本田明子の“あきっこない料理”春の三品!鶏じゃが・白あえ・かきたま汁の作り方
2025年4月16日放送のNHK『きょうの料理』では、料理研究家・本田明子さんが登場し、飽きずに繰り返し食べたくなる家庭のおかず「あきっこない料理」を紹介しました。今回取り上げられたのは、春の定番「鶏じゃが」、副菜の「にんじんの白あえ」、そして手早く作れる汁物「かきたま汁」。さらに、番組内で使われただしのとり方についても丁寧に紹介されました。毎日のごはんにそのまま取り入れたくなる、やさしくておいしいレシピが満載の回です。
鶏じゃが|鶏のうま味と新じゃがのほっくり感が決め手
家庭料理の王道“肉じゃが”を、春の新じゃがと鶏肉でアレンジしたのが本田さん流の「鶏じゃが」です。皮ごと調理した新じゃがはホクホクと甘く、しっかり味の鶏肉との相性も抜群です。ごま油で蒸し焼きにする調理法と、調味料を直接鶏肉にかける方法がポイントです。
<材料(2人分)>
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新じゃがいも:300g
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鶏もも肉(大):1/2枚(200g)
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【A】
・みりん:大さじ2
・酒・しょうゆ:各大さじ1 -
絹さや:20g
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ごま油:小さじ2
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水:カップ1と1/2
<作り方>
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新じゃがは皮ごと洗って大きめの一口大に切ります。絹さやはヘタと筋を取り除き、鶏肉も一口大に切ります。
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鍋にごま油とじゃがいもを入れてふたをして中火で蒸し焼きにし、2分後にひと混ぜしてさらに2分蒸し焼きにします。
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じゃがいもが油をまとってつやが出たら鍋の端に寄せ、鶏肉を中央に加えます。すぐに【A】を鶏肉めがけて加え、強火にしてふたをして5分煮ます。
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全体を混ぜてこっくりとした色になったら水を加え、ふたをして10分煮詰めます。途中でアクを取り、具材を上下に返します。
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最後に絹さやをのせて火を止め、ふたをして5分蒸らします。余熱で絹さやに火が通り、色よく仕上がります。
鶏肉に直接味をつけることで、うま味がしっかりと中まで染み込みます。
にんじんの白あえ|すり鉢なしでも作れるヘルシー副菜
「にんじんの白あえ」は、すり鉢がなくても作れる工夫が光るレシピ。にんじんは皮ごと使い、豆腐と練りごまのあえ衣で和えることで、サラダ感覚でたっぷり食べられる一品です。本田さんはこの白あえが大好物で、いつもモリモリ食べていると紹介されていました。
<材料(2人分)>
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木綿豆腐:1/2丁(150g)
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にんじん:1本(150g)
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塩:1つまみ
【あえ衣】
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すりごま(白):大さじ2
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練りごま(白):大さじ1
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砂糖:小さじ1〜2
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塩・しょうゆ:各小さじ1/4
<作り方>
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豆腐は厚手のキッチンペーパーで包み、20〜30分おいて水切りします。
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にんじんは洗って皮ごとスライサーで細切りにし、鍋ににんじんと水(約カップ1/2)、塩を入れて3〜5分ゆで、ざるに広げて冷まします。
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ボウルにあえ衣の材料をすべて入れて混ぜます。砂糖は好みで加減します。
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豆腐の水けを絞って加え、ゴムベラでつぶしながらあえ衣と混ぜます。
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最後ににんじんを加えて和え、器に盛ります。
水切りをしっかりすることで、味がぼやけず、食感もなめらかになります。
かきたま汁|“かくし片栗粉”でふんわり仕上がる時短汁物
最後に紹介されたのは、たった数分で作れる「かきたま汁」。ポイントは水溶き片栗粉でとろみをつける“かくし片栗粉”のテクニック。とろみは目的ではなく、卵をふんわりと浮かせるための裏技だと説明されました。しょうがを仕上げにのせることで、香りと温かみも加わります。
<材料(2人分)>
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だし:カップ2
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溶き卵:1コ分
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【A】
・酒:小さじ1
・しょうゆ:小さじ1/2
・塩:小さじ1/3 -
水溶き片栗粉:片栗粉・水 各小さじ1/2
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しょうが(すりおろし):適量
<作り方>
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鍋にだしを入れて中火で煮立て、Aの調味料を加えます。
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水溶き片栗粉を加えてよく混ぜ、とろみをつけます。
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フツフツとしてきたら玉じゃくしで鍋をかき混ぜ、溶き卵を細く加えます。
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卵が浮かんできたら火を止めてふたをし、器に盛ってしょうがをのせます。
水溶き片栗粉で卵が沈まず、ふんわりと美しく広がります。
だしのとり方|花がつおで簡単、風味しっかり
「だしのとり方」も紹介されました。今回は市販の花がつおを使った手軽な方法。火加減とタイミングが重要で、お湯の中で花がつおを“泳がせるように”煮出すのがコツです。
<材料(つくりやすい分量)>
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湯:カップ4+1/2
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花がつお:1つかみ(20〜25g)
<作り方>
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鍋に湯を沸かし、フツフツしてきたら火を弱めます。
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花がつおを加えてごく弱火で30秒ほど加熱します。
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ざるでこして、スプーンで軽く絞ります。
強火にしすぎず、やさしく煮出すことで雑味のないだしがとれます。
まとめ
この日の「きょうの料理」は、素材の持ち味を生かした家庭の味がぎゅっと詰まった内容でした。手軽に作れて飽きのこない3品は、毎日の食卓にすぐ取り入れられます。どの料理も細やかな工夫が感じられ、本田明子さんの家庭料理への愛情が伝わる回でした。
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