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【あさイチ】奈緒が語る原点と現在|舞台「WAR BRIDE」への思いと恩師との約束|2025年7月18日放送

奈緒さんが語る“家族”と“恩師”の物語|プレミアムトーク

2025年7月18日放送の「あさイチ」(NHK総合)では、プレミアムトークに女優の奈緒さんが登場しました。過去の思い出から最新の舞台まで、奈緒さんの人柄や歩みがたっぷり紹介されました。ウエンツ瑛士さんや濱田岳さん、野島伸司さんといった関係者の証言もまじえ、見どころが詰まった内容でした。

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初出演から7年、再び「あさイチ」へ

奈緒さんが「あさイチ」に初めて出演したのは、今から7年前のことです。そのときは、福島県のおいしい食べ物を紹介するリポーターとしての登場でした。緊張しながらも丁寧に言葉を選び、一生懸命に地域の魅力を伝える姿が印象的でした。それから7年が経ち、今回はプレミアムトークのゲストとして堂々の再登場を果たしました。番組では奈緒さんの成長の軌跡と、これまでの活動を振り返りながら、彼女の人柄や魅力にも迫りました。

舞台での共演者 ウエンツ瑛士さんからのメッセージ

現在、奈緒さんは舞台でウエンツ瑛士さんと共演しています。そのウエンツさんからは、奈緒さんについてのコメントが紹介されました。奈緒さんとの会話について、「テンポが速すぎて先に行ってしまうのか、それとも本当にどうでもよく話しているのか、どちらか」と感じると話していました。このように、ウエンツさんなりのユニークな表現で奈緒さんの個性が伝えられていました。また、奈緒さんはウエンツさんのことを「舞台のムードメーカー」であり、「どんな話題にも必ずリアクションを返してくれる頼れる存在」として紹介していました。舞台上でも舞台裏でも、2人のやりとりが温かく、観客に良い影響を与えていることがうかがえました。

信頼の厚い濱田岳さんとの関係

さらに、奈緒さんのことをよく知る俳優・濱田岳さんもインタビューに登場しました。濱田さんは、奈緒さんについて「誰に対しても、その人の良い部分を見つけて接することができる」と語っていました。この言葉からは、奈緒さんの人との接し方や心の広さが伝わります。一方で奈緒さんも、濱田さんのことを「今一番、自分のことを深く理解してくれている大切な先輩」と表現していました。長い時間をともに過ごしてきたからこそ築かれた絆が感じられる場面でした。

このように、今回の放送では奈緒さんの魅力を深掘りし、周囲の人たちからの信頼や愛される理由が、エピソードを通じて丁寧に紹介されていました。初出演時のフレッシュな姿から現在の堂々とした姿まで、視聴者も彼女の歩みに改めて注目した回となりました。

朝ドラと人生を変えた恩師との出会い

奈緒さんが全国的に知られるようになったのは、2018年に放送された連続テレビ小説「半分、青い。」での出演がきっかけでした。実はこの朝ドラへの挑戦は、過去に2回落選しており、3回目のオーディションでようやく合格を勝ち取ったそうです。合格当時、奈緒さんは23歳。それまでの道のりは順調とは言えず、17歳から地元・福岡で地道に芸能活動を続けていました。モデルやローカル番組のコーナー出演をこなしながらも、東京に拠点を移してからは仕事がなく、所属事務所のスタッフとして裏方を手伝っていた時期もあったといいます。

演技の力を見抜いた脚本家・野島伸司さん

そんな奈緒さんの人生に大きな影響を与えたのが、脚本家の野島伸司さんです。番組内のインタビューで野島さんは、奈緒さんについて「演技がうますぎる」としながらも、「あまりに巧みであるがゆえに、脇役として使われがちなバイプレーヤー的な演技に偏る恐れがあった」と話していました。これは彼女の演技力を高く評価しつつ、その表現が持つ強さと繊細さを同時に見抜いていた証といえます。

奈緒さんが今も心に残しているという野島さんの言葉に「もし自分が手を差し伸べることがあれば、自分を呪ってほしい」というものがあります。一見強い表現ですが、これは「本当に力がある人には、他人が手を出さない方がいい」という、育てる立場としての信念に基づいた言葉でした。本人の可能性を信じているからこそ、安易に助けることはしないという深いメッセージが込められていました。

こうした出会いがあったからこそ、奈緒さんは多くの役に命を吹き込み、自分の道をまっすぐに歩むことができたのだと感じさせるエピソードでした。努力と信念、そして周囲の目に見えない支えが、今の奈緒さんを形づくっていることが伝わる内容でした。

子ども時代の原点と福岡での活動

奈緒さんの表現力や人との距離感の近さは、幼い頃からの環境が大きく影響しているようです。子ども時代は、母親が営んでいた洋服店が遊び場でした。店内の服を自由に着たり、訪れたお客さんの子どもたちと遊んだりしながら、自然と多くの人とふれあう日常を送っていたそうです。転んでばかりの活発な一面もありましたが、意外にも内向的で、少し引っ込み思案な性格だったといいます。それでも、人見知りはせずに初対面の人ともすぐに打ち解けることができたそうで、人との関係づくりの原点がこの頃に育まれたことがわかります。

福岡での芸能活動のスタート

高校生になると、奈緒さんは地元・福岡のモデル事務所に所属し、本格的に芸能活動を始めました。最初はモデルとしての活動が中心でしたが、地元のテレビ番組でコーナーを担当するようになり、カメラの前で話す機会が増えていきました。この頃の経験が、表現の基礎を形づくり、人前で自分を出すことの楽しさや、視聴者に伝える力を養っていったと考えられます。

こうした子ども時代から福岡時代にかけての積み重ねが、今の奈緒さんの自然体で親しみやすい演技の土台となっていることが、番組を通して伝わってきました。特別な舞台に立つまでの道のりは、一見遠回りに見えることもありますが、奈緒さんにとってはすべてが意味のある一歩だったことがよく分かる内容でした。

舞台「WAR BRIDE」への思い

現在、奈緒さんが取り組んでいる舞台『WAR BRIDE―アメリカと日本の架け橋 桂子・ハーン―』は、実在した女性・桂子・ハーンさんの人生を描いた作品です。この舞台で奈緒さんは、戦後の時代にアメリカへ渡った日本人女性として、異国の地で懸命に生き抜いた桂子さんの心の葛藤や強さ、そして希望を演じています。現代にも通じるテーマが込められた物語の中で、奈緒さんは繊細かつ力強い演技を求められる役どころに挑んでいます。

アメリカでの出会いと桂子さんの存在

奈緒さんは今年1月、自らアメリカに渡って桂子・ハーンさんに直接会いに行きました。テレビ番組ではそのときの映像も紹介され、奈緒さんが真剣なまなざしで桂子さんの話に耳を傾けている様子が映し出されました。奈緒さんは「愛にあふれた方だった」と語り、その温かい人柄に深く感動したようです。実在の人物を演じることへの責任と敬意が、言葉や表情の一つひとつから伝わってきました。

稽古の様子と役づくりへの情熱

また、舞台の初日稽古の様子も番組内で紹介されました。緊張感のある現場の中で、奈緒さんがセリフ一つひとつに気持ちを込めて演じている姿が印象的でした。舞台という生の空間だからこそ求められるリアルな感情表現に向き合いながら、奈緒さんは桂子さんの人生を丁寧に表現しようと全身で取り組んでいました。

この作品は、戦後に国境を越えて歩んだ一人の女性の人生を通じて、人と人とのつながりや希望を描いています。奈緒さんがその思いをしっかり受け止めて舞台に立っている姿に、多くの人が心を動かされるのではないかと感じられる内容でした。

質問コーナーでは視聴者から寄せられたメッセージも紹介され、奈緒さんの人気ぶりがうかがえました。

今回の放送では、奈緒さんの過去から現在、そして未来への歩みまでが丁寧に描かれていました。人とのつながりを大切にしながら前向きに進む奈緒さんの姿が、朝の時間にぴったりの優しい内容となっていました。

7月21日のこの時間は 平野レミの早わざレシピ! 2025夏

戦争花嫁の過去と現代をつなぐ視点

舞台「WAR BRIDE」のテーマとなっている“戦争花嫁”は、戦後の混乱のなかで国を超えて結ばれた日本人女性たちの物語です。第二次世界大戦の終戦直後、日本には占領軍として多くの外国兵士が滞在していました。その中で、心を通わせて結婚する女性たちも増えました。当時の日本では、海外に渡ること自体が珍しく、特にアメリカやオーストラリアに移住した彼女たちは、多くの困難を背負いながら新しい生活に踏み出しました。

差別と孤立の中でも前を向いた女性たち

戦争花嫁として海外に渡った女性たちは、現地で“異質な存在”として見られ、言葉や文化の壁だけでなく、人種的な差別や偏見にもさらされました。住んでいた地域では物を投げられたり、白い目で見られたりすることもありました。しかし、その中でも彼女たちはあきらめずに家族を築き、地域に溶け込みながら地道に信頼を得ていきました。彼女たちの存在は、国と国との距離を縮める生きた懸け橋となったのです。

今の時代から見た“戦争花嫁”の意味

現在では、当時の彼女たちの行動は、ひとつの生き方として見直され始めています。困難な状況のなかで自らの意思で人生を選び、新しい場所で生きることを選んだ姿は、今の時代に生きる女性たちにも通じる強さと自由を感じさせます。また、国際結婚や異文化交流が当たり前となった現代において、戦争花嫁はその先駆け的な存在として注目されています。
戦争花嫁の背景を知ることで、「WAR BRIDE」という舞台が描こうとしている“家族の形”や“愛のあり方”が、今の私たちの生活ともつながっていることが分かります。このテーマは、過去の物語ではなく、現代を生きる人たちの選択や価値観にもつながる、大切なメッセージを含んでいます。

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