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Eテレ【沼にハマってきいてみた】3万字を集めた高校生が語る“漢字沼”とは?幻の漢字×当て字の世界|2025年12月6日

沼にハマってきいてみた
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「漢字沼」3万字を集める高校生と当て字の深い世界

このページでは『沼にハマってきいてみた(2025年12月6日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。漢字のロマンに魅せられた若い世代が主役となり、消えた文字、当て字、街に残るめずらしい漢字、そしてリズムで覚える新しい学び方まで、あらゆる角度から“漢字の世界”を掘り下げる回です。

幻の漢字を追いかける高校生が作る“自作辞典”への情熱

今回の主役のひとりは、なんとおよそ3万字を収集している高校3年生です。古い辞書、写本、当時の表記文化をたどりながら、使われなくなった漢字を一つ一つ集め、自分だけの辞典にまとめています。

現在の日本語では、戦後に制定された表記の基準により使用する漢字が大きく制限されました。そのため、昔の文献には見慣れない文字が数多く残っており、この高校生はそれらを宝物のように扱い、綺麗に分類して記録しています。

誰も使わなくなった文字にも、長い歴史や文化の流れが詰まっています。字体の違い、地域ごとの表記揺れ、古い音の残り方など、発見するたびに新しい“漢字の世界”が広がっていきます。番組では、高校生が実際にどんな方法で漢字を探し、辞典にまとめているのかにも触れられる予定です。

江戸の辞書が教える“当て字”の自由な世界と「ひっくりかえす」の秘密

江戸時代は、語感や読みを優先した“当て字”が数多く生まれた時代です。言葉の意味ではなく音の響きを大切にする文化があり、辞書にも当時の自由な発想が残されています。

今回取り上げられるのが、江戸時代の辞書に登場する「ひっくりかえす」の当て字です。現代では平仮名で書かれることが多い言葉ですが、昔は音のリズムに合わせて別の漢字があてられていた時期がありました。意味と字形が結びつかない“意外な表記”が存在していたのが、この時代ならではの特徴です。

文字は時代と共に姿を変え、書き手のセンスや状況によっても変化します。辞書に残された当て字は、当時の人びとの感覚を今に伝える“文字の化石”のような存在です。

浅草の街に息づく“生きた漢字”を探すフィールドワーク

番組では、浅草に残る“めずらしい漢字”を探す街歩きも行われます。古い店の屋号、看板に刻まれた字体、寺社に掲げられた大きな文字など、浅草には長い年月をかけて受け継がれてきた“文字の痕跡”が数多く残っています。

たとえば、手書き看板に残る独特の書体、のれんに染め抜かれた古字体、観音堂や境内の扁額に刻まれた力強い筆文字など、どれも現代の教科書には載っていない表情を持っています。

街全体が歴史の重なりでできている浅草では、辞書で見る文字とは違う“現場の漢字”に出会うことができます。若い世代がこうした文字を実際に目にすることで、昔の書き手たちがどんな気持ちで字を書いたのかを想像するきっかけにもなります。

難読漢字×ラップ!高校生ラッパーと篠宮式のリズム学習

後半では、難読漢字をラップで覚える高校生ラッパーが登場します。独自のフローで漢字の部首や形を言葉に乗せることで、暗記とは思えないほど軽快に漢字に触れるスタイルです。

さらに、お笑い芸人 篠宮暁 さんによる“リズムで覚える漢字塾”も展開されます。漢字をパーツごとに分け、テンポ良く口に出して覚える方法は、視覚と音が結びつきやすく記憶に残りやすいのが魅力です。

画数の多い漢字でも、リズムに乗せて発音すると、文字の形が自然と浮かび上がるような感覚になります。漢字を“音の楽しさ”と結びつけるこの学び方は、若い世代との相性も良く、苦手意識を持つ人にも取り組みやすい方法です。

今回の放送では、漢字好きの若者たちの世界と、音楽を使った全く新しい学び方が並びます。

まとめ

『沼にハマってきいてみた』の漢字特集は、文字が持つ深い魅力を多方向から紹介する内容です。

3万字を集める高校生の探求、江戸の辞書が残した当て字の世界、浅草に残る“生きた文字”、そしてラップと漢字を組み合わせた新しい学び方まで、さまざまな角度から日本の文字文化に触れられる構成です。

NHK【チコちゃんに叱られる!】なぜ将棋の駒には桂や香の漢字が使われている?|2025年6月13日放送

漢字の総数はどれくらい?日本で知られてきた数字

日本でふだん使われている漢字は、学校で習う常用漢字の2,136字が基準になっています。これは生活で困らないように選ばれた文字ですが、漢字全体の世界はその何倍も広がっています。辞典の中には、約5万字を収めたものがあり、さらに8万字以上を扱う大型辞書もあります。コンピュータで扱える漢字の種類まで含めると、古い字体や異体字も入り、数万字〜十数万字という大きな数字になります。こうした数を見ると、普段目にしている漢字は、広大な漢字世界のほんの入口にすぎないことがわかります。地域ごとに使われた字、時代によって変わった字、特別な用途だけに残された字など、多様な漢字が積み重なってきた結果、ここまで膨大な数になりました。漢字を調べれば調べるほど、知らない文字に出会い、日本語の深い歴史をたどれる楽しさがあります。

なぜ数万字・数十万字まで広がるのか

漢字は中国で生まれ、日本に伝わり、長い時間をかけて形や使い方が変わってきました。昔の書物には、現代では使われなくなった文字がたくさん載っています。江戸時代の辞書や古い文献には、特定の地域だけで使われた字、書き手が工夫して作った字などが多数あり、それらが辞典の収録字数を大きく押し上げています。また、文字を簡略化したものや、逆に飾りが加わったものなど、異体字と呼ばれる“形の違う同じ漢字”も数多く存在します。近代になると、読みやすさを優先して使う字が整理され、今の常用漢字が決められましたが、それでも過去に生み出された膨大な漢字の“遺産”はそのまま残っています。漢字が増え続けてきた理由は、生活の変化や文化の広がりに合わせて、必要な文字が自然と生まれてきたからです。

漢字沼の世界を知ると見えてくること

漢字の総数を知ると、日常で使う文字の裏側に、どれほど豊かな歴史や文化が隠れているのかがわかります。漢字は形だけでなく、その背景にある時代や暮らしを映しています。普段は見かけない幻の漢字や、用途が限られていた特別な文字を知ることで、文字そのものに対して新しい視点を得られます。もし異体字をたどったり、昔の当て字を調べたりすると、日本語の奥行きや変化を実感できるようになります。こうした知識は、番組で紹介される“漢字沼”の世界をより深く味わう手がかりになります。放送後には、この漢字の広がりをふまえて内容を書き直します。


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