春の味!荻野恭子さんの「じゃがいもとグリンピースのサブジ」レシピ|2025年4月3日放送・みんな!ゴハンだよ
2025年4月3日(木)のNHK「あさイチ」内の人気料理コーナー「みんな!ゴハンだよ」では、料理研究家の荻野恭子さんが登場し、インドの家庭料理「サブジ」を日本の春野菜でアレンジした「じゃがいもとグリンピースのサブジ」を紹介しました。新じゃがいものホクホク感とグリンピースの甘さ、そして香ばしいスパイスの香りが絶妙に合わさった、春にぴったりの一皿です。手に入りやすい材料で簡単に作れるのに、食卓が一気に華やぐ香り豊かなおかずとして注目されました。
サブジってどんな料理?野菜をスパイスで楽しむインドの定番
「サブジ」は、インドの食卓に欠かせない野菜のスパイス炒め煮です。肉や魚を使わず、旬の野菜を使って作ることが多く、スパイスの風味と素材そのものの味をしっかり楽しめるのが特徴です。今回のサブジは、日本でも親しみやすい新じゃがいもとグリンピースを組み合わせて、春の旬をたっぷり味わえる仕上がりになっています。
炒めたスパイスの香りが食欲をそそり、ごはんにもパンにも合うので、インド風の献立はもちろん、和食や洋食にも取り入れやすいのが魅力です。特に荻野恭子さんのレシピは、スパイスを初めて使う方でも失敗しにくいように工程が丁寧でやさしいのが特徴です。
材料の工夫がポイント!春野菜をおいしくスパイスで引き立てる
今回のレシピでは、春においしくなる新じゃがいもとグリンピースをメインに使っています。新じゃがいもは皮が薄く、水分が多いため、煮くずれしにくくホクホクに仕上がります。グリンピースは色味も美しく、見た目にも春らしさを演出してくれます。
また、使うスパイスはすべてスーパーで手に入る身近なものばかり。特別な調味料を使わずに本格的な味を楽しめるのが、荻野さんレシピの魅力です。
主な材料は以下の通りです。
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新じゃがいも(1~2cm角切り)…300g
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グリンピース(正味)…50g
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サラダ油…大さじ2
【A(炒めるスパイス)】
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クミン(粒)…小さじ1/2
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ローリエ…1枚
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赤とうがらし(種を除く)…1本
【B(うまみのベース)】
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たまねぎ(みじん切り)…1/2個分
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トマトの水煮…カップ1/4
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にんにく(すりおろし)…1かけ分
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しょうが(すりおろし)…1かけ分
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塩…小さじ1
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カレー粉…大さじ1(前半・後半で半量ずつ使用)
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水…カップ1
スパイスの香りと野菜のやさしい味わいがバランスよく引き立つよう、それぞれのタイミングで材料を丁寧に加えることがポイントです。
作り方の詳細と火加減のコツ
荻野さんのレシピは工程もわかりやすく、家庭でも再現しやすいように考えられています。以下が基本の流れです。
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鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、クミン、ローリエ、赤とうがらしを加えて炒めます。スパイスの香りが立ってきたら、焦がさないように弱火にします。
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たまねぎ、トマトの水煮、にんにく、しょうがを加えて中火に戻し、たまねぎがしんなりするまでよく炒めます。ここでしっかり炒めることでうまみのベースが整います。
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じゃがいもとグリンピース、塩、水、カレー粉(大さじ1/2)を加えて全体を混ぜたら、弱火にしてふたをし、約15分間蒸し煮にします。途中で2〜3回混ぜることで均一に火が通ります。
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最後に残りのカレー粉(大さじ1/2)を加えて全体になじませ、香りを引き立たせたら完成です。
**スパイスは強火で炒めると焦げてしまうため、必ず火加減を見ながら調理するのが成功のカギです。**また、野菜の水分が多いため、少量の水でもしっとりとした仕上がりになります。
作り置きやアレンジも自由自在
このサブジは、作り置きにも向いており、冷蔵庫で3日ほど保存が可能です。冷めても味が落ちにくく、むしろスパイスがなじんでおいしくなるのが特長です。アレンジも豊富で、さまざまな食べ方が楽しめます。
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ごはんに添えて、カレーの副菜に
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チャパティやナンにはさんで軽食に
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トーストにのせて朝食風に
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卵で包んでオムレツ風にも
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お弁当のおかずにもぴったり
野菜だけで満足感のあるおかずに仕上がるので、ベジタリアンや肉を控えたい方にもおすすめです。スパイスの量はお好みで調整できるので、小さなお子さんにも対応できます。
初めてのスパイス料理におすすめしたい理由
スパイスと聞くと難しそうに感じる方もいますが、今回のレシピはほんの数種類のスパイスだけでOK。特にクミンとカレー粉を使うことで、複雑な調合なしにインドらしい香りが簡単に楽しめます。
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クミンは香ばしさを加え、サブジ全体の香りのベースになります
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カレー粉は日本人に馴染みのある風味で、料理に深みを出します
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ターメリックやガラムマサラなど、別のスパイスを追加してアレンジも可能
スパイスの使い方を覚えれば、料理の幅がぐんと広がるので、これを機にチャレンジしてみるのもおすすめです。
チャパティのレシピ
同日に紹介された「じゃがいもとグリンピースのサブジ」と一緒に登場したのが、インドの主食「チャパティ」です。チャパティは、油もバターも使わず、水と粉だけで作る素朴な平焼きパン。現地では朝昼晩と食べられているほど日常的な存在で、サブジなどの野菜のおかずを包んで食べるのが定番です。今回の放送では、フライパンひとつで簡単に作れる方法が紹介されていました。
まず、生地は全粒粉と水だけで作ります。
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全粒粉は150g、水は100ml
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ボウルに全粒粉を入れ、水を少しずつ加えながら手でこねていきます
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粉っぽさがなくなり、だんご状になるまでしっかりとこねるのがポイント
こね終わった生地は、乾燥を防ぐためにラップをかけて15分ほど休ませます。このひと手間で生地がなじみ、のばしやすくなります。休ませたあとは生地を8等分にし、それぞれを丸めてのばしていきます。
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打ち粉(全粒粉)をまな板などにふり、直径15cmほどの薄い円形に伸ばします
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のばすときは力を均等に入れて、厚さが一定になるようにするのがポイントです
焼く工程では、フライパンを使います。テフロン加工のフライパンで油を使わずにそのまま焼くことで、パリッとした焼き上がりになります。
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フライパンを中火で熱し、生地を一枚ずつのせて焼きます
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表面にプクッとふくらみが見えてきたら、裏返して反対側も焼きます
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両面にほんのり焼き色がつけばできあがりです
ふくらみは中の水分が蒸気になって生地を押し上げることで起こります。しっかりこねて休ませた生地であれば、このふくらみが自然に現れます。ふくらんだチャパティは、中がやわらかく、ほんのり香ばしく焼き上がります。
できたてはそのままでもおいしく、サブジやカレーを包んで食べると本場の味わいに近づきます。手でちぎってディップするようにしても楽しめるので、家族で囲む食卓にもぴったりです。全粒粉の素朴な風味が素材そのものの味を引き立ててくれるので、野菜中心の料理ともよく合います。
冷凍保存もでき、作り置きにも便利です。あらかじめ何枚か焼いておけば、朝ごはんや軽食にも活躍します。保存するときは1枚ずつラップに包み、密閉袋に入れて冷凍庫へ。食べるときはフライパンやトースターで軽く温めれば、ふんわりとした食感が戻ります。
今回の放送では、インドの味を家庭で手軽に楽しめるよう、材料も手順もシンプルにまとめられていたのが印象的でした。チャパティは小麦粉と水があればすぐに作れるので、普段のパンやごはんの代わりとしても活躍してくれそうです。
まとめ
「みんな!ゴハンだよ」で紹介された**「じゃがいもとグリンピースのサブジ」**は、春の旬を取り入れながら、スパイスの香りと野菜の甘さが楽しめる心と体にやさしい一品でした。丁寧に炒めて煮るだけで、ごはんが進む本格的な味が家庭で簡単に作れるのは、荻野恭子さんならではの工夫です。
春野菜が手に入るこの時期に、ぜひ作ってみてください。日常の食卓に、スパイスのある小さな旅を届けてくれる料理です。
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