豪雪地帯&スキー場で活躍!雪の仕事人SP|2025年2月22日放送
2025年2月22日放送の「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、日本の冬を支える「雪の仕事人」に密着しました。豪雪地帯で命がけの除雪作業を行うプロフェッショナルたち、人工雪でスキー場を支える職人たち、さらには大量に発生する雪を無駄なく活用するための驚きのアイデアまで、雪国の暮らしを守る仕事にスポットを当てます。
豪雪地帯の除雪基地とは?
冬になると日本の豪雪地帯では、日常生活に支障をきたすほどの積雪が発生します。交通がマヒし、学校や仕事に行けなくなることも珍しくありません。そんな地域で、人々の生活を支えるために活動しているのが「除雪基地」です。ここでは、大量の雪を効率よく除去するための除雪機械が配備され、24時間体制で除雪作業が行われています。
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除雪基地に設置されている設備
- 大型除雪車の格納庫:雪を飛ばすロータリー除雪車や、圧雪を削るグレーダーが保管されている
- 作業員の待機所:深夜や早朝の除雪作業に備え、作業員が待機・休息できる施設
- 融雪剤の貯蔵庫:凍結を防ぐための塩化カルシウムや凍結防止剤が備蓄されている
- 監視カメラ・気象観測装置:積雪量や道路状況をリアルタイムで把握し、適切な除雪計画を立てるための設備
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除雪作業で使われる車両
- ロータリー除雪車:前方に取り付けられたブレードが回転し、雪を遠くに飛ばして除去
- グレーダー:圧雪を削って路面をならし、走行しやすい状態に整える
- ダンプトラック:除雪された雪を集めて、雪捨て場へ運搬する
- 凍結防止剤散布車:道路の凍結を防ぐために塩化カルシウムを散布
日本各地で除雪基地が設置されていますが、北海道や東北、北陸などの雪が多い地域では、特に規模の大きな除雪基地が運営されています。例えば、北海道では4か所の拠点(道央・道南・道北・道東)に加え、暴風雪が頻発する網走・釧路地方にも特別な除雪チームが配備されています。さらに、新潟や長野といった豪雪地帯でも、鉄道や高速道路の除雪を行う専門のチームが活動しています。
除雪した大量の雪の驚きの再利用法
大量に発生する雪をただ処分するだけではもったいないため、近年ではさまざまな再利用の取り組みが進められています。
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雪を活用した自然の冷房「雪室貯蔵庫」
- 冬に集めた雪を専用の貯蔵施設に保管し、夏の冷房や食品の保存に利用
- 新潟県では、日本酒や野菜を雪室(ゆきむろ)で熟成させ、甘みが増したり、まろやかな味わいになると評判
- 企業では、冷却に電力を使わずに済むため、環境負荷を抑えるエコな方法として注目
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観光資源として活用する取り組み
- 雪まつりの開催(札幌雪まつり、十日町雪まつりなど)
- スノーパークやスノーアスレチックの設営(雪の滑り台、かまくらカフェなど)
- 雪を使ったイルミネーションイベント(ライトアップされた雪像など)
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雪を農業に活用する「スノーキャッピング農法」
- 畑に雪を敷き詰め、土壌の温度を一定に保つことで作物の糖度を向上させる
- 雪解け水はミネラルを豊富に含み、農作物の成長を助ける
- 北海道や新潟では、雪を利用した農作物がブランド化され、市場で高い評価を得ている
人工雪でゲレンデを作る職人の技
スキー場では、自然の雪だけでは足りない場合に人工雪を作ってゲレンデを維持しています。この作業を担うのが「人工降雪機の職人」です。
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人工降雪機の仕組み
- 霧状の水を高圧で噴射し、冷たい空気と混ぜることで結晶化
- 温度や湿度を細かく調整しながら降雪量を管理
- 気温が高いと雪が溶けてしまうため、降雪作業は主に夜間に行われる
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スキー場の「コブ斜面」は手作業で作られる
- 上級者向けの「コブ斜面」は、スキー場スタッフが手作業で整備
- 何度も滑りながら形を整え、バランスの良いコースを作る
- ゲレンデを快適な状態に保つために、日々雪の状態をチェックしながら作業
人工雪を作るのは、想像以上に手間と技術が必要な仕事です。特に、温暖化の影響で積雪量が減少している近年では、人工降雪機の役割がますます重要になっています。
まとめ
「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、日本の冬を支える「雪の仕事人」に密着しました。豪雪地帯の除雪基地、人工雪の作成、雪の再利用法など、普段知ることのない「雪の裏側」に迫る内容でした。雪国での生活がどのように支えられているのかを知ることで、雪の持つ可能性や、関わる人々の努力の大切さが伝わる放送になりました。
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