鍋に加わる微細な凹凸が、見た目に美しい槌目(つちめ)模様を生み出します。ただの模様ではなく、鍋の表面にできる凸凹が液だれを防ぎ、調理中の使いやすさを向上させるという、機能性も兼ね備えた工夫です。
また、打ち出しによって金属が締まり、鍋自体の強度が増すことで変形しにくく、熱の伝わり方が非常にスムーズになります。それにより、食材がムラなく火が通り、料理の仕上がりに差が出るのです。プロの料理人がこぞって愛用するのも納得の品質といえるでしょう。
以下のような点も、人気の理由として挙げられます。
・家庭用からプロ仕様までサイズ展開が豊富
・アルミ製や銅製など素材のバリエーションも選べる
・直火・IHのどちらにも対応する製品が増えている
・軽量で扱いやすく、洗いやすいデザイン
八尾市は古くから金属加工の町として発展してきた地域であり、こうした技術は何十年も受け継がれてきたものです。その伝統と技が融合した雪平鍋は、単なる調理道具にとどまらず、使うほどに愛着が湧く一生モノの道具として、国内外から評価を受けています。
近年では、ヨーロッパのレストランやアジアのホテルなどでも採用されるケースが増えており、日本の職人技が世界の料理現場で活躍していることも注目されています。工場によっては、鍋の底に名入れやロゴを入れるカスタマイズ対応をしているところもあり、贈答用としても人気です。
こうした努力の積み重ねにより、八尾市の雪平鍋は単なる調理器具ではなく、日本のものづくりの象徴として世界に広まりつつある存在となっています。
神奈川県相模原市発!40か国で使われる自動串刺しマシーン
神奈川県相模原市中央区にある町工場「コジマ技研工業有限会社」が開発した自動串刺しマシーンは、日本の串料理を世界に広める大きな原動力となっています。この機械は、焼き鳥、串カツ、ししゃも、おでん、さらには海外のケバブやサテーまで対応できる多機能性が特長です。
1981年に創業した同社は、機械製造だけでなく、現場の声を取り入れた独自の設計にも力を入れており、全国の飲食店や食品工場から厚い信頼を得ています。
・開発されたマシンには、小規模店舗向けの卓上型「ちびスケ」シリーズがあり、省スペースでも活用できる利便性が好評です
・一方、大規模な生産ラインに対応する大型モデルは、1時間あたり1000本以上の串刺しが可能で、人手不足に悩む現場でも大きく貢献しています
・材料は肉だけでなく、野菜や魚介、チーズなど幅広い素材に対応。セットの微調整でさまざまな長さや太さの串に合わせて刺せる柔軟性も魅力です
・機械内部は分解・洗浄がしやすい設計で、衛生面にも十分に配慮されています
これらの機能が認められ、今では世界40か国以上で導入されており、特にアジア、ヨーロッパ、アメリカなどで日本の“串文化”を支える存在として活躍しています。マシンは導入先のニーズに応じてカスタマイズされることもあり、たとえばタイでは「辛いソーセージの串刺し」、中東では「ラム肉の串料理」に使用されるなど、地域に根差した使われ方もされています。
また、竹串などの資材提供やメンテナンスサポートも同社が一括して行っており、ユーザーにとって「すぐ使える」「すぐ相談できる」安心感のある存在です。こうした姿勢が、日本だけでなく世界中から高く評価される理由のひとつです。
この自動串刺しマシーンは、単なる機械ではなく、町工場の発想と工夫が詰まった“文化を運ぶ道具”とも言える存在です。コジマ技研工業はこれからも、より多くの国と地域へ、日本のものづくりの力を届けていくことでしょう。
自作コマで職人魂が激突!全日本製造業「コマ大戦」
今回の放送では、全国の町工場が誇りをかけて製作した独楽(コマ)を使い、真剣勝負を繰り広げる大会「全日本製造業コマ大戦」にも密着予定です。参加するのは、航空機部品や医療機器の部品を作っているような、高度な技術を持つ中小製造業の職人たちです。
大会では、直径20mm以下のコマという厳しいルールの中で、各工場が自社の技術を駆使して製作したコマを土俵上で対決させます。勝負は一対一のガチンコ勝負で、回転の持続力や衝突時の強度、バランス調整など、あらゆる加工技術が問われる奥深い競技です。
大会には学生チームや海外の参加者も加わっており、若手技術者の育成や国際的な技術交流の場としても注目されています。番組では、特に“伝説のクセつよゴマ”にも注目するとのことで、その斬新な発想や設計にも期待が集まっています。
今回の「カネオくん」では、ふだんは見えにくい町工場の“お金のヒミツ”や、“技術の裏側”にまでスポットが当たります。日本の技術がどれほど世界に誇れるものなのか、その価値と可能性をあらためて実感できる回になりそうです。
放送後には、さらに詳しい情報や現地の反響なども交えて追記する予定です。気になる方は、ぜひ録画や見逃し配信もチェックしてみてください。
放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
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