わたしの台所物語・第8弾と話題の睡眠ツーリズム&釜石「うにしゃぶ」特集
2025年5月28日(水)に放送予定のNHK『あさイチ』では、人気シリーズ「わたしの台所物語」の第8弾が取り上げられます。台所という家庭の中心から、それぞれの人生の歩みや思いを映し出すこの企画。今回は、福岡の40代女性、東京の60代男性、そして石川県珠洲市の80代女性の台所に密着します。また、今注目の「睡眠ツーリズム」を紹介するほか、岩手・釜石市の名物「うにしゃぶ」も登場。暮らしにまつわるリアルな姿と、新しい旅の形、そしておいしいご当地グルメまで、見どころ満載の内容です。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
福岡の40代女性――料理が苦手でも毎日に向き合う姿
今回の台所物語のひとつは、福岡県に暮らす40代の女性。彼女は長年、夫が単身赴任中という状況の中、苦手で嫌いな料理と向き合い続けてきました。一見すると「嫌いなことを続けるなんて大変」と思われるかもしれませんが、彼女にとっては毎日を乗り越えるための大切な日課となっています。
・料理の手順がわからず、失敗ばかりだった頃もある
・それでも子どもや自分の健康のために手作りを続けてきた
・時にはお惣菜や冷凍食品に頼りながらも、バランスや栄養に気を配って工夫してきた
この女性の台所には、完璧ではなくても誰かのために頑張る姿勢が表れています。料理が得意な人だけでなく、苦手な人にとっても台所がどれだけ大切な場所であるかを感じさせてくれるエピソードになりそうです。
東京の60代男性――父親として台所に立ち続けた歩み
続いて登場するのは、東京都在住の60代の男性。彼は妻を亡くし、ひとりで子どもを育ててきました。突然の変化に戸惑いながらも、日々の食事作りに取り組むことは、父親としての大きな責任のひとつとなりました。
・料理をした経験がほとんどなかったため、最初はレシピ本とにらめっこ
・子どもが喜ぶ味付けや見た目を研究して、試行錯誤を重ねてきた
・仕事との両立が大変でも、食事だけは手を抜かないと決めてきた
彼の台所には、家族を思う気持ちと父としての成長が詰まっています。子どもの反応が支えになり、料理の腕も自然と上達。いまでは、定番メニューや得意料理もでき、食事の時間が親子の大切なコミュニケーションの場となっています。
石川県・珠洲市の80代女性――再び自分の台所に立つまで
3人目に紹介されるのは、石川県珠洲市に住む80代の女性。これまで娘さんの家に身を寄せて暮らしていましたが、再び自宅に戻り、自分の台所に立ち始めた様子が描かれます。
・年齢的な体力の低下や震災などを理由に、しばらくは料理から遠ざかっていた
・娘さんに支えられながらも、「もう一度、自分の手で料理がしたい」と思い続けていた
・少しずつ調理器具や道具を使いこなしながら、自分のペースで台所仕事を再開
この女性の台所からは、年齢に関係なく“自立した生活”を目指す気持ちが感じられます。調味料の置き場所、道具の使い方、手際は長年の経験そのものであり、台所は彼女にとって「自分らしさ」を取り戻す場所となっています。
コレキテル!話題の「睡眠ツーリズム」特集
番組の後半では、「睡眠ツーリズム」という新しい旅のスタイルが紹介される予定です。これは、“よく眠ること”を目的に旅をするというもので、心と体を整える旅の形として注目されています。
・快眠環境が整ったホテルや旅館に宿泊するプランが人気
・リラックス効果のあるアロマ、音響、照明なども工夫された施設が登場
・温泉や地元食材を使った夕食、就寝前のストレッチ指導などもセットで体験できる
忙しい毎日を過ごす現代人にとって、「睡眠」は大きな課題。旅行を通して眠りの質を高め、翌日からの生活に前向きな気持ちで向き合うヒントが見つかるかもしれません。
いまオシLIVEは岩手・釜石市から「うにしゃぶ」
「うにしゃぶ」は、岩手県釜石市で誕生した新感覚の鍋料理です。クリーミーなウニスープに旬の魚介や野菜をくぐらせて食べる、贅沢であたたかいごちそうとして、近年多くの人々の注目を集めています。
スープは、貝出汁をベースに、ウニペーストや焼きウニをたっぷり加えたコクのある味わい。とろみのあるスープが具材によく絡み、口に入れた瞬間にウニの香りと旨味が広がります。鍋料理でありながら、洋風のポタージュのようなまろやかさも感じられます。
使われる具材は季節や店舗によって異なりますが、共通しているのは三陸の新鮮な海の幸をふんだんに取り入れていることです。
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タコやイカ、ホタテ、エビなどの魚介類
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白身魚の切り身
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レタスやキノコ類などの野菜
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豆腐や春雨なども加えられることがある
これらの具材をサッとウニスープにくぐらせて食べると、それぞれの素材の甘みや食感とウニのコクが絶妙に重なります。
また、締め料理としてのアレンジも豊富で、スープの旨味を余すことなく楽しめるのが特徴です。
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ご飯を入れてリゾット風に仕上げる
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パスタを加えて濃厚なウニクリームパスタ風に
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たまごを加えて雑炊にアレンジする店舗もある
「うにしゃぶ」は、釜石市の観光地域づくりを担う「かまいしDMC」と地元の食品会社が協力して2020年に開発しました。冬場の観光資源のひとつとして企画されたもので、寒い季節にぴったりのあたたかくて贅沢な料理です。観光客が釜石に足を運ぶきっかけになるよう、市内の飲食店や宿泊施設と連携しながら提供が広がっています。
現在、「うにしゃぶ」が提供されている代表的な店舗のひとつが「居酒屋マミー」です。このお店では、通常のうにしゃぶに加えて、途中で「焼きウニ」を追加することで香ばしさが増すオリジナルスタイルを取り入れています。料理としての完成度が高く、地元の人たちだけでなく観光客にも人気です。
【居酒屋マミー】
・住所:岩手県釜石市大町1-3-8(釜石漁火酒場かまりば内)
・電話:080-5568-7983
・営業時間:
- 火・土:17:30〜22:00
- 水・木・金:11:00〜14:00/17:30〜22:00
・定休日:月・日
また、「うにしゃぶ」はお取り寄せグルメとしても注目されています。家庭で気軽に楽しめるよう、ウニスープ、季節の魚の切り身、アカモク(海藻)を使った特製麺のセットが販売されており、鍋料理としてもパスタとしても応用できる内容になっています。自宅で再現する際には、冷蔵庫にある野菜や豆腐などを自由に加えられるため、家族の好みに合わせてアレンジできるのも魅力です。
「うにしゃぶ」は、釜石の自然と技術がつまったご当地ならではの一品です。ウニという高級食材を鍋で楽しむという新しいスタイルは、これからの東北の冬の定番料理となる可能性を秘めています。地元の人たちの創意工夫と、観光への情熱から生まれたこの料理は、訪れる人の心と体をあたたかく満たしてくれるでしょう。釜石に行く機会があれば、ぜひ本場の「うにしゃぶ」を味わってみてください。
出演者情報
・【ゲスト】浅田美代子さん、藤井隆さん
・【講師】料理研究家のMakoさん
・【キャスター】博多華丸さん・博多大吉さん、鈴木奈穂子さん
それぞれの立場から台所の価値や旅・食の魅力をわかりやすく伝えてくれる構成になりそうです。放送の内容と異なる場合があります。
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