皇太子妃も愛した英国スイーツ!スティッキー・トフィー・プディング|2025年3月31日放送
2025年3月31日に放送された『グレーテルのかまど』では、イギリスの伝統的な温かいスイーツ「スティッキー・トフィー・プディング」が紹介されました。イギリスでは、どんなに小さな村でも必ず1軒はあるといわれる“パブ”で、デザートとして親しまれている人気メニューです。今回の放送では、俳優の瀬戸康史さんが“ヘンゼル”として、甘くて濃厚なこのデザート作りに挑戦しました。しっとりしたスポンジケーキに、あつあつのトフィーソース、そしてひんやり冷たいアイスを添えて食べるこのお菓子は、イギリスの皇太子妃キャサリンもお気に入りと言われている特別な一品です。焼きたての温かさと甘さ、そして冷たさのコントラストを楽しむ、贅沢なスイーツの魅力がたっぷり紹介されました。
イギリスのパブ文化とスイーツの関係
イギリスのパブと聞くと、お酒を飲む場所というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、実はランチやディナー、そしてデザートまで提供する“食”の空間としても親しまれています。特に地方のパブでは、家族での食事や友人とのティータイムを楽しむための場所でもあり、地元の人々の憩いの場となっています。その中でも特に人気なのが、今回紹介された「スティッキー・トフィー・プディング」です。このお菓子は、イギリスらしい素朴で温かみのあるデザートで、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる味わいです。
スティッキー・トフィー・プディングの魅力
このスイーツは、しっとりしたスポンジケーキに甘いトフィーソースをたっぷりかけていただくデザートです。中でも特徴的なのが、“デーツ”というドライフルーツを使っていることです。デーツは砂糖のように甘く、ケーキ生地に自然なコクとしっとり感を与えてくれます。焼き上げたスポンジに、あたたかくて濃厚なトフィーソースをかけると、ねっとりとした食感と香ばしさが合わさり、口の中でとろけるような味わいに。さらにアイスクリームを添えることで、あつあつ×ひんやりのコントラストが楽しめる“温冷デザート”に仕上がります。
材料(18×18×5cm型・1台分)
【プディング】
・デーツ(種抜き)…200g
・紅茶(茶葉6gを熱湯160mlで抽出)…120ml
・重曹…小さじ1
・無塩バター…90g(室温に戻す)
・グラニュー糖…120g
・ゴールデンシロップ…大さじ2(なければメープルシロップで代用可)
・モラセス…大さじ1(なければ黒砂糖で代用可)
・卵(Mサイズ)…2個(100g、室温に戻す)
・薄力粉…240g
・ベーキングパウダー…小さじ2
【トフィーソース】
・グラニュー糖…85g
・無塩バター…30g
・生クリーム(乳脂肪分38%)…170g(室温に戻す)
【トッピング】
・アイスクリーム(お好みで)…適量
作り方
【準備】
・オーブンを180℃に予熱します。
・型にオーブンペーパーを敷いておきます。
・湯せん焼き用のお湯を沸かしておきます。
・薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておきます。
【プディングを作る】
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デーツを細かく刻み、ボウルに入れます。そこに重曹を加え、熱い紅茶120mlを注ぎ、ラップをしてしばらく置いておきます。
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別のボウルに室温に戻した無塩バターを入れ、なめらかになるまで混ぜます。
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グラニュー糖、ゴールデンシロップ、モラセスを加え、白っぽくなるまでよく混ぜます。
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室温に戻した卵を1個分加え、さらに混ぜます。
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ふるっておいた粉類の半量を加えて混ぜたら、残りの卵も加えてさらに混ぜます。
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残りの粉類と、紅茶ごとデーツを加えて全体をよく混ぜ合わせます。
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型に生地を流し入れ、型の高さの半分ほどまで熱湯を張った天板に置いて、180℃で約45分間湯せん焼きにします。
【トフィーソースを作る】
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鍋にグラニュー糖の半量を入れて火にかけ、キャラメル状に溶かします。
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全体が溶け始めたら、残りのグラニュー糖を加えてさらに溶かします。
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キャラメル色になったら火を止め、少しずつ生クリームを加えて混ぜます。※火傷に注意
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無塩バターを加え、溶けたら再び火にかけ、軽く沸騰させて火を止めます。
【仕上げ】
・焼きあがったプディングを6等分に切り分け、あたたかいトフィーソースをたっぷりとかけます。
・お好みでバニラアイスを添えると、温冷のコントラストが楽しめます。
食べごろと保存方法
このスイーツは焼き立ての温かい状態が一番美味しく、特にトフィーソースをたっぷりかけた直後が食べごろです。ただし、食べきれなかった場合は、粗熱をとってからラップで包み、乾燥しないようにして当日中に食べきるのが理想的です。再加熱する場合は電子レンジで軽く温め、再びトフィーソースをかけて楽しめます。
番組を通して伝わったこと
今回の放送では、ただのレシピ紹介にとどまらず、イギリスのパブ文化の背景や、家庭で愛されるスイーツの物語にも焦点が当てられていました。ヘンゼル役の瀬戸康史さんが丁寧にデーツを刻み、ソースの変化に驚きながら作る様子は、見ている人に“作ってみたい”という気持ちを与えてくれました。ひとつひとつの工程を丁寧にこなしながら、家庭で味わえる小さな旅のようなスイーツ。まさに“グレーテルのかまど”らしい、心温まる時間でした。
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