やみつき万能ダレで作る!超簡単・漬けるだけレシピ|2025年4月1日放送
2025年4月1日(火)放送のNHK『あさイチ』では、「やみつき万能ダレで作る!超簡単・漬けるだけレシピ」と題して、漬けるだけでプロの味に近づく、忙しい毎日に役立つ簡単調理法が紹介されました。新生活が始まるこの時期、「時間がなくても美味しいごはんが食べたい」「料理に不慣れでも失敗したくない」という人にぴったりな内容でした。番組では、家にある調味料を活用して簡単にできるレシピや、余りがちな野菜を美味しく変身させるアイデア、さらには腸の調子を整える“腸活”レシピまで、多彩な“漬けレシピ”が紹介。
普通の味噌がプロの味に!西京漬け風レシピ
料理人の竹内和明さんによる「西京漬け」のレシピが紹介されました。今回の特集は“超簡単・漬けるだけレシピ”ということで、家庭でも手軽にプロのような味わいの西京漬けが作れる方法が紹介されました。西京味噌ではなく、減塩の合わせ味噌と甘酒を使って仕上げるレシピで、材料も手に入りやすく、作業もシンプルです。
材料(作りやすい量)は以下の通りです。
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切り身魚:4切れ(サケやタラなどがおすすめ)
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合わせ味噌(減塩):200g
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砂糖:60g
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みりん:120g
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甘酒(米こうじベース):適量
作り方のポイントは、下処理から始まります。
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切り身魚にはあらかじめ塩をふって30分置くことで、余分な水分と臭みを抜きます。この工程を丁寧に行うことで、味噌の風味がよく染み込み、仕上がりが格段に美味しくなります。
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時間が経ったら、出てきた水分を清潔なキッチンペーパーでしっかりふき取るのが大切です。水分が残っていると漬けダレの味が薄まるため、ここは手を抜かずに丁寧に行います。
次に漬けだれを作ります。
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合わせ味噌、砂糖、みりん、甘酒をよく混ぜてなめらかなタレを作ります。このとき、甘酒は米こうじをベースにしたもので、粒感が残っているタイプがおすすめです。粒のある甘酒を使うことで、漬けだれに奥行きと自然な甘さが加わり、プロのような味に近づきます。
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味噌は「減塩」と表記されたものを使用しますが、食塩相当量が8%未満のものが理想とされています。塩分を控えることで、長時間漬けても塩辛くならず、まろやかな仕上がりになります。
仕込みができたら、保存袋を使って漬け込みます。
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ジッパー付きの保存袋に、魚の切り身と漬けだれを一緒に入れて、全体がしっかり漬かるようになじませます。空気を抜いて平らにし、冷蔵庫で保存します。
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冷蔵庫で1日(できれば丸1日)寝かせることで、魚に味噌の甘みとコクがじっくり染み込みます。漬け時間が長いほど、味に深みが出るため、余裕があれば2日漬けても美味しく仕上がります。
焼くときは、焦げやすい味噌をしっかり拭き取ってから焼くことが大切です。グリルやフライパンで中火〜弱火でじっくり焼くことで、身はふっくら、表面は香ばしく焼き上がります。
このレシピは、事前に準備しておけるため、朝食やお弁当にも便利です。また、冷凍保存もできるので、まとめて作っておくと忙しい日の強い味方になります。
竹内さんのレシピは、手軽なのに味は本格派で、家庭で作る西京漬けのハードルをぐっと下げてくれる一品でした。
長ネギのごま油漬け
料理研究家・沼津りえさんによって「長ネギのごま油漬け」のレシピが紹介されました。このレシピは、焼き魚や冷やっこ、炒め物のトッピングとしても使える万能副菜です。火を使わずに作れるため、料理初心者や忙しい人にもぴったりです。材料も少なく、手軽に作れるのが特徴です。
使用する材料はとてもシンプルで、以下の通りです。
(※作りやすい量)
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長ネギ(青い部分も含む):200g
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ごま油:大さじ1
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塩:小さじ1/2
作り方は次のような手順です。
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長ネギは白い部分だけでなく青い部分も含めてみじん切りにします。無駄なく使うことで、香りと栄養もアップします。
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みじん切りにしたネギをポリ袋に入れ、ごま油と塩を加えます。分量は、ネギ200gに対してごま油大さじ1、塩小さじ1/2が基本です。
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袋の口を軽く閉じて、手でもむようにして全体を30秒ほどよく混ぜ合わせます。ネギがごま油と塩になじみ、しっとりとしてきます。
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よく混ざったら袋の口をしっかり閉じて、冷蔵庫で30分〜1時間ほど漬け込みます。その間に味がよくなじみ、ネギの辛さもまろやかになります。
このレシピのポイントは、ネギの青い部分を活用できるところです。青い部分は捨てられがちですが、香りが強く、実は栄養も豊富です。細かく刻むことで舌触りも気にならず、全体に香味が行きわたります。
また、冷蔵庫で1〜2日保存可能なので、作り置きにも向いています。使うたびに少量ずつ取り出し、焼き魚や冷やっこにのせるだけで、風味がぐっと引き立ちます。納豆や卵かけごはん、冷やし中華のトッピングとしてもおすすめです。
このように「長ネギのごま油漬け」は、手間がかからず、身近な食材で作れる“あと一品”にちょうどいい常備菜として、多くの家庭で重宝されるレシピになるでしょう。
やみつきポン酢漬けだれ
料理研究家の前田理紗さんによる「やみつきポン酢漬けだれ」のレシピが紹介されました。このレシピは、“悪魔のポン酢漬け”という名前の通り、ごはんが止まらなくなるようなやみつき系の万能調味だれです。簡単に作れて、さまざまな食材に使えるので、冷蔵庫に常備しておくと便利です。
材料は以下のとおりです。
(※作りやすい量)
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ポン酢しょうゆ:大さじ4
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砂糖:大さじ1
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ごま油:大さじ1
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赤唐辛子:適量
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しょうが(すりおろし):小さじ1/2
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にんにく(すりおろし):小さじ1/2
作り方はとても簡単です。
すべての材料をしっかり混ぜ合わせるだけで完成します。あとはこの漬けだれにお好みの具材を加えて、数時間〜一晩漬けておけば、しっかり味がしみ込んで食べごたえのあるおかずになります。
このタレの魅力は、ポン酢のさっぱり感とごま油の香ばしさが絶妙に合わさり、さらににんにくとしょうががアクセントになっているところです。ピリッとした辛みが欲しい場合は赤唐辛子を多めにすることで調整できます。
おすすめの漬け食材として番組で紹介されたのは、
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こんにゃく:水分が多く味が染み込みにくいイメージがありますが、このタレなら短時間でしっかり味がしみて、食感もしっかり残るのが特徴です。ヘルシー志向の人にもおすすめです。
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サーモン:刺身用のサーモンを使うと、まるでユッケやカルパッチョのような感覚で楽しめます。たれとの相性が抜群で、ごま油が魚の脂とよく合い、風味豊かな一品になります。
その他にも、冷しゃぶ用の豚肉や、厚揚げ、きゅうり、もやしなども相性が良いと考えられます。冷蔵庫にあるものでアレンジが可能なので、忙しい日や料理の時間を短縮したいときにも大活躍するレシピです。
この漬けだれは、まとめて作って保存容器に入れて冷蔵庫に置いておけば、数日間使い回せるのも便利なポイントです。まさに“漬けるだけ”で、何でもおいしくなる魔法のタレとして、日常の食卓にすぐ取り入れられる実用的な内容でした。
鶏のから揚げ~基本の漬けだれ
料理人・吉岡英尋さんによって「鶏のから揚げ~基本の漬けだれ」のレシピが紹介されました。今回のレシピは、定番のから揚げを誰でも失敗なく美味しく作れる基本の漬けだれと揚げ方で紹介したものです。家庭の味にひと工夫を加えることで、外はカリッと中はジューシーに仕上がる王道のから揚げに仕上がります。
材料(1人分)として使われたのは以下の通りです。
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鶏もも肉:160g
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基本の漬けだれ:
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しょうゆ:大さじ1
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酒:大さじ1
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おろししょうが:小さじ1
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塩:ひとつまみ
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砂糖:ひとつまみ
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小麦粉:大さじ2
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片栗粉:適量
作り方は、まず鶏もも肉を一口大に切るところから始まります。このとき、なるべく大きさを揃えておくと火の通りが均一になり、ジューシーな仕上がりになります。鶏肉を切ったら、以下の漬けだれにしっかりと漬けます。
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しょうゆと酒で旨味と香りを与え、
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おろししょうがで臭みを取りつつ爽やかな風味をプラス、
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さらに、塩と砂糖をひとつまみずつ加えることでまろやかでバランスの良い味付けになります。
漬け込み時間の目安は明記されていませんが、最低でも15〜30分ほど置くことで味がしっかりなじみます。
その後、小麦粉と片栗粉を加えて衣を作ります。
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小麦粉はしっかりとした衣の土台となり、
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片栗粉は揚げたときのカリッとした食感を作り出します。
この2種類を組み合わせることで、外はカリカリ・中はふっくらの絶妙な食感になります。
揚げる工程では、2度揚げを行うのが最大のポイントです。
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まずは低温(160〜170度)でじっくりと火を通し、一度引き上げます。
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少し休ませたあと、高温(180〜190度)で短時間カラッと仕上げることで、余分な油を飛ばしながら外側が香ばしくなります。
この方法で仕上げることで、冷めても美味しく、時間がたってもベチャッとしないから揚げになります。お弁当にもぴったりで、作り置きにも活用できます。
今回のレシピは、基本に忠実でありながら、家庭でもプロのような味に近づけるテクニックが詰まった内容でした。どこの家庭にもある材料で簡単に作れるため、これからから揚げをマスターしたい人にとって最初に覚えたいレシピです。
腸内環境を整える!“腸活漬け”ザワークラフト
料理人・宮尾茂雄さんによる「ザワークラウト」のレシピが紹介されました。キャベツを発酵させて作るドイツの伝統的な漬物で、乳酸菌が豊富に含まれ、腸内環境を整える“腸活漬け”の代表格として注目されています。身近な材料だけで作ることができ、冷蔵保存で長持ちするため、健康的な常備菜としてもおすすめです。
使用する材料(作りやすい量)は以下のとおりです。
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キャベツ(千切り):1個分
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塩:大さじ1と1/2
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キャラウェイシード:小さじ1
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ブラックペッパーシード:10〜20粒
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瓶:1Lサイズ(フタ付き)
作り方の手順はとてもシンプルですが、発酵の仕組みと食中毒対策を理解しながら行うことが大切です。
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キャベツは千切りにしてボウルに入れ、塩を全体にふりかけます。塩を加えることでキャベツの水分が引き出され、発酵が始まります。
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軽く混ぜ合わせたら、5分ほど置いて自然に水分が出るのを待ちます。この水分には乳酸菌とキャベツ由来の糖分が含まれているため、絶対に捨てないことがポイントです。
次に、スパイスを加えて風味を整えます。
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出てきた水分をそのままにして、キャラウェイシードとブラックペッパーシードを加え、全体をよく混ぜ合わせます。
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香り豊かで、食べたときのアクセントにもなるスパイスです。キャラウェイシードはザワークラウトの風味の決め手とも言われています。
発酵させる容器には、清潔な1L瓶を使用します。
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材料を瓶に詰めるときは、スプーンや手などで上からギューっと押しながら空気を抜くようにしっかり詰めます。このとき、瓶の口まで満杯に入れるのが重要です。
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乳酸菌は酸素の少ない環境を好むため、瓶を満たすことで雑菌の繁殖も抑えられます。これは保存性を高めるうえでも大切な工程です。
発酵は常温(20度前後)で5〜7日間行います。
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特に最初の3日間は、1日1回フタを開けてガスを抜く必要があります。発酵によりガスが溜まり、あふれる可能性があるため、瓶の下には皿を敷いておくと安心です。
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キャベツの色が青から黄色に変化してきたら、食べごろの目安です。酸味が出てきて、香りもさわやかになります。
完成したザワークラウトは、食べ始めたら冷蔵庫で保存し、最大2カ月ほど保存可能です。冷蔵後もゆっくりと発酵は進むため、日を追うごとに味の深みが増していきます。
このレシピは、塩とキャベツと自然の力だけで作る本格的な発酵食品です。体調を整えたいときや、腸内環境を見直したい人にぴったりの常備菜です。添加物を使わず、自然な甘みと酸味を活かした味わいは、肉料理の付け合わせやサンドイッチの具材にもぴったりです。手軽に始められる“腸活”として、毎日の食生活に取り入れやすい一品です。
新生活にぴったり!漬けるだけの時短・簡単レシピ
今回の特集は、料理が苦手な人や忙しい毎日を送る人に寄り添ったレシピばかりです。どれも火を使う手間を省いたり、前日の夜に仕込めたりと、負担を減らしながらしっかり美味しいのが特徴です。特に新年度が始まるこの時期は、朝バタバタしがち・帰ってから料理する余裕がないという人にとって大きな助けになります。
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簡単なのに味は本格派
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冷蔵庫の残り物を活用できる
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栄養バランスもよく健康にも◎
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子どもにも食べやすい味付け
このように、“漬けるだけ”という手軽さの中に、工夫と知恵がたっぷり詰まったレシピ集になることが期待されます。
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