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NHK【有吉のお金発見 突撃!カネオくん】神保町・札幌・新潟・大阪のカレー激戦区を徹底調査!全国に広がるご当地カレーの魅力とは?|2025年4月6日放送

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全国のカレー激戦区を大特集!神保町・札幌・新潟・大阪の名物カレーとお金の秘密|2025年4月6日放送

2025年4月6日放送のNHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』では、幅広い世代に愛される国民食「カレー」にまつわる“お金のヒミツ”を特集。今回は全国に存在するカレーの激戦区にスポットを当て、神田神保町・札幌・新潟・大阪の個性的なカレー文化を徹底調査しました。それぞれの地域に根づく歴史やスタイル、そして人気の理由が詳しく紹介されました。

東京・神田神保町:歴史と本の街に広がるカレー文化

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神保町がカレーの街として知られるようになった背景には、時代の流れと土地の特性が重なった理由があります。まず注目されたのが、1978年に開店した欧風カレー専門店「ボンディ」の登場です。当時、カレーはレストランや洋食屋でしか味わえない料理というイメージがあり、専門店はほとんど存在しませんでした。そんな中で「カレーだけで勝負する」という新しいスタイルが話題を呼び、開店してわずか半年で行列ができる人気店となったのです。

  • 「ボンディ」は濃厚なルーにチーズを加えた欧風カレーを看板メニューにした
     → ライスの上にチーズをのせてルーをかけるスタイルが特徴的

  • 店内は書店街らしく落ち着いた雰囲気で、読書帰りの人や学生たちで賑わった

この成功によって、「カレー専門店という業態が通用する」という認識が広がり、神保町周辺には次々と新しいカレー店が誕生しました。書店と大学、出版社が密集するこのエリアには、短時間で手軽に食べられる食事が求められていたことも後押しとなり、カレーとの相性が非常によかったのです。

  • 神保町周辺には明治大学、日本大学、専修大学などがあり学生が多い
     → 学生にとって安価でボリュームのあるカレーは理想の昼食

  • 出版社勤務の編集者たちは、打ち合わせや移動の合間にすぐ食べられるカレーを好んだ
     → スプーン一つで済む手軽さが、忙しい大人にもぴったりだった

また、昭和から平成にかけては喫茶店文化も根強く、喫茶店で提供されるオリジナルのカレーが注目されはじめます。コーヒーとともに食べるカレーというスタイルは、文豪たちが集った文化の香り漂う神保町のイメージにも合っていたのです。

1990年代後半になると、インターネットの普及とともに「ぐるなび」などのグルメサイトが登場。これによって、地方の人たちにも神保町のカレー店が知られるようになり、観光客が訪れるようになりました。

  • グルメサイトには「神保町で食べたいカレーランキング」などが並び、口コミで名店が広まった
     → 店ごとに個性が異なり、インド系、欧風、創作系など幅広いジャンルがそろう

  • 「神田カレーグランプリ」の開催によって、街全体がカレーを楽しむ空気に包まれるように
     → イベントをきっかけに新たな名店も誕生し、カレー激戦区の地位をさらに強固にした

このように、神田神保町のカレー文化はただのブームではなく、長年かけて根づいた街の生活と密接につながる食文化として育ってきました。古本を片手に、カレーを求めて歩く人々の姿こそが、この街の風景を形づくっているのです。

北海道・札幌:寒さとチキンレッグが生んだスープカレー

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札幌の冬はとても厳しく、雪に覆われる日が長く続きます。そんな土地で生まれたのが、体を芯から温めるスープカレーです。スープカレーは札幌の気候や食材、文化にぴったり合ったご当地グルメとして、いまや観光客にも地元の人にも愛されています。

はじまりは1970年代、ある店で出汁を取った後に捨てられていたチキンレッグを、「もったいないから具材に使ってはどうか」と提案されたのがきっかけでした。その後、鶏の旨みがしっかりと出たスープにチキンレッグを丸ごと入れて提供したところ、これが評判に。骨付きチキンがごろっと入ったスープカレーは、見た目にもインパクトがあり、食べ応えも抜群でたちまち人気メニューとなりました。

  • チキンレッグはやわらかく煮込まれ、スプーンで簡単にほぐれるほどのやわらかさ
     → 食べやすさと満足感が高く、老若男女に好まれる

  • 野菜はじゃがいも、にんじん、ピーマン、ナスなどを素揚げしてトッピング
     → 彩りもよく、栄養バランスも抜群

札幌では1999年創業の有名店も登場し、「チキンスープカレー」が看板メニューとして定着。市内には現在、200軒を超えるスープカレー専門店がひしめき合い、それぞれ独自のスパイス配合やトッピングでしのぎを削っています。

スープはサラサラとしたタイプが主流で、辛さも数段階から選べるお店が多く、自分好みに調整できるのも魅力です。さらに、北海道は野菜の宝庫。地元産の新鮮な食材を使った具だくさんのスープカレーは、札幌でしか味わえない特別な一皿になっています。

そして、この札幌の味を全国に広めた立役者の一人が、俳優・大泉洋さんです。地元北海道で人気だったテレビ番組『水曜どうでしょう』の中で、スープカレーを取り上げたことで全国的に注目が集まりました。

  • 番組で紹介されたのをきっかけに、「札幌=スープカレー」のイメージが定着
     → 観光客がスープカレー目当てに札幌を訪れるようになる

  • 人気店には行列ができ、昼時は1時間待ちも珍しくない

このようにして、スープカレーはただの“ご当地グルメ”を超えて、札幌の冬を代表する定番料理、そして地域の魅力を発信する食文化としての地位を確立したのです。札幌の寒さを逆手に取ったスープカレーの誕生は、今も多くの人々の胃と心を温め続けています。

新潟県:超大盛り文化が根づくカレー大国

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新潟県は“お米の県”として有名ですが、実はカレー消費量が全国でもトップクラスというカレー大国でもあります。特に注目されたのが、新潟市の万代シティバスセンターにある立ち食いそば店のカレーです。駅構内の一角にあるようなごく普通の店舗ながら、そのカレーを求めて長い行列ができることも珍しくありません。多い日には1日1300食も出るほどの人気メニューで、全体の注文の約7割がカレーだといいます。

  • ルーはどこか懐かしい黄色がかったとろみのあるタイプ
     → 甘さと辛さのバランスが絶妙で、食べる人を選ばない味

  • 提供が早く、サッと食べて次の予定に行ける利便性も魅力

このような立ち食いカレーにとどまらず、新潟にはインパクト大の「超大盛りカレー」が数多く存在します。たとえば柏崎市にあるある食堂では、普通盛りで2.6kg、大盛りは3.5kg超えというボリュームが話題を集めました。カレー皿からルーがこぼれそうになるほど盛られたごはんの山に、たっぷりのカレールー、そしてとんかつや目玉焼きが豪快にのせられています。

  • メニュー表に「ご注意ください」と書かれるほどのボリューム
     → 初見では量の多さに驚く人も少なくない

  • 大盛り注文者の多くが男性客だけでなく、女性や家族連れも多い
     → 食べきると達成感があると評判

このデカ盛りスタイルが始まったきっかけは、厨房に立っていたご主人が病気で入院し、代わりに奥さんが料理を作ることになったときのこと。料理に自信がなかった奥さんが、せめて量だけでも満足してもらおうと盛りを多くしたところ、お客さんから大きな反響があり、それが定番になったそうです。

  • 当初は失敗をごまかすためだった“てんこ盛り”
     → 結果としてお客の笑顔を生み、名物に成長

  • 「満足してもらえた」という実感が、今も大盛りを続ける原動力になっている

新潟県内の多くのカレー店では、ごはんの量、カツの大きさ、ルーのたっぷり感に共通点があり、いずれも“食べ応え”を重視したメニュー構成となっています。また、カレーに限らず、ご当地のソウルフードである「タレカツ丼」との組み合わせメニューや、ラーメン屋で出されるカレーセットも人気です。どのお店でも共通しているのは、量と満足感へのこだわりです。

このように、新潟のカレー文化は、味はもちろんですが、量と価格、そして提供する人の思いが込められた温かさが支えています。地元の人はもちろん、観光客もその迫力と優しさに魅了され、また食べに訪れたくなるような力があります。新潟でカレーを食べることは、ただの食事ではなく、その土地の人と心を交わす体験ともいえるでしょう。

大阪府:商人の町が生んだ“ヤドカリカレー”の大ブーム

大阪といえば“商人の町”。そんな土地柄を反映するように、いま大阪では「ヤドカリカレー」と呼ばれる新しいスタイルのカレー店が大きな注目を集めています。ヤドカリカレーとは、自分の店舗を持たずに、他の飲食店の定休日や営業時間外を利用して営業するカレー店のことです。間借り営業という形を取ることで、開業にかかる費用やリスクを大きく下げられるのが特徴です。

  • 店舗を構えるには数百万円以上の初期費用がかかる
     → ヤドカリカレーなら、初期投資を数万円からスタートできる

  • カフェやバーの昼間など、空いている時間帯を活用
     → オーナー側も空き時間を有効に使えるというメリットがある

こうした仕組みは、大阪らしい合理性と柔軟な発想に支えられています。もともと趣味でカレーを作っていた人が、間借り営業を通じて腕を試し、少しずつファンを増やして本格的な独立を目指すという流れもよく見られます。店名が変わるごとに味やテーマも変わるため、訪れる側にとっても毎回新鮮な驚きがあります。

  • 週替わりで料理人が入れ替わる店舗も多数
     → 同じ場所で、まったく違うカレーを楽しめるという魅力

  • 提供されるのはインド風、スパイス系、和風、アジア風、ビーガン系など実に多彩
     → それぞれの料理人が個性を出しやすい環境でもある

ヤドカリカレーの店はSNSで出店情報を発信していることが多く、フォロワーとリアルタイムで情報を共有しながら運営されています。出店場所やメニューは日によって異なるため、「今日はどんなカレーが食べられるのか」というワクワク感も人気の理由の一つです。情報を頼りにわざわざ遠方から訪れるファンも少なくありません。

  • 「間借り出店カレンダー」や「本日限定メニュー」などがSNSで発信される
     → カレー好きが情報を追いかける“宝探し”のような楽しさがある

  • 特定の固定店舗ではないため、食べられる機会が限られており、特別感がある

さらに、ヤドカリカレーは料理人同士のつながりやコラボも生まれやすく、大阪のカレー文化を新たな形で盛り上げています。短期イベントやコラボデーなども多く開催され、「今日は誰のカレー?」というような日替わりイベントのような空気感も魅力のひとつです。

このようにヤドカリカレーは、大阪ならではのビジネス感覚と自由な発想が生んだ新たなカレー文化です。固定観念にとらわれず、限られた環境でも最大限の工夫と熱意で勝負するその姿勢は、まさに商人の町・大阪を象徴しています。カレーという一皿を通じて、人と場所、時間とアイデアをつなぐ架け橋となっているのがヤドカリカレーの魅力です。

スタジオでは出演者たちの“カレー愛”も明かされる

スタジオでは出演者のカレーにまつわるエピソードも紹介されました。田牧そらは「最近、辛いカレーが好きで、辛ければ辛いほどいい」と話し、山下健二郎はタイのブーパッポンカレーがお気に入りだと紹介。ギャル曽根は、夫と付き合っていた時に「バターチキンカレーが作れる人と結婚したい」と言われ、スパイスから手作りするようになったと明かしました。ビビる大木は、レトルトカレー9種類を混ぜて作ったら美味しくなかったという失敗談も披露され、笑いを誘いました。

今回の放送では、カレーの魅力だけでなく、その地域に根づいた食文化とビジネスの知恵も紹介され、カレーがただの料理以上に“地域の顔”として親しまれていることが伝わってきました。次の旅先に迷ったら、カレーを目当てに訪れるのも楽しいかもしれません。

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