「サプリの飲み過ぎで死にかけた!?健康ブームの落とし穴」|2025年2月22日放送
サプリメントは健康をサポートするための便利なアイテムとして、多くの人が活用しています。しかし、正しい知識なしに摂取すると、思わぬ健康被害を引き起こすこともあります。2025年2月22日放送の「所さん!事件ですよ」では、サプリメントブームの現状と、その裏に潜む危険について詳しく取り上げられました。実際にサプリメントの過剰摂取によって体調を崩した人々のエピソードや、子どもや高齢者への影響についても紹介されました。サプリメントと正しく付き合うために、番組の内容を詳しくまとめます。
ホテルの朝食ビュッフェにサプリメント!?
最近、ホテルの朝食ビュッフェにサプリメントが並ぶようになりました。食事と同じ感覚で手軽に栄養を補給できるため、多くの宿泊客が利用しているそうです。
- 海外から帰ってきたばかりの女性は「不足しがちな栄養素を補いたい」と、積極的にサプリを摂取
- ビタミン類、ミネラル、コラーゲンなど、美容や健康に良いとされる成分が人気
- 忙しい現代人にとって、食事だけで栄養をバランスよく摂るのは難しく、サプリメントの需要が拡大
このように、サプリメントは日常生活の一部として取り入れられるようになっています。しかし、手軽に摂取できるからこそ、正しい知識を持たないと健康被害につながる可能性があるのです。
サプリメント市場は1兆円超え!人気の栄養素とは?
サプリメント市場は年々拡大しており、2024年の市場規模は約1兆606億円。国民一人あたり年間8000円以上をサプリメントに費やしている計算になります。特に人気のある成分は以下の通りです。
- ビタミンC:美肌や免疫力向上を目的に幅広い世代で愛用
- コラーゲン:肌のハリを保つために女性を中心に人気
- 亜鉛:免疫機能の維持や髪の健康を支える重要なミネラル
- 鉄分:貧血予防のため、特に女性が積極的に摂取
健康志向の高まりとともに、多くの人がサプリメントを活用しています。しかし、過剰に摂取すると、思わぬ健康リスクが発生することがあります。
サプリの飲み過ぎで健康被害!?元レスリングチャンピオンの危機
元レスリング日本チャンピオンの多胡島伸圭さんは、サプリメントの過剰摂取が原因で深刻な健康被害に遭いました。
- 最初は筋肉維持のためにクレアチンを摂取
- その後、「もっと健康に良いものを」と20種類、80錠ものサプリメントを毎日服用
- 数カ月後、胃の不調が続き、発熱や尿の異常が発生
病院で検査を受けた結果、劇症肝炎と診断され緊急入院。医師の説明によると、サプリメントの成分が体内で代謝される過程でアレルギー反応を起こし、肝機能が異常を示したそうです。最悪の場合、肝移植が必要になるケースもあるため、サプリメントの摂取には注意が必要です。
子どもにサプリは必要?親が気をつけるべきポイント
最近では、子どもにサプリメントを与える親も増えています。国の調査によると、小中高生の16.4%がサプリメントを摂取しているとのこと。
- 偏食が心配だからとサプリを与えるケースが多い
- 親が成分の濃度を理解せず、誤った分量を与えると健康被害につながる可能性
- 子どもの成長期にはバランスの取れた食事が最も重要
専門家によると、「子どもの健康を守るためには、サプリメントに頼りすぎず、食事を工夫することが大切」とのこと。適切な栄養バランスを考えた食事を優先するべきです。
輸入サプリメントの落とし穴!「ハーブだから安全」とは限らない
海外からサプリメントを個人輸入する人も増えていますが、安全性の確認が不十分なものもあります。
- 50歳の男性がインド製のハーブサプリを服用し、頻尿や肝機能異常を発症
- 成分を調べたところ、日本では医薬品成分として指定されている「ハマビシ」が含まれていた
- 日本では健康食品としての使用が禁止されている成分も、海外では普通に販売されていることがある
海外のサプリメントを利用する際には、成分表示をよく確認し、安全性に注意する必要があります。
ダイエットサプリによる危険な副作用
スイスから輸入したダイエットサプリを服用した漫画家のmoroさんは、深刻な健康被害を経験しました。
- 体内の脂肪吸収を抑えるとされるサプリを服用
- 数週間で吐き気、めまいが発生
- その後、全身がむくみ、手が握れないほどの状態に
病院で診断を受けたところ、「急性肝炎」と判明し、完治まで2カ月もかかりました。ダイエットサプリの中には、本来医師の処方が必要なものもあり、個人輸入には慎重になるべきです。
牛のゲップを減らす海藻サプリが環境を救う!?
サプリメントは人間の健康だけでなく、環境問題の解決にも役立つ可能性があります。研究者の久保田遼さんは、牛のゲップを抑えるサプリメントを開発しました。
- 牛のゲップには強力な温室効果ガスであるメタンが含まれる
- カギケノリという海藻に含まれる成分が、メタンの発生を98%抑制
- 世界中の牛に普及すれば、日本の年間温室効果ガス排出量と同じ約10億トンの削減が可能
サプリメントは、正しく活用すれば地球環境の保護にも貢献できるかもしれません。
まとめ
サプリメントは健康維持に役立ちますが、過剰摂取や誤った使用が深刻な健康被害を引き起こすことがあります。特に、個人輸入品やダイエットサプリは慎重に選ぶことが大切です。
まずはバランスの良い食事を基本にし、必要な場合のみ適切な量を摂取することが重要です。サプリメントを正しく活用し、健康的な生活を送りましょう。
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