「缶詰の進化がすごい」
このページでは『有吉のお金発見 突撃!カネオくん(2025年12月14日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
今回のテーマは、家庭に必ずあると言ってもいい『缶詰』です。ツナ缶やサバ缶、コンビーフ缶は、保存食というイメージだけで語られがちですが、番組では製造現場や地域の食文化、お金の動きまで掘り下げられました。なぜ缶詰は今も進化し続けているのか、その理由が一つずつ見えてきます。
缶詰がここまで進化した理由とは
缶詰の始まりは、1800年代初めのヨーロッパです。ナポレオン戦争の時代、長期間保存できる食料が必要とされ、食品を容器に密封して加熱するという方法が生まれました。1810年にはピーテル・デュランドがブリキ缶の技術を特許化し、これが現代の缶詰の原型になります。
この技術は世界中に広がり、日本でも独自の改良が重ねられてきました。鉄製の缶からアルミ製の缶へ、フタの構造や密閉技術の進化、そして製造ラインの自動化によって、安全性と生産効率は大きく向上しました。加熱殺菌と真空密封により、長期間保存しても品質が保たれる点が、缶詰が生活に定着した大きな理由です。
ツナ缶を支える最新技術と職人の手仕事
番組の中心で紹介されたのが、進化を続けるツナ缶です。水産系缶詰の中でも、ツナ缶とサバ缶は全体の約75%を占める存在で、まさに缶詰業界の柱です。
清水港や焼津港は日本有数のマグロの水揚げ港で、静岡県はマグロ類缶詰の生産量が全国の98.6%を占めています。工場では、解凍されたマグロの頭や尾、内臓を含む腹の部分まで無駄なく使われ、すばやくカットされます。その後、高温で約4時間かけてじっくり蒸すことで、身がやわらかくなり、加工しやすい状態になります。
蒸し上がったマグロは、職人の手で骨や皮、血あいを一つずつ取り除かれ、フレーク状にされます。この工程は機械だけでは難しく、人の目と感覚が欠かせません。フレークは缶に詰められ、調味液を加えたあと、缶の中を真空状態にしてフタを密閉します。さらに加熱殺菌や各種検査を経て、店頭に並ぶツナ缶が完成します。
ツナ缶の原料と歴史に見る時代の変化
ツナ缶と聞くとマグロだけを思い浮かべがちですが、番組でも紹介された通り、マグロもカツオもどちらも『ツナ』として扱われています。主な原料はビンナガマグロ、カツオ、キハダマグロです。
国産ツナ缶の製造が始まったのは約96年前。当初はアメリカ向けの輸出用が中心でしたが、戦後になると国内向けの販売へと切り替わっていきます。1931年からはビンナガマグロ、1976年からはカツオ、1981年からはキハダマグロと、時代や漁獲状況に合わせて原料が広がってきました。
最近では2023年からブリを使ったツナ缶も作られています。また、オイル漬けのなめらかな口当たりを再現するため、寒天のとろみを使う工夫が紹介され、味の面でも進化が続いていることが分かりました。
サバ缶のおいしさを守る製造工程と品質管理
サバ缶の製造現場として登場したのは、製造量日本一を誇る青森県です。八戸港などで水揚げされたサバは、工場で機械によって頭や内臓が取り除かれ、ぶつ切りにされます。
缶に詰める際には、サバの断面が見えるように向きをそろえて並べられます。これは見た目のためだけでなく、加熱時に均一に火が通るようにするための工夫です。塩水を注ぎ、缶を密閉したあとは、約120℃の蒸気で1時間ほど加熱・殺菌されます。
仕上げに行われるのが真空チェックです。フタの高さを測定することで、内部に空気が残っていないかを確認し、安全性を確保しています。この細かな管理が、サバ缶の安定した味と品質を支えています。
沖縄に根付いた独自のツナ缶文化と消費の背景
沖縄県はツナ缶の消費量が全国トップクラスで、2020年の世帯あたりの消費額は約2412円と1位でした。チャンプルーやシリシリなど、家庭料理の中でツナ缶は欠かせない存在になっています。
番組では、沖縄で国産ツナ缶が広く使われるようになった背景として、1972年の沖縄返還後の食文化の変化が紹介されました。カネオクイズでは「マイナーなツナ缶をメジャーにした沖縄独特の販売方法」が出題され、正解は贈答用として箱売りしたことでした。
沖縄では食べ物や日用品を贈り合う文化があり、ツナ缶もその流れの中で広まりました。保存がきき、料理にも使いやすい点が、贈り物として選ばれた理由の一つです。
コンビーフ缶に隠された形と容器進化のヒミツ
お肉系缶詰の代表として紹介されたのがコンビーフ缶です。国内シェア1位の工場では、1日に約3トンの牛肉が加工されています。筋や骨、余分な脂肪を取り除いた牛肉に塩水を加え、塩漬けしたあと、約120℃の蒸気で2時間加熱します。
加熱後の肉は手でほぐされ、さらに粉砕機で細かくされます。ここにミンチ肉などを加えることで、口の中でほぐれる独特の食感が生まれます。番組で注目されたのは缶の形です。長方形の缶は角に空気が残りやすいため、底を狭くする構造にすることで、肉の圧力が隅まで行き渡り、余分な空気が残らないようになっています。
また、2020年には巻き取り式の缶の国内製造が終了しました。機械の老朽化やコスト面、そして開けやすさの向上を目的に、現在はアルミ製の缶へと移行しています。
日常で活躍する缶詰とスタジオトークから見える使われ方
スタジオトークでは、缶詰が日常生活の中でどのように使われているかが語られました。ウエンツ瑛士さんは、イギリス留学中にサバ缶を食べていた経験を紹介し、海外でも缶詰が身近な存在であることを話していました。
小木博明さんは、一人暮らしをしていた頃、クラムチャウダーやクリーム系スープの缶詰を使ってパスタを作り、友人をもてなしていたと語りました。缶詰は保存食としてだけでなく、料理の幅を広げる存在として、今も多くの人に使われています。
まとめ
『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で紹介された缶詰の世界は、長い歴史、最新技術、職人の手仕事、地域文化が重なり合って成り立っていました。ツナ缶、サバ缶、コンビーフ缶は、それぞれ違う進化を続けながら、これからも私たちの食卓を支え続けていきます。
NHK【午後LIVEニュースーン】物価高の今こそ活用!すごいぞ缶詰|節約・時短・健康をかなえる最強食材|2025年10月7日
健康面から見た“缶詰を食べるメリット”を紹介します

缶詰は保存がきく食品というだけでなく、日々の体づくりを助けてくれる頼もしい存在です。魚の缶詰には、ふだんの食事だけでは不足しやすい栄養がしっかり入っていて、手軽に食べられるのもメリットです。ここでは、その栄養がどのように健康を支えてくれるのかを詳しく紹介します。
EPA・DHAがとれることの大きな意味
魚の缶詰に多く含まれるEPA・DHAは、体の中で作れないため食べ物からとる必要があります。これらは血液をサラサラに保つはたらきがあり、めぐりがよくなることで心臓や血管の健康に役立つとされています。また、脳の中にも多くふくまれていて、考える力や記憶に関わる部分を支える大事な成分です。缶詰なら調理の手間なくEPA・DHAをとれるので、忙しい日の食事にも取り入れやすいです。とくにサバ缶やイワシ缶は、生の魚と同じくらいの量が含まれていることもあり、日常的にとても使いやすい食品です。
体づくりに欠かせないタンパク質をしっかり補える
魚の缶詰にはタンパク質がたっぷり入っています。これは筋肉や骨、皮ふなど体の材料になる成分で、成長期の子どもから大人まで、毎日欠かせません。缶詰は加工してもたんぱく質が失われにくく、料理の時間がとれないときでもすぐに使えるため、安定して栄養をとり続けられるのが強みです。運動をする人や毎日の体力を保ちたい人にも向いています。
骨や免疫を守るビタミンDとカルシウムがとりやすい
魚の缶詰にはビタミンDとカルシウムも含まれています。とくに骨ごと食べられるイワシ缶は、カルシウムをしっかりとることができます。カルシウムは骨や歯を強く保つために大切で、ビタミンDはその吸収を助けたり、体の免疫力を支えたりする成分です。生魚より多くふくまれることもあり、ふだん魚を食べる機会が少ない人でも無理なく取り入れられます。
つづけやすさが健康習慣を支えてくれる
缶詰の大きな魅力は、常温で保存できてすぐ使えることです。仕事の日でもさっと取り入れられるので、栄養を無理なくとり続けられます。魚や肉を一から調理する時間がなくても、缶詰ならそのまま使えて、味も安定しています。忙しい生活の中でも食事の質を落とさずにすむ点は、大きな支えになります。
缶詰には、EPA・DHA、タンパク質、カルシウム、ビタミンDなど、毎日の健康を助けてくれる成分がしっかり入っています。手間をかけずに栄養をとりやすい食品として、食卓に取り入れやすいところも魅力です。なお、塩分量は商品によって違うため、好みに合わせて選ぶとよいです。
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