春の世田谷ぶらり旅とカラス対策・介護のお金の基礎知識
4月17日(木)放送の『あさイチ』は、春の世田谷の魅力と日常生活に役立つ情報が満載の100分間です。ゲストに俳優の市川知宏さん、女優の土居志央梨さんを迎え、三軒茶屋から下北沢をつなぐ「茶沢通り」の散策、話題のパン屋さん巡り、春に注意したいカラス対策、そして知っておきたい介護のお金に関する情報が特集されます。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
茶沢通りを市川知宏さんがぶらり旅
番組では、俳優の市川知宏さんが東京・世田谷区の「茶沢通り」を歩きながら、魅力的なお店を巡る企画が放送されました。この通りには約160軒もの店舗が軒を連ねており、歴史ある専門店から生活を支える便利なお店までさまざまなジャンルがそろっています。
・最初に訪れたのは、創業91年の老舗魚屋さん。毎日店頭には30種類以上の惣菜がずらりと並び、焼き魚、煮物、揚げ物まで豊富なラインナップで地元の人々に親しまれています。市川さんはその中からイカ料理を試食。柔らかく仕上げられたイカの旨みに思わずうなずく様子が映し出されました。
・続いて向かったのは、創業80年の精肉店が営むとんかつ屋さん。ここでは揚げたてのとんかつに自家製ソースをたっぷりとかけ、その上からさらにドレッシングをかけるという独特の食べ方が紹介されました。この組み合わせが味に深みを加え、常連客にも人気だそうです。
・さらに、茶沢通りならではの「暮らしのお悩み解決型のお店」にも立ち寄りました。そのひとつが、約7000点もの商品を取り扱う金物屋さんです。こちらでは杖の長さの調節、包丁の柄の修理、鍵の作成など、日常生活に必要な細やかな作業を請け負ってくれることが紹介されました。
茶沢通りは、グルメを楽しむだけでなく、地域に根ざした職人技や、生活を支える店が数多く集まる“暮らしの通り”でもあることが、今回の放送でしっかりと伝えられていました。市川さんがひとつひとつのお店で交わすやさしいやりとりとともに、世田谷の新たな魅力を再発見できる時間となりました。
何でもそろう金物屋さん 暮らしのお悩み相談も!
東京・世田谷区にある茶沢通りは約2キロにわたって続く、歩くだけでも楽しい生活密着型の通りです。三軒茶屋と下北沢を結ぶこのエリアは、カフェやパン屋に加えて、地域の人々の暮らしを支える金物屋さんの存在も大きな魅力のひとつです。
・市川知宏さんが訪れたのは、包丁や道具の研ぎ直し、修理なども行っている老舗の金物店。取り扱い商品はおよそ7000点にも上り、鍋やフライパン、刃物類、生活雑貨など、家庭で必要なアイテムがすべてそろっています。
・この日は、市川さんが8年間使い続けてきた包丁を持ち込みました。最近はトマトがつぶれてしまうほど切れ味が悪くなっていたため、番組のロケをきっかけに金物屋さんで職人による研ぎ直しを依頼しました。
・研ぎ直し後、再びトマトを切ってみると、その刃はまるで新品のように生まれ変わっており、ほとんど力を入れずにスッと切れるほどの仕上がりに。丁寧な職人技に視聴者からも驚きの声が上がる内容でした。
・この金物屋さんでは、杖の長さを体型に合わせてカットする作業や、包丁の柄が壊れた際の修理対応、日常に必要なちょっとした部品の相談や注文にも応じており、まさに地域に根ざした“暮らしの相談窓口”のような役割を果たしています。
茶沢通りは、ただのショッピングストリートではなく、地域住民の暮らしを長年支えてきた専門店が今も健在であることが魅力です。番組では、こうしたお店を訪れた感想や困りごとの体験談を視聴者から募集する呼びかけも行われており、「あさイチ」ホームページを通じてつながりが広がる形がとられています。生活の中の「困った」を解決してくれるお店が並ぶ茶沢通りは、これからも地域と密接に関わり続けていく場所として紹介されました。
新しい風が次々と!茶沢通りの魅力
東京・世田谷区の茶沢通りでは、伝統ある商店と新しい個性が共存する街並みが魅力です。空き店舗が出てもすぐに新しいオーナーが入り、おでん屋さんやスイーツ店など新しい店が次々と誕生しています。この日は市川知宏さんがお菓子作りをするVTRも紹介され、スイーツ好きな一面を見せました。
・そんな市川さんにぴったりなスイーツとして紹介されたのが、とろけるような食感のカスタードプリン。昔ながらのなめらかさに加え、卵の風味がしっかりと感じられる本格的な味わいが魅力で、市川さんが試食したときの満足そうな表情が印象的でした。
・さらに紹介されたのは、パン激戦区と呼ばれる世田谷の中でも話題のパン屋さん。パン職人の大澤秀一さんは、世界大会でクロワッサンを使って審査員をうならせ、優勝経験もある実力派です。生地の層が美しく、外はパリパリ中はしっとりのバランスが絶妙でした。
・もう一軒、市川さんが訪れたのは夫婦で営む小さなパン屋さん。店主の下山己浩さんと亜紀子さんは、新作パンを相談せずにそれぞれが自由に考え、あとから報告し合うスタイルで創作を楽しんでいます。今月の新作は、桜を使った春らしいメロンパンで、ほんのりピンク色の生地と香りが春の訪れを感じさせます。
・注目されたのは、ウイスキーボンボンを練り込んだ大人の味のメロンパン。このパンは世田谷パン祭りでも高い評価を得た人気商品で、洋酒の香りとサクサクのクッキー生地のバランスが楽しめる一品です。
・地域の人々とのつながりも大切にしていて、スパイス専門店とコラボして誕生した「黒坦々キーマカレーパン」は、番組のスタジオでも登場。黒ごまのコクとスパイスの香りが印象的で、しっかりとした味わいの中にレモンやニラのさわやかさが加わり、これまでにない個性的な味に仕上がっています。
このように、茶沢通りでは昔ながらの良さを残しつつ、新しい挑戦が絶え間なく生まれている様子が伝えられました。市川さんも、「お客様を楽しませようという姿勢に尊敬の念を抱いた」と振り返っており、創意工夫に満ちたロケになったことがうかがえる回でした。パン好きの人にも、新しい味と出会いたい人にも、まさにぴったりの街歩きスポットです。
世田谷育ちの新鮮野菜 二子玉川のフレンチレストラン
東京・世田谷区の二子玉川にあるフレンチレストランでは、地元で育てられた新鮮な「世田谷野菜」をふんだんに使った料理が提供されています。都市の中にありながら、土の香りが感じられる素材を使った一皿は、多くの来店者の舌を楽しませています。
・レストランで使われている野菜は、実際に世田谷区内で栽培されているものです。特に今回登場した農家は、池田隼人さんの家系で、現在は7代目・8代目が1500平方メートルの畑を守り続けているとのことです。
・世田谷は今でこそ住宅地のイメージが強い地域ですが、明治から大正時代にかけては多摩川沿いに田畑が広がる農業地帯でした。時代とともに宅地開発が進み、農地は大きく減りましたが、現在も約300軒の農家が営農を続けています。
・また、地元の野菜を直接購入できる場所として、農家が個人で運営する直売所が230か所ほど存在しています。野菜の鮮度が高く、買い手と作り手の距離が近いのも特徴です。番組では、地図を使って直売所の場所を丁寧に紹介していました。
・紹介されたフレンチレストランでも、池田さんの畑で採れた野菜が使われており、にんじん、ラディッシュ、ズッキーニなど、色鮮やかな旬の食材が美しく盛りつけられた一皿が登場しました。素材の甘みや香りを活かしたやさしい味つけが印象的です。
・視聴者からも反響があり、「学生時代に三軒茶屋に住んでいた」という投稿では、キャロットタワーの展望デッキから見る世田谷の街並みがオススメスポットとして紹介されました。ここからは、遠くに富士山が見えることもあるそうで、季節ごとの表情を楽しめます。
・また、馬事公苑などの自然豊かな施設もあり、住宅街の中にも昔からの自然や農の風景が残っていることが、世田谷の魅力として語られました。
このように、都会の中にありながら自然や農業の営みが感じられる世田谷。食と暮らしがつながる街としての深い魅力が、番組を通じてしっかりと伝わってきました。食材を育てる人と、それを生かす料理人の思いが重なった“おいしい関係”が、見ている人の心にも届いた内容でした。
春は「カラス」に注意!意外な落とし穴とは
春はカラスにとって子育ての季節です。そのため、普段は人を警戒しないカラスでも、この時期だけは敏感になり、攻撃的になることがあります。番組では、実際に被害にあった人の体験と専門家の知見をもとに、カラスの行動パターンと安全に過ごすための知恵が紹介されました。
・神奈川県に住む島津七与さんは、昨年の春にウォーキング中、突然カラスの襲撃を受けたそうです。これは、カラスの巣に偶然近づいてしまったことが原因でした。春は、カラスが巣を守ろうとする防衛本能が強くなる時期です。
・動物学者の松原始さんによると、カラスが攻撃してくるのは、「ここに来ないで」というサインを送っている状態とのこと。つまり、敵意があるわけではなく、子ども(ヒナ)を守るための行動だとされています。
・カラスから身を守る方法としては、「手を上げるだけ」でも効果があると説明されました。カラスは後方から頭を蹴りにくる習性があるため、手を挙げることでカラスに警戒心を与え、回避される可能性が高くなります。
・また、ごみ集積所で見かける「集団のカラス」は、若い個体が多く、実は人に慣れておらず、近づくとすぐに逃げる傾向があるとのことです。
・視聴者から寄せられた「カラスに曜日感覚はあるのか?」という質問には、曜日でごみの日を認識しているわけではないと専門家が解説。カラスは、ごみ袋の色や形、においなどで中身を判断していると考えられています。
・また、「カラスは人の顔を覚えるって本当?」という質問にも回答があり、これは事実であると明言されました。過去にいじわるをされた人の顔は、長く記憶する能力があるそうです。ただし、記憶していても仕返しや報復をしてくることはないと補足されました。
・「カラスは貴金属が好き」という説については、都市伝説のようなもので根拠はないとされました。キラキラした物に興味を示すことはあっても、それが金や銀だからという理由ではないようです。
・「カラスはわざとフンを落とすのか?」という疑問に対しても、「それは偶然の結果」とのことでした。人が近づいてきたとき、慌てて飛び立とうとする瞬間に、身体に力が入って思わず出てしまうことがあるのだそうです。
このように、カラスは攻撃的というより、ただ子どもを守ろうとする親としての本能で行動しているだけなのです。少しの配慮と知識で、春のカラストラブルは避けることができます。特に、巣のある場所を見つけたら近づかないようにすることが最も大切だと伝えられていました。
介護にかかるお金のリアルと「特養」についての基礎知識
番組では、高齢者施設にかかる費用や選び方、そして倒産リスクまで幅広く解説されました。介護の現場を見つめる中で、「特養」と「有料老人ホーム」の違いを理解することが大切であると紹介されました。
・高齢者施設は大きく分けて公的施設と民間施設があります。特別養護老人ホーム(特養)は公的施設に分類され、入居費用は世帯の収入や貯金額によって変動し、経済的に困難な人でも入りやすい仕組みになっています。
・原則「要介護3」以上の人が対象ですが、特例として「要介護1・2」でも認められる場合があります。とはいえ、特養は医療行為が必要な人の受け入れが難しい場合が多く、入居前の確認が重要です。
・一方、民間が運営する「介護付き有料老人ホーム」は、看護師や介護士が常駐し、手厚いサービスを受けられるのが特徴です。費用の幅は非常に広く、入居一時金ゼロの施設もあれば、1億円以上かかるところも存在します。
・番組では、2023年の有料老人ホームの倒産件数が過去最多となったことにも触れ、経営の安定性や人手不足が深刻な背景として挙げられました。現場で働いていた看護師の証言からは、十分な人員が確保されていなかったことが、運営に影響を及ぼしていたことがわかります。
・有料老人ホームを見学するときは、以下のポイントに注意することが大切です。
- 職員の離職率が13%以下であるか
- 入居者2.5~2.8人に対して職員が1人程度配置されているか
- 職員の表情や入居者とのやりとりの様子など、現場の空気感を確認することも重要です。
・また、番組では*障害者控除」の対象条件についても解説されました。障害者控除は、障害のある本人またはその家族の税負担を軽減する制度で、自治体が発行する「障害者控除対象者認定書」があれば申請可能です。
・この制度は年末調整や確定申告で申告が必要であり、過去5年までさかのぼって申請することもできると説明がありました。
・実際に取材された金巻芳男さん(77歳)は、以前入居していた有料老人ホームが倒産したため、新たな施設に転居しました。その際、退去要請を突然受け、転居先を探すのが非常に大変だったとのことです。こうした経験から、施設選びには「サービス内容」だけでなく「経営状況」も確認する必要があると伝えられました。
このように、介護施設の選択は人生の大きな決断です。費用・サービス・経営の安定性・控除制度など、複数の視点から比較し、納得のいく選択をすることが大切であると、番組は丁寧に教えてくれました。
「みんな!ゴハンだよ」山本麗子さんが登場
料理コーナー「みんな!ゴハンだよ」では、料理研究家の山本麗子さんが登場予定です。今回はどんなレシピが紹介されるのか、放送後に詳細を更新します。簡単でおいしく、家庭でもすぐにマネできる料理が毎回好評のこのコーナー、今回も楽しみです。
いまオシ!LIVE 奈良・天理市 古墳女子もコーフン!古墳の宿
番組では、奈良県天理市からの中継で“古墳の宿”というユニークな宿泊施設が紹介されました。歴史好き、特に“古墳女子”と呼ばれる古墳ファンにとってはたまらない魅力が詰まったスポットとして注目されています。
・この宿は、もともと長年空き家だった古民家を、村の住民から譲り受けたことがきっかけで誕生しました。古い建物をそのまま活かすのではなく、地域の歴史や文化を感じられる宿泊体験の場へとリノベーションされました。
・内部には、古墳好きによる古墳好きのための空間がいくつも設けられています。特に注目されていたのは、古墳時代の石室をイメージした本格的な装飾が施された客室です。石を積み上げたような壁の意匠や、薄明かりの中で過ごせる落ち着いた空間が魅力となっています。
・さらに驚かされたのは、浴槽までもが「前方後円墳」の形をしていることです。浴槽の縁の形や凹凸はしっかりと古墳の特徴を模しており、お風呂に浸かりながら古墳に入った気分になれるというユニークな体験が用意されています。
・館内には、古墳に関する書籍や資料が揃ったミニライブラリーも設けられており、知識を深めながら滞在を楽しむことができる空間が用意されているのも特徴です。
・また、地元の素材を使った食事や、古墳モチーフのグッズ販売など、地域文化と観光をつなぐ工夫も凝らされています。
この宿は、単なる宿泊場所ではなく「歴史に包まれる体験」を提供する場所として多くの反響を呼んでおり、古墳に詳しくない人でも楽しめる演出がいたるところにちりばめられているのが魅力です。天理市の新たな観光名所として、今後さらに注目が集まりそうです。
放送情報と出演者
-
放送日時:2024年4月17日(木)08:15〜09:55
-
放送局:NHK総合
-
ゲスト:土居志央梨さん、市川知宏さん
-
講師(料理):山本麗子さん
-
キャスター:博多華丸さん、博多大吉さん、鈴木奈穂子さん
コメント