旬の巨大カキ&宮島の世界遺産を巡る!驚きと美味しさ満載の広島旅|2025年3月6日放送
2025年3月6日の「あさイチ」では、広島の春の魅力をたっぷりと紹介しました。日本一のカキ産地として知られる広島の絶品カキ小屋、世界遺産・厳島神社の歴史と工夫、宮島の穴場スポットや進化した新名物、さらにはユニークなジェラートや伝統工芸の熊野筆まで、知れば知るほど訪れたくなる情報が満載です。春の旅行先としてもぴったりな広島の見どころを、詳しく紹介します。
旬の広島カキ!なぜ巨大に育つ?カキ小屋で味わう贅沢体験
広島のカキは全国的にも有名ですが、特に春のこの時期は「カキ小屋」での食べ放題が人気です。広島のカキは、殻が小さく、身が大きくてぷりぷりしているのが特徴ですが、これは特別な育て方によるものです。
・広島のカキは「かごの中」で育つ
通常のカキは、岩やロープにしがみついて成長しますが、広島では「かご養殖」という方法を採用。この方法では、カキが自分の力でしがみつく必要がないため、殻が大きくなりすぎず、そのぶん栄養がすべて身に行き渡るのです。その結果、濃厚でジューシーなカキが育ちます。
・広島のカキは成長環境も特別
広島湾は、周囲に太田川などの河川が流れ込んでおり、海水と淡水が適度に混ざることで、カキの成長に最適な栄養バランスを生み出しています。さらに、湾内は波が穏やかで流れも適度にあるため、カキが成長しやすい環境が整っています。
・広島のカキ小屋で味わう絶品料理
広島のカキ小屋では、新鮮なカキをさまざまな調理方法で楽しむことができます。
- 焼きガキ:殻付きのまま網の上で焼くことで、カキの水分が閉じ込められ、香ばしさと濃厚な旨みが際立ちます。レモンやポン酢をかけると、さっぱりとした味わいに。
- カキフライ:サクサクの衣の中に、とろけるようなカキのジューシーさが広がる一品。タルタルソースとの相性も抜群。
- カキ飯:カキのエキスがたっぷり染み込んだ炊き込みご飯。ご飯一粒一粒にカキの旨みがしみ渡る、広島ならではの味わい。
- カキの酒蒸し:日本酒や白ワインで蒸すことで、カキの旨みが凝縮され、柔らかくて甘みのある味わいに。
・広島のカキは「食べるだけではない」楽しみも!
広島ではカキの殻を活用する取り組みも進められています。カキの殻は、砕いて農業用の土壌改良材にしたり、海に戻して漁場の環境を整えるために使われることもあります。カキを食べるだけでなく、こうした持続可能な取り組みを知ることで、より深くカキの魅力を感じられます。
広島のカキ小屋は、「焼く・揚げる・蒸す・炊く」など、あらゆる方法でカキを堪能できる贅沢な場所です。旬のこの時期に、ぜひ訪れてみたいですね。
世界遺産・厳島神社の歴史と工夫
広島を訪れたら必ず立ち寄りたいのが、世界遺産・厳島神社です。海に浮かぶように建てられた神社は、その美しさだけでなく、歴史的な背景や建築の工夫も見どころとなっています。特に、大鳥居や回廊の構造には、長い歴史の中で培われた知恵が詰まっています。
・高さ16.6メートルの大鳥居は「杭を打たずに建っている」
厳島神社の大鳥居は、遠くからでもよく目立つ赤い色が特徴ですが、その大きさも圧巻です。高さ16.6メートル、重量は約60トンもあるこの鳥居は、なんと地面に杭を打たずに建っているのです。
- 大鳥居は6本の柱で支えられており、主柱には樹齢500~600年のクスノキの自然木が使われています。
- 根元を海底の砂に沈めることで、鳥居自身の重みで安定する構造になっています。
- 潮の満ち引きによって風景が変わるため、干潮時には鳥居の根元まで歩いて行けるのも魅力です。
・自然との調和を大切にした「回廊」の設計
厳島神社の本殿へ続く回廊には、海の波や台風の影響を最小限に抑えるための工夫が施されています。
- 床に隙間があるのは、台風対策のため
強風や高潮の際に水や風をうまく逃がすことで、建物へのダメージを軽減する仕組みになっています。 - 神社の建物は「柱が水に浮かぶ構造」
基礎をしっかりと固定するのではなく、あえて浮くような設計にすることで、波の動きに対応できるようになっています。 - 使用されている木材は、腐食しにくいものを選定
例えば、柱には湿気に強いヒノキやスギが使われています。これにより、海上でも長く持ちこたえられるのです。
・厳島神社は「海の上にある」のではなく「潮の満ち引きとともにある」神社
厳島神社の最大の特徴は、潮の満ち引きによって姿が変わることです。
- 満潮時:社殿がまるで海に浮かんでいるように見え、幻想的な雰囲気に包まれます。
- 干潮時:海底が現れ、歩いて大鳥居まで行けるようになります。足元には貝殻や小魚が見られることもあります。
・「神の島」だからこその特別なルール
厳島は、古くから「神が宿る島」として崇められており、現在もいくつかの特別な決まりがあります。
- 島内での「生死」に関わる行為は避けられている
例えば、出産や埋葬は島の外で行うことが決められています。これは、神聖な場所を清らかに保つための伝統的な考え方です。 - 厳島神社の修復には「海水を使う」
長年の風雨で傷んだ部分を修復する際には、海水を用いることがあります。これは、神社が「海と共にある」ことを象徴する伝統的な方法のひとつです。
厳島神社は、ただ美しいだけでなく、自然と共存する工夫が詰め込まれた神秘的な神社です。訪れる際は、潮の満ち引きをチェックしながら、さまざまな表情を楽しんでみるのもおすすめです。
宮島の穴場「町家通り」を歩く
宮島といえば観光客で賑わう表参道商店街が有名ですが、そのすぐ隣にある「町家通り」は、落ち着いた雰囲気が魅力の穴場スポットです。古い町並みが残るこの通りには、伝統的な建築と現代的な要素が融合した個性的な店が並び、ゆっくりと散策を楽しむのにぴったりです。
・町家通りの魅力は「古き良き宮島」と「新しい文化」の共存
表通りの賑やかさとは対照的に、町家通りは静かで落ち着いた空間が広がっています。江戸時代の町並みがそのまま残り、細い路地に入ると昔ながらの木造建築が立ち並んでいます。
- 軒先には格子戸や木製の看板が残る昔ながらの町並みが特徴。
- 町家を改装したモダンなカフェやギャラリーが点在し、昔の風情と新しい感性が調和しています。
・町家通りで訪れたいおしゃれなカフェや雑貨店
町家通りには、宮島らしさを感じるカフェや雑貨店がいくつもあります。
- 地元の食材を活かしたカフェでは、宮島名物のあなごや、もみじまんじゅうをアレンジしたスイーツが楽しめます。
- 宮島ならではの手作り雑貨が並ぶショップでは、木彫りのしゃもじや、鹿をモチーフにした可愛らしい小物が人気。
・宮島らしさを感じるガラス工房
宮島の伝統とモダンなデザインが融合したガラス工房も、町家通りの魅力のひとつです。
- ガラス細工のアクセサリーや器は、お土産としても人気。
- 宮島の自然や文化をモチーフにしたデザインが多く、特に「もみじ」をテーマにした作品がよく見られます。
・宮島の建築の特徴「2階のない町家」
町家通りの建物には、2階がない独特の構造が多く見られます。これは、神様や先祖をまつる場所を「お上」として尊重する文化が関係しています。
- 吹き抜けになった空間が多く、天井が高く開放的な造り。
- 古い建物を活かしながら、現代のデザインを取り入れたリノベーションが進んでいる。
町家通りは、宮島の歴史や文化を感じながら、のんびりと散策を楽しめる穴場スポットです。表参道商店街の賑やかさとは違った静かで風情のある宮島を楽しみたい方におすすめです。
進化する広島名物!新しいもみじまんじゅう
広島の定番土産「もみじまんじゅう」は、長年愛され続ける和菓子ですが、時代とともに新しい楽しみ方が登場しています。伝統の味を守りつつも、新しい食べ方や素材を取り入れたもみじまんじゅうは、観光客にも大人気です。
・ディップして食べる新スタイルのもみじまんじゅう
これまでのもみじまんじゅうは、そのまま食べるのが一般的でしたが、新しいスタイルとして「ディップするもみじまんじゅう」が登場しました。
- 通常の1/6ほどのサイズに小さくカットし、一口サイズで食べやすくなっています。
- 専用のソースにディップすることで、味のバリエーションが楽しめるのがポイント。チョコレート、キャラメル、抹茶クリームなど、ソースの種類が豊富です。
- 和と洋が融合した新しいスイーツ体験ができるため、特に若い世代や観光客に人気が広がっています。
・生地も進化!クロワッサン生地のもみじまんじゅう
もみじまんじゅうといえば、ふんわりしたカステラ生地が定番ですが、新たにクロワッサン生地を使ったもみじまんじゅうが登場しました。
- 外はサクサク、中はしっとりとした食感が楽しめるのが特徴。
- りんごクリームを包んだ洋菓子風のもみじまんじゅうも登場し、よりスイーツ感がアップ。
- カフェやおしゃれなスイーツショップでも販売されており、お土産だけでなく「その場で食べる楽しみ」も増えている。
・もみじまんじゅうのフレーバーも多様化
もみじまんじゅうの中身といえば、昔ながらのこしあんやつぶあんが定番でしたが、最近ではさまざまなフレーバーが登場しています。
- 抹茶やチョコレートクリームはもちろん、瀬戸内産のレモンクリームやチーズクリーム入りなど、地元の食材を活かした限定フレーバーが増えています。
- 季節限定の味も登場し、春にはさくら餡、秋には紫いも餡など、訪れる時期によって違う味が楽しめます。
・もみじまんじゅうの新たな楽しみ方
これまでお茶と一緒に食べるのが定番だったもみじまんじゅうですが、最近ではさまざまな食べ方が提案されています。
- アイスクリームと一緒に食べる:冷たいアイスと温かいもみじまんじゅうの組み合わせが絶妙。
- フレンチトースト風にアレンジ:バターで焼いて、はちみつやメープルシロップをかけると、全く違う味わいに。
- ドリンクに合わせて楽しむ:抹茶ラテやカフェラテと一緒に味わうと、和洋折衷のスイーツタイムが楽しめる。
進化し続けるもみじまんじゅうは、もはや単なるお土産ではなく、広島を訪れた人がその場で楽しむスイーツとしても注目されています。次に広島を訪れた際には、新しいもみじまんじゅうの味をぜひ試してみたいですね。
珍しいジェラート!規格外野菜の新たな活用法
広島・廿日市市にあるジェラート店では、焼きナスやごぼう茶、パクチーなどユニークなフレーバーのジェラートが話題になっています。一般的なフルーツ系やミルク系のジェラートとは違い、地元の野菜や食材を活用した特別な味が楽しめるのが特徴です。特に、このお店では規格外の野菜を有効活用していることが大きなポイントになっています。
・規格外野菜を活用したジェラートの誕生
規格外野菜とは、形が不揃いだったりサイズが基準外であるため、通常市場に出回らない野菜のことです。これらを有効活用し、新たな価値を生み出そうと、自動車関連会社に勤めていた3人の同僚が起業しました。
- 農家と直接提携し、廃棄される野菜をジェラートに再利用
- 食材の持ち味を活かし、素材本来の風味を大切にしたジェラート作り
- これまでに開発されたフレーバーは150種類以上!
・代表的なユニークフレーバー
店舗では、季節ごとにさまざまな味が登場し、訪れるたびに新しい発見があります。
- 焼きナスジェラート:ナスを香ばしく焼くことで、甘みが引き出され、クリーミーな味わいに。ほのかなスモーキーさがクセになる一品。
- ごぼう茶ジェラート:ごぼう独特の香ばしさとほのかな甘みが感じられ、意外にもミルクとの相性抜群。
- パクチージェラート:ハーブの爽やかな香りが広がる個性的なフレーバー。パクチー好きにはたまらない一品。
- とうもろこしジェラート:とうもろこしの自然な甘みが活きており、まるでコーンスープのような濃厚な味わい。
・ジェラート作りのこだわり
このお店では、ただ規格外野菜を活用するだけでなく、素材の持ち味を最大限に活かす製法にもこだわっています。
- 砂糖の量を控えめにし、野菜の自然な甘さを引き出す
- ミルクとのバランスを調整し、なめらかな食感に仕上げる
- 食品ロス削減にも貢献できる、新しいスイーツの形を提案
・スタジオで登場したジェラート
番組では、このお店の中でも特に人気の高い炭焼きナスジェラートととうもろこしジェラートが紹介されました。焼きナスの香ばしさとクリーミーさ、とうもろこしの優しい甘さが印象的なフレーバーです。
このジェラート店のように、食材の新たな可能性を探る取り組みが増えていくと、食品ロス削減にもつながります。次に広島を訪れる際には、ぜひこのユニークなジェラートを味わってみたいですね。
広島の伝統工芸「熊野筆」の魅力
広島県熊野町で作られる「熊野筆」は、日本国内で圧倒的なシェアを誇る高品質な筆です。もともとは書道筆の生産地でしたが、職人技を生かして化粧筆や画筆など多様な分野に展開され、世界中で愛用されています。その品質の高さは、国内外のプロフェッショナルからも高く評価されています。
・一本一本、職人が仕上げる高品質な筆
熊野筆の特徴は、すべての筆が職人の手作業で作られていることです。特に「さらえ」という工程では、筆の毛先を均一に揃えるために傷んだ毛を1本ずつ丁寧に取り除く作業が行われます。この技術によって、なめらかで使い心地の良い筆が生まれます。
- 厳選された動物の毛を使用し、柔らかさやコシの強さを調整。
- 熟練職人が毛の流れを揃え、適度な弾力を持たせることで、スムーズな筆運びを実現。
- 一本ずつ手作業で仕上げるため、大量生産にはない温かみのある仕上がり。
・化粧筆としての熊野筆の人気
書道筆の伝統を活かしながら、現在では化粧筆が特に人気を集めています。
- チークブラシやファンデーションブラシは、肌触りがとても優しく、化粧ノリが良いと評判。
- リップブラシやアイシャドウブラシは、適度なコシがあり、細かなメイクがしやすいのが特徴。
- 海外の有名ブランドともコラボし、日本だけでなく世界中のメイクアップアーティストにも愛用されている。
・新たな用途への広がり
熊野筆の技術は、化粧筆だけでなく、さまざまな分野に応用されています。
- ネコ用ブラシ:ペットの毛を優しく整えることができ、心地よいブラッシングが可能。
- ソースを塗るための料理用ハケ:たこ焼きやお好み焼きなどに使われ、均等に塗れると評判。
- 高級車のボディ用ブラシ:繊細な塗装を傷つけないよう、特別に開発されたクリーニングブラシも登場。
・伝統を守りながら進化する熊野筆
熊野筆の歴史は200年以上にわたりますが、職人たちは伝統を大切にしながら新しい技術やデザインを取り入れた筆作りを続けています。
- ビーガン対応の化粧筆も開発され、動物毛を使わない環境に優しい商品が注目を集めている。
- オーダーメイドで名入れができるサービスもあり、特別なギフトとしても人気。
一本一本に職人の技と想いが込められた熊野筆。日常使いだけでなく、特別な贈り物としてもぴったりですね。広島を訪れた際は、ぜひ熊野筆の魅力に触れてみたいですね。
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