メガネの裏側に潜むお金の秘密を徹底解明!
毎週ユニークなテーマで「お金のヒミツ」に迫る人気番組『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』。2025年5月18日(日)放送回では、私たちの生活に身近なアイテム「メガネ」が取り上げられます。今回は、メガネの値段の裏側や、量販店の工夫、日本一の産地・福井県鯖江の職人技など、盛りだくさんの内容が予定されています。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新情報を追記します。
視力検査の“気球”に隠された科学的な工夫
メガネを作るときに行われる視力検査。その最初のステップとして、多くの人が目にするのが“気球”の映像です。この映像はただの飾りではなく、オートレフラクトメーターという装置によって表示されている、非常に意味のある映像です。
この装置は、目の状態を正確に測定するために、遠くを見ているときの目の状態、つまり筋肉がリラックスした状態での屈折度(近視・遠視・乱視)を確認することを目的としています。人間の目は近くを見るときにピントを合わせようとして筋肉を使いますが、遠くを見ると筋肉が自然に緩みます。この「自然な状態」でのデータを測ることで、誤差の少ない正確な視力の数値が得られるのです。
特に以下のような仕組みで、より正確な測定ができるように工夫されています。
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視線を一点に集中させるために気球などの明確なモチーフを表示
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気球の映像は奥行きがあり、遠方をイメージしやすく設計されている
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測定中にピント調節が働かないように光学的に調整されている
このように、ただ気球を見せているのではなく、科学的に計算された映像設計によって、信頼性の高い視力測定が実現されています。
さらに、検査に対して不安を感じやすい子どもたちに向けては、映像の工夫も行われています。気球だけでなく、動物のキャラクターや乗り物など、子どもが興味を持ちやすいデザインが導入されており、楽しみながら測定に集中できるようになっています。
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小児向けの検査では動くキャラクターやアニメ調の背景を採用
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視線を固定しやすくするため、ゆっくりと動く映像演出が加えられている
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緊張感をやわらげる柔らかな配色や音声案内が活用されていることもある
こうした配慮によって、視力測定が「怖いもの」「よく分からないもの」ではなく、安心して受けられる検査として定着しています。検査の精度が向上することで、メガネの度数もより正確になり、かけ心地の良いメガネが作られる第一歩につながっているのです。
注文から30分で完成!驚きのスピードの裏側
メガネ量販店で「30分でメガネが完成します」と言われると、あまりの早さに驚く方も多いのではないでしょうか。この短時間での仕上げを可能にしているのは、最新の機器と、現場で働くスタッフの高度な技術です。店舗の裏側には、効率と精度を両立させるためのさまざまな工夫が詰まっています。
まず、大前提として整えられているのがレンズの豊富な在庫体制です。店舗では、近視・遠視・乱視などさまざまな度数に対応するために、数百種類に及ぶレンズを常時ストックしています。これにより、検査後すぐに必要なレンズを選び、加工へと進めることができます。
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球面・非球面など複数のレンズ設計が在庫されている
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ブルーライトカットやUVカットなどの機能レンズも多数保有
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特殊な厚さや材質のレンズにも一部対応可能な体制
次に登場するのが、レンズ加工の自動機械です。このマシンは、選ばれたレンズをフレームの形状に合わせてミリ単位で削り出す工程を担っています。読み込んだフレームの寸法データをもとに、わずか数分で正確な形にカット。レンズの中心位置や光学軸がずれないように自動調整されている点も、正確さを保つ秘訣です。
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フレームに合わせた曲線や厚みを自動で調整・加工
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水冷システムを備え、加工時の熱による歪みを防止
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研磨・仕上げまで一括処理できる一体型マシンを使用
加工が終わったレンズは、熟練のスタッフの手でフレームに取り付けられます。ここでは、最終的なフィット感や左右バランスを丁寧に確認しながら仕上げる工程が行われています。フレームの素材やねじの締め具合に合わせて力加減を調整し、装着時の快適さを大切にした調整が加えられます。
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レンズのゆがみがないか専用の光学機器で確認
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鼻あてやテンプル(つる)部分の角度をミリ単位で微調整
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最終検品では視界やかけ心地に違和感がないかもチェック
このように、スピードだけでなく品質を保つための手間も惜しまない姿勢があるからこそ、「早い」「安い」だけでなく「安心して使えるメガネ」が30分で手に入るのです。最新機器と職人の技の融合が生んだ、現代ならではの仕組みといえるでしょう。
日本一のメガネ産地・鯖江の底力に迫る!
福井県鯖江市は、国内のメガネフレームの約95%を生産する日本一のメガネのまちとして知られています。番組では、そんな鯖江の町に息づく職人たちの技術と誇りに迫ります。
鯖江でのメガネ作りの歴史は明治38年(1905年)、雪深い冬に農業ができない期間の副業として始まりました。地元の増永五左衛門が大阪から眼鏡職人を招き、地域に技術を広めたのがきっかけです。こうした積み重ねにより、地域一体でメガネ産業が発展し、今では世界に誇る品質と技術を持つ産地に成長しました。
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冬場の農閑期の副業から始まった地域密着型の産業
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100年以上の歴史があり、世代を超えて受け継がれる技術
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地場の企業が連携し、部品ごとの専門分業制が確立
鯖江の工場では、ひとつのメガネができあがるまでに200以上の工程があり、それをすべて人の手で仕上げていくのが基本です。設計から始まり、金属やプラスチックの切削、曲げ、ろう付け、磨き、組み立て、検査に至るまで、工程ごとに専門の職人が高い精度で作業を行います。
特に注目されているのが、かけ心地に直結する細部の加工です。
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ヒンジ(つるの付け根部分)の角度をミリ単位で調整
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鼻あて部分は使用者の鼻の形に合うよう、職人が手で曲げる
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レンズとフレームの接着や研磨も、すべて微調整で対応
こうした緻密な作業の連続により、メガネは顔にしっかりとフィットし、長時間かけても疲れにくい「かけ心地の良さ」が実現されているのです。
また、鯖江は世界で初めてチタン製メガネフレームを開発した地でもあります。軽くて強く、アレルギーにも強いチタン素材を使ったフレームは、今や世界中で評価されています。
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1980年代にチタンフレームを世界に先駆けて実用化
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医療機器の技術を応用した精密な溶接と加工技術
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欧米の高級ブランドからもOEM(委託製造)を受けている実績
このように、鯖江のメガネは単なる道具ではなく、職人の想いと技術が詰まった工芸品ともいえます。その品質は、「Made in Japan」の証として、世界中のメガネユーザーから信頼を集めています。地元ではメガネの歴史や技術を体感できる「メガネミュージアム」も設けられており、産地の魅力を肌で感じることもできます。
100年を超える伝統と革新を積み重ねてきた鯖江の底力は、これからも日本が世界に誇るものづくり文化の象徴であり続けるでしょう。
メガネ量販店の価格が安い理由とは?
「どうしてこんなに安いの?」と感じることも多いメガネの価格。その理由には、企業の工夫が詰まっています。
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大量仕入れによるコストダウン:数多くのレンズやフレームをまとめて仕入れることで、単価を抑える工夫をしています。
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SPAモデルの導入:企画から製造、販売までを一社で行うことで、中間マージンがなくなり価格が安くなります。
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セット料金の明瞭化:レンズとフレームがセットになった価格設定により、安心感と満足度がアップ。
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業務効率の追求:自動レンズ加工機や管理システムによって、店舗運営のスピードと正確性が向上しています。
これにより、「手頃な価格で高品質なメガネ」が実現されているのです。
ゲストの悩みも最新メガネで解消?
スタジオでは、出演者たちの日常の目の悩みに対して、最新の技術を搭載したメガネが登場する予定です。たとえば、ブルーライトカット機能や軽量フレーム、老眼鏡には見えない洗練されたデザインなど、現代ならではのメガネ事情が紹介されるかもしれません。
こうした機能性とデザイン性の両立は、現代のメガネ選びにおける大きなポイントになっています。
放送情報・出演者一覧
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【放送日時】2025年5月18日(日)18:05~18:45
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【放送局】NHK総合
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【司会】有吉弘行、田牧そら
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【出演】小木博明、川島海荷、小手伸也
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【語り】ノブ(千鳥)
メガネという身近なアイテムに、これだけたくさんの「お金のヒミツ」が隠されているとは驚きですね。番組を通して、メガネの奥深さを再認識するきっかけになるはずです。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
※放送の内容と異なる場合があります。
番組の内容に興味がある方や、メガネに関心がある方は、ぜひご覧ください。質問や感想もお待ちしています。
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