「1年の世相を表す『今年の漢字』大胆予測!」
この回は、佐々木希さんと池田美優(みちょぱ)さんが中心になって、その年を象徴する『今年の漢字』を多角的に読み解いていく特集です。さらに、漢字の学び方の“今どきの常識”、救急現場で広がる新しいピクトグラム、そして品川庄司と子どもたちが1週間のニュースを振り返る企画まで盛り込まれ、情報の “気づき” が連続する構成になっています。
『今年の漢字』は何になる?注目ワード「米」と「熊」
番組の中心となるのが、『今年の漢字』を巡る予測企画です。スタジオでは、1年の出来事を振り返りながら候補となる字が挙がりました。
まず注目されたのが「米」です。食料に関するニュースが一年を通して多く、米価や食卓の変化が取り上げられる機会が目立ちました。また海外情勢でアメリカが話題に上ることも多く、二つの意味を掛け合わせた象徴性を持つ字として取り扱われます。
もう一つの候補が「熊」です。全国でクマの出没が相次ぎ、地域との距離感や生活の安全が話題になった一年でした。自然環境と人の暮らしの関係を考えるきっかけが多く、この字が持つ重みについてスタジオでも語られます。
番組では日本漢字能力検定協会にも取材し、選ばれる字の背景や応募の傾向など、発表の裏側に触れるシーンもあります。どのように一文字が選ばれるのかを知ることで、予測に説得力が生まれる流れになっています。
書き順はどこまで必要?とめ・はね・はらいの“今どきの基準”
番組のもう一つの魅力が、誰もが一度は悩む漢字の書き方をアップデートするコーナーです。
「書き順は絶対なの?」「とめ・はね・はらいを間違えたらダメなの?」
そんな疑問に、笹原宏之(早稲田大学教授)が答えていきます。
現代の漢字学習では、字形の“読み取れる骨組み”がとても重要視されるようになっています。
たとえば「はね」が弱かったり、「とめ」が少し流れていても、漢字として認識できる形であれば問題ないという考え方が広がっています。フォント文化が浸透し、手書き機会そのものが減ったことで、実生活では“伝わること”“読みやすさ”のほうが優先される場面が増えているからです。
一方で書き順は、漢字を整えて書きやすくする合理的な流れがあるため、学習の中では依然として大切とされます。
番組では、実際の字を例に挙げながら「どこまで厳密に、どんな場面で気にすべきなのか」をわかりやすく示し、子どもだけでなく大人にとっても“学び直し”のヒントになる内容が届けられます。
救急ピクトグラムはこうして生まれた
東京五輪でにわかに注目が集まったピクトグラム。その応用として、救急現場で使われる“救急用ピクトグラム”が紹介されます。
これらのデザインを生み出したのは現場の消防署員。番組では、どんな課題をもとに作られたのか、制作に込めた思いまで丁寧に追いかけます。
救急の場では、言語が通じない、状況が混乱している、視界が悪い…といった条件が重なることがあります。
そこで必要なのが、一瞬で意味が伝わる視覚記号です。
救護、AED、応急処置など、命に直結する情報を誰でも理解できる形にするため、何度も試行錯誤を重ねたプロセスが語られます。
ピクトグラムはただの記号ではなく、命を守る“道しるべ”。
番組では、実際の使用例や現場での反応も交えながら、その価値を感じられる構成になっています。
“こどもニュース”スタイルで1週間を振り返る
最後のパートでは、番組ならではの新スタイル“こどもニュース”が展開されます。
品川庄司をゲストに迎え、1週間のニュースを子どもたちと一緒に振り返る形で進行します。
子どもたちの率直な質問や視点がニュースを新しい角度で見せてくれ、スタジオでは自然なやり取りが生まれます。
難しい話題も入りやすく、親子で一緒に理解できるつくりになっているのがこのコーナーの魅力です。
江原啓一郎キャスターの柔らかな進行も加わり、ニュースの背景を無理なく学べる流れが生まれます。
情報番組でありながら、どこか“授業を受けているような楽しさ”があるのがこの企画の特徴です。
まとめ
今回の放送は、『今年の漢字』という大きなテーマを軸に、漢字の学び方、ピクトグラム、1週間ニュースまで広くつながる内容が盛り込まれていました。
漢字と社会の関係、文字の捉え方、そして命を守るデザインの重要性まで、幅広い気づきが得られる回になっています。
放送後には、番組で紹介された具体的なエピソードやコメントを反映して、さらに詳細に書き直します。
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント