駅弁&機内食の秘密を大調査!|2025年3月1日放送
鉄道の旅に欠かせない「駅弁」。コロナ禍で一時的に利用者が減ったものの、鉄道利用者数が回復するにつれて駅弁の人気も再び高まっています。東京駅では、主要な駅弁売り場8か所の合計で年間600万食以上が販売され、多くの旅行者や通勤客に愛されています。今回の【有吉のお金発見 突撃!カネオくん】では、駅弁が売れる秘密を徹底調査。バカ売れ駅弁の共通点や、駅弁製造工場での「冷めてもおいしい」工夫を解き明かします。さらに、飛行機の機内食にも注目し、上空での食事がどう工夫されているのか、その裏側に迫ります。
駅弁の魅力と売上の秘密
駅弁がこれほど売れる理由の一つが「直感的に選びやすいパッケージデザイン」です。新幹線の発車時間が迫る中、じっくり選ぶ余裕がない旅行者でもすぐに内容が分かるように、駅弁のパッケージには工夫が凝らされています。
- うなぎ弁当 → パッケージに大きくうなぎの写真を掲載
- 海鮮系の弁当 → えびやこはだ、いくらなどの具材がひと目で分かるようなデザイン
- 牛たん弁当 → 容器を開けると炭火焼き風の香ばしい香りが広がる
これにより、短時間で選びやすく、購入を後押しする効果が生まれています。さらに、駅弁にはその土地ならではの特徴が活かされており、旅行の思い出として購入する人も多いのです。
- ひっぱりだこ飯(兵庫県):ツボ型の容器に真ダコが入ったユニークな弁当
- 幕乃内弁当(全国):大相撲にちなんだ弁当で、力士が好む食材を使用
- 三元豚とんかつ弁当(新潟県):新潟産のブランド豚を使用したボリューム満点の駅弁
このように、地域ごとの特色が詰まった駅弁は、ただの食事ではなく「その土地を味わう特別な体験」になっているのです。
駅弁工場の裏側!冷めても美味しい工夫とは
駅弁の最大の特徴は「冷めても美味しく食べられる」ことです。そのため、駅弁工場では味や食感を損なわないためのさまざまな工夫が行われています。
- 水蒸気調理 → お肉やご飯がパサつかないよう、適度な水分を含ませながら加熱
- 瞬時に冷却 → 急速冷却することで菌の繁殖を防ぎ、安全な品質を保つ
- 季節ごとの調整 → 夏は水分量を多めに、冬はしっとり感をキープするため火加減を調整
特に「駅弁は冷たいまま食べるもの」という前提のもと、食材の旨みを引き出す方法が工夫されています。例えば、焼き魚は時間が経ってもふっくらするよう、あえて低温でじっくり火を通すことが多いです。また、ご飯には専用の炊き方を採用し、時間が経っても硬くなりにくい調整がされています。
こうした細かい調整により、旅先で美味しい食事を楽しめる駅弁が作られているのです。
駅弁の歴史と進化
日本の駅弁の歴史は1885年の大宮~宇都宮間(約79km)の鉄道開通とともに始まりました。宇都宮駅で販売されたお弁当が、日本最初の駅弁とされています。当時、鉄道利用者の多くは富裕層だったため、駅弁は高級グルメとされていました。
- 初期の駅弁の価格 → 5銭(現在の価値で約1800円相当)
- 高級志向の駅弁 → 陶器の容器を使用し、高級食材をふんだんに使用
- 全国的に広がった駅弁文化 → 旅行の楽しみの一つとして定着
さらに、駅弁には「峠の釜めし」や「有田焼カレー」など、再利用できる陶器の容器を使った駅弁も登場しました。これは、当時の鉄道で問題となっていた「弁当のポイ捨て」を防ぐための対策だったといいます。
旅を彩る駅弁&機内食の秘密
旅先で楽しむ食事は、駅弁だけではありません。番組では機内食の工夫についても紹介されました。JALの機内食工場では、一日18便分の約650食が作られています。
- 上空では気圧の影響で味覚が鈍くなるため、メリハリのある味付けを採用
- パイロットは安全対策のため、別々のメニューを食べる(食中毒のリスクを減らすため)
- 膝の上に置いて食べやすいように、容器は深めに設計されている
機内食は、飛行機の環境に合わせた工夫が詰まっており、単なる食事ではなく「旅の楽しみの一つ」となっています。
まとめ
駅弁には、地域の特色を活かした食材選び、パッケージデザイン、冷めても美味しい工夫が詰まっていることが分かりました。また、機内食にも、移動中でも美味しく食べられる工夫が数多く施されています。
駅弁も機内食も、単なる「移動中の食事」ではなく、旅をより楽しく、思い出深いものにする要素の一つとして、多くの人に親しまれています。
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