「働く動物のヒミツってすごい」
動物が人の暮らしを支える姿には、私たちの生活の裏側でどれだけの力が働いているのかを考えさせられます。今回の放送では、警察犬、検疫探知犬、ベアドッグ、鷹匠の鷹など、さまざまな働く動物の現場に密着し、知られざる“お金のヒミツ”まで見えてきました。この記事では、放送で紹介されたすべてのエピソードをたどりながら、私たちの暮らしを守るために動いている動物たちの存在に改めて目を向けます。
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働く動物の世界に飛び込むオープニング
番組は、有吉弘行さんの挨拶からスタートし、ゲストとして村上(マヂカルラブリー)さん、松村沙友理さん、佐野雄大(INI)さん、田牧そらさんが登場しました。今回のテーマは『働く動物』。オープニング映像には、警察犬の訓練の様子や、鷹匠が扱う鷹の鋭いまなざしなど、動物たちの姿が次々に映り込み、視聴者の興味を一気に引き込みます。
番組キーワードには、歴史的な描写が残るライオン狩りのレリーフや、牧羊犬・盲導犬・救助犬などが並び、動物と人がともに暮らしてきた長い歴史へ自然と意識が向かいます。
警察犬の訓練は“鼻のチカラ”がすべて
最初の突撃先は大阪府警 警察犬訓練センター。ここではジャーマン・シェパード・ドッグ、ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア、ラブラドール・レトリーバーの3犬種、16頭が訓練中です。
スタッフが隠れた場所を探し出す捜索訓練では、犬たちが人の何千倍もの嗅覚でニオイの流れをたどり、見事にスタッフを発見。視聴者としてもその集中力と動きに見入ってしまうシーンでした。
最難関の臭気選別訓練では、同じニオイの布を5つから選ぶテストに挑戦。合格までには長い育成期間と相応の費用がかかり、大都市では配備が進んでいるものの、十分とは言えない地域もあります。そこで、民間犬が試験に通れば出動する嘱託警察犬という制度も紹介されました。
空港で活躍!検疫探知犬の細かな仕事
次に向かったのは空港。ここでは麻薬探知犬や爆発物探知犬と並んで、動植物検疫探知犬が活躍しています。
動植物検疫探知犬は、国内への持ち込みが禁止されている肉製品や果物を見つけ出す仕事。全国に140頭 配備されており、持ち込み禁止品の摘発のうち約48%を犬が発見しています。
みかんやりんご、生ハム、生野菜、種子など、思った以上に“アウト”なものが多く、旅行者が驚くシーンも多いのだそうです。
番組で紹介されたキーワードには、財務省や農林水産省、さらには『オオモンシロチョウ』『コノハムシ』『ゴライアスオオツノハナムグリ』など、聞くだけでインパクトのある単語が並び、探知犬の仕事の幅広さが伝わってきます。
熊に立ち向かうベアドッグの迫力
近年の熊被害の増加を受けて注目されているのが、熊を山へ追い返すベアドッグ。番組では、ベアドッグが吠えて熊を威嚇し、里から離れさせる様子が紹介されました。
秋田犬や北海道犬は熊犬の血を受け継ぐとされ、日本でも頼もしい存在です。
キーワードには秋田犬保存会、絵葉書資料館、アメリカ国立国会図書館などの資料も紹介され、歴史的な熊犬文化の深さを感じることができます。
プードルのカットスタイルに秘められた理由
途中のカネオクイズでは「プードルの独特なカットはなぜ?」という質問が登場。
答えは『冷たい水の中でも体を守りつつ泳ぎやすくするため』。
もともとは狩猟犬として活躍していた歴史があるため、実用性に基づいたスタイルだったのだとわかり、思わずうなずく瞬間でした。
ここで、松村沙友理さんが飼っているチワックスや、佐野雄大さんのロシアンブルーの話も登場し、スタジオがほのぼのした空気に包まれます。
鷹匠の仕事は現代の“鳥害対策”
後半で密着したのは、伝統技を現代に受け継ぐ鷹匠。
鷹狩りは古くは公家や戦国武将が好んだ文化で、大名鷹狩絵巻や徳川林政史研究所に残る資料が紹介され、歴史的背景がよくわかります。
今回密着した三輪さんの会社は、ムクドリやカラス、ハトの鳥害対策を全国から請け負っています。
ムクドリは多い時には数十万羽が集まるため、鷹が威嚇し、群れに「ここは危険」と知らせて追い払う手法が効果を発揮します。
キーワードには、埼玉県立川の博物館、有田川町(和歌山)、習志野市など、現場や歴史にまつわる地名も登場しました。
スタジオでは、村上さんが「旅行は全部ポメラニアン中心で決めている」と話し、笑いが起きる場面もありました。
まとめ
今回の放送は、働く動物の世界がどれほど多様で、そして人の生活に深く関わっているかを改めて実感できる内容でした。
警察犬の精密な訓練、空港での探知作業、熊害対策のベアドッグ、そして鷹匠の鳥害対策まで、それぞれの動物が“仕事”として果たしている役割は想像以上に幅広く、どれも人の暮らしを支える大切な力です。
動物たちの働きのおかげで守られている日常があることを知ると、身近なペットを見る目も少し変わる気がします。次回の放送でも、暮らしの裏側を支える新しい“お金のヒミツ”に出会えるのが楽しみです。
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働く動物に守られていることを実感した話
働く動物の姿を目にすると、人が知らないところでどれほど支えられているのかが自然と伝わってきます。とくに印象に残るのが、警察犬がにおいだけを頼りに足取りを追いかける姿です。地面や空気のわずかな変化を感じ取って一歩ずつ進む様子には、何度見ても胸が熱くなります。
訓練には想像以上の時間と費用がかかり、指導員との信頼関係も欠かせません。それでも、警察犬たちは迷いなく任務に向かい、人を守るために全身で応えようとします。その純粋な姿勢はとてもまっすぐで、見ている側まで背筋が伸びるような気持ちになります。
人の安全を守るために働く動物がいるという事実に気づくと、日常の風景が少し違って見えます。自分たちの安心は、多くの見えない努力や存在に支えられているのだと改めて感じられる瞬間でした。
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