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NHK【運転席からの風景】京阪大津線で巡る!京都からびわ湖・比叡山延暦寺への絶景鉄道旅|2025年4月1日放送

京都から比叡山へ!京阪大津線とケーブルカーでたどる絶景と歴史の旅|2025年2月14日放送

2025年2月14日放送のNHK総合『運転席からの風景』では、京阪大津線の運転席から見える風景を中心に、京都から滋賀・比叡山延暦寺へ向かうルートをたどる旅が紹介されました。都市の地下鉄から始まり、坂道の多い山あいの路線、そして路面を走る区間、さらにはケーブルカーに乗り継ぎ、歴史ある比叡山の山上まで向かう構成で、鉄道の魅力と沿線の文化・風景がたっぷりと映し出されていました。

京都から出発!地下鉄とつながる京阪大津線

京阪大津線は、京都と滋賀をつなぐ全長14.1kmの鉄道路線です。京都市営地下鉄東西線と直通運転しており、起点となるのは地下にある京都市営地下鉄の御陵(みささぎ)駅です。この駅では京阪の乗務員が交替します。地下空間からスタートする珍しいタイプの私鉄であり、ここから地上に向かって進んでいきます。

この路線はカーブが非常に多く、中でも四宮駅付近や大谷駅周辺では急カーブが連続し、運転士の丁寧なハンドリングが求められます。運転席から見える曲がりくねった線路と、それに合わせてゆっくり進む列車の動きは、見ていて飽きることがありません。

● 京阪大津線の特徴
・京都市営地下鉄と直通運転
・御陵駅で運転士交替
・急カーブが多い山間ルート
・地下から地上へ移動する構造

日本一の傾斜駅・大谷駅の秘密

途中にある大谷駅は、ホームが傾いていることで有名な駅です。ここは日本で最も勾配がきつい駅の一つで、実際にホームに立つと足元が少し斜めになっているのがわかります。転がらないようにベンチには傾斜を考慮した工夫がされており、安全面にも配慮されています。

列車はさらに進み、逢坂山(おうさかやま)トンネルに入ると速度を落として慎重に進みます。このトンネルを抜けると、景色は一変して大津の街並みが広がります。都市部と自然が交差するこの景色も、運転席映像ならではの見どころです。

騒音と安全への配慮が詰まった路面電車区間

大津市内に入ると、京阪大津線は道路上を走る路面電車のようなスタイルに変わります。特に三井寺駅やびわ湖浜大津駅の周辺では、一般の車と同じ道路を走っているような感覚が味わえます。

こうした環境の中で、京阪電鉄では沿線の住宅地への騒音対策にも力を入れています。車輪の音を軽減するためのレールの敷き方や、電車の速度管理が徹底されており、地域との共存が考えられた設計になっています。

また、京阪大津線の路面区間としての距離は日本一の長さを誇り、その特徴も全国的に注目されています。

びわ湖浜大津駅に着くと、そこから徒歩5分で琵琶湖の湖畔に出ることができます。ここにあるびわこ花噴水は、夜になるとライトアップされ、幻想的な光と水のショーが楽しめる人気スポットです。

石山坂本線で坂本比叡山口駅へ

びわ湖浜大津駅からは、京阪石山坂本線に乗り換えて坂本比叡山口駅へ向かいます。この石山坂本線も魅力満載で、三井寺駅までは道路上を走る路面区間が続きます。

石山坂本線では、アニメや観光地とコラボしたラッピング車両が多く走っており、色とりどりの車体が街に彩りを添えています。

途中には近江神宮前駅があり、その近くにある近江神宮は“かるたの聖地”として知られています。ここでは毎年、百人一首の名人戦やクイーン戦が開催され、多くのファンが訪れます。

● 石山坂本線の途中駅情報
・南滋賀駅…無人駅で駅舎もなし
・穴太駅や滋賀里駅など…昔ながらの雰囲気が残る
・駅の半数以上が無人駅で、ローカル感が強い

終点の坂本比叡山口駅に到着すると、目の前にあるのが日吉茶園です。ここは日本茶の発祥地とされており、最澄が茶を伝えた場所という言い伝えが残る歴史ある土地です。

ケーブルカーで歴史ある比叡山へ

坂本比叡山口駅からは、日本最長のケーブルカー「坂本ケーブル」に乗り換えて比叡山を登ります。出発地のケーブル坂本駅は、1925年に建てられた洋風の木造建築で、駅舎自体が重要な歴史的建造物です。

駅の建設工事中には、多数の石仏が発見されました。これらは織田信長による比叡山焼き討ちの際に犠牲になった人々の霊を慰めるためのものと伝えられており、駅舎には静かな敬意が感じられます。

ケーブルカーは山の中腹を静かに登っていき、終点のケーブル延暦寺駅に到着します。ここからは、琵琶湖が一望できる絶景が広がっており、まさに旅のクライマックスとも言える景色が目の前に現れます。

比叡山は、山全体が延暦寺の境内となっており、仏教の聖地としても知られています。静寂の中にあるお堂や自然の風景が、心を落ち着かせてくれます。

終わりに

今回の『運転席からの風景』では、京都の都市部から山を越え、湖に近づき、再び山頂へ向かうという変化に富んだ旅の道のりが、美しい映像とともに紹介されました。京阪大津線は、ただの移動手段ではなく、風景・文化・歴史がぎゅっと詰まった特別な鉄道ルートです。

日常を少し離れて、運転席の目線でたどるこのルートは、鉄道ファンだけでなく多くの人にとって魅力的な体験になります。

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