記事内には、広告が含まれています。

NHK【きょうの料理】ふきみそ・春の鶏ロール・天ぷらサラダ・みそ漬け|横山タカ子さんのふきのとう活用レシピまとめ(2025年3月24日放送)

レシピ

横山タカ子の信州手仕事だより「ふきのとう」春の恵みレシピ|2025年3月24日放送

春の訪れを感じさせる山菜「ふきのとう」。長野県在住の料理研究家・横山タカ子さんが、NHK「きょうの料理」の中で、このふきのとうを使った信州の知恵がつまった手仕事レシピを紹介しました。今回は、定番のふきみそはもちろん、春の鶏ロールや、天ぷらをサラダ風に仕立てるアレンジ、そして懐かしい味わいの味噌漬けまで、ふきのとうの魅力を存分に味わえる内容です。家庭でも気軽に挑戦できる工夫が満載で、日々の食卓にも季節の風を取り入れることができます。春の食材に興味がある方はもちろん、自然の恵みを楽しみたい人にもぴったりの内容です。

定番のふきみそ|春の香りをそのまま楽しむ信州の保存食

ふきのとうの代表的な料理といえばふきみそです。独特のほろ苦さと香りをいかしたこの保存食は、ごはんのお供としても、焼きおにぎりやお酒のおつまみにもぴったり。横山さんのレシピでは、ふきのとうの風味を損なわないように丁寧に炒めて仕上げるのがポイントです。

●材料(作りやすい分量)
・ふきのとう:20コ(約150g)
・酒:大さじ3
・みそ:大さじ4
・てんさい糖またはきび糖:大さじ2

●作り方

  1. ふきのとうは根元のかたい部分を切り落とし、約5mm幅に細かく刻みます。刻むことで火が通りやすく、味もしっかりなじみます。

  2. 鍋にふきのとうと酒を入れて中火にかけ、木べらで混ぜながら3~4分間炒めて火を通します。酒を加えることでふきのとうの苦味が和らぎ、香りも引き立ちます。

  3. みそとてんさい糖を加え、全体がなじむように2〜3分ほどさらに炒めます。焦げつかないように注意しながら、しっかりといりつけるのがコツです。

  4. 粗熱が取れたら、煮沸消毒した清潔な保存容器に入れて冷蔵庫へ。1週間ほど保存が可能なので、作り置きにも便利です。

焼き魚や温かいご飯に添えるだけで、春の味が広がります。パンにぬっても美味しく、アレンジも豊富です。

鶏肉で巻くだけ!ふきみそアレンジ「春の鶏ロール」

【材料(2人分)】
・ふきみそ:大さじ2
・鶏もも肉:1枚(約300g)
・かぶのレモン漬け:適量
・塩:少々
・酒:少々

【作り方】
・オーブンはあらかじめ200℃に予熱しておきます。しっかり温めておくことで、焼きムラを防ぎます。
・鶏もも肉は余分な脂を取り除き、厚みのある部分に包丁を入れて均一な厚さになるように開きます。これにより焼き上がりが均一になり、巻きやすくなります
・鶏肉の両面に軽く塩と酒をふって下味をつけます。
・まな板に皮を下にして鶏肉を広げ、横長になるように置きます
・開いた鶏肉の内側(皮の反対側)に、ふきみそをまんべんなく塗ります。味にばらつきが出ないよう、端まで丁寧にぬるのがポイントです。
・手前からしっかりと巻いて棒状にします。空気が入らないようにきつめに巻くと、焼いたときの形がきれいに仕上がります。
・巻き終わったらたこ糸で数か所をしっかり縛り、形を固定します。糸の巻き方に慣れていない場合は、2~3か所しっかり結ぶだけでも構いません。
・天板にのせ、200℃のオーブンで約30分焼きます。途中で出てきた脂はキッチンペーパーなどで軽くふき取ると、焼き色がきれいになります。
・焼きあがったら取り出して粗熱を取り、食べやすい厚さに切り分けます。包丁をゆっくり引くように切ると、ふきみそがきれいに残ります。
・器に盛り、彩りとしてかぶのレモン漬けを添えると春らしさが一層引き立ちます

焼きたてはもちろん、冷めてもおいしくいただけるので、お弁当や作り置き料理にもおすすめです。春の香りをぎゅっと閉じ込めた、華やかでやさしい味わいの一品です。

軽やかに楽しむ「ふきのとうの天ぷら」~サラダ仕立てで春らしく~

【材料(つくりやすい分量)】
・ふきのとう:10コ(約75g)
・好みの香り野菜(せり、菜の花、春菊、サラダセロリなど):各適量
・小麦粉:大さじ3と1/2
・水:大さじ2(衣用)
・揚げ油:適量
A
・薄口しょうゆ:大さじ2
・酢:大さじ2

【作り方】
・せりは葉先を摘み、茎の部分と菜の花はサッとゆでて冷水に取り、水けをしっかり絞って食べやすく切る
・春菊は葉の部分を摘み、サラダセロリは手でちぎって食べやすい大きさにする
・ふきのとうは根元のかたい部分を切り落として洗い、ボウルに入れて小麦粉を全体にまぶす
・そこに水大さじ2を加えて、ふきのとう全体に衣をからめる
・揚げ油を170℃に熱し、衣をつけたふきのとうを1コずつ静かに入れて、1〜2分間カラッと揚げる
・別のボウルに下ごしらえした野菜を入れてざっと混ぜ、Aの調味料を加えて全体をさっとあえる
・器に盛り、揚げたてのふきのとうを散らすようにのせて仕上げる

ふきのとうバター|春の香りを閉じ込めた万能ペースト

【材料(つくりやすい分量)】
・ふきのとう:30g
・バター(常温に戻しておく):200g
・酒:大さじ3

【作り方】
・ふきのとうは根元のかたい部分を取り除いてから、粗めに刻みます。刻みすぎず、ほどよく食感が残るくらいがちょうどよく、見た目にも緑が映えます。
・刻んだふきのとうを鍋に入れ、酒を加えて中火にかけます。木べらで混ぜながら3〜4分間しっかり炒め、香りを引き出していきます。この時、酒がふきのとうの苦味をやわらげ、香りをまろやかにしてくれます。
・ボウルにやわらかくなったバターを入れ、炒めたふきのとうを温かいうちに加えて、全体をむらなく混ぜ合わせます。バターがやわらかい状態だとよくなじみ、仕上がりがなめらかになります。
・混ぜ終えたら、広げたラップの上にバターをのせ、空気を抜きながら棒状に形を整え、ぴっちりと包みます。見た目を整えておくと、使うときに切りやすく、保存もしやすくなります。

・使い方の例:
 - 焼いた鶏肉や豚肉のソテーにのせて溶かす
 - 蒸し野菜に添えてディップ代わりに
 - トーストにぬって、春の香りをそのまま味わう

保存のポイント
 - 冷蔵庫では10日間保存可能
 - 冷凍庫なら3か月間保存でき、使う分だけカットして使える

少し手を加えるだけで、春の山菜「ふきのとう」の香りと風味を長く楽しめる万能調味バターに早変わりします。食卓がぐっと華やかになり、日々の料理がより楽しくなる一品です。

昔ながらの味わい「ふきのとうのみそ漬け」で季節を閉じ込める

【材料(つくりやすい分量)】
・ふきのとう:20コ(約150g)
・みそ床
 - みそ:200g
 - みりん:大さじ4
 - 砂糖:大さじ1
 - 塩:少々

【作り方】
・まずみそ床を作ります。みそ200gにみりん大さじ4、砂糖大さじ1、塩少々を加えてしっかり混ぜ合わせ、なめらかなペースト状にしておきます。甘めの味つけがふきのとうの苦味を和らげ、まろやかな風味に仕上がります。
・ふきのとうは根元の堅い部分を切り落とし、縦に1本切り目を入れます。切り目を入れることで湯通ししたときに火が通りやすくなり、中までやわらかくなります。
・鍋に湯を沸かし、塩をひとつまみ加え、ふきのとうを1分間弱ゆでます。火を通しすぎると風味が飛んでしまうため、芯を箸で軽く押して少し柔らかくなった程度で引き上げます。すぐに冷水に取って、冷ましたら水けをしっかり絞ります。
・煮沸消毒した清潔な保存容器を用意し、みそ床の半量を容器の底に広げます。その上に清潔なガーゼを一枚かぶせます。
・ふきのとうの半量をかさならないように並べて入れます。ふきのとう同士が重ならないようにすることで、均一に味がしみ込みます
・さらにガーゼをもう一枚かぶせ、残りのみそ床を全体に広げてのせます。その上にまたガーゼをかぶせ、残りのふきのとうを同じように並べて重ねます。
・最後にはみ出たガーゼでふきのとうをしっかり包み込み、空気が入らないようにしてふたを閉めます
・冷蔵庫で10日間ほど漬け込めば完成です。ガーゼで包むことで直接みそがふきのとうにつきすぎず、ちょうどよい加減で味がなじみます

完成したみそ漬けは、細かく刻んでおにぎりの具にしたり、ごはんに少しのせたり、お酒のおともとして少しずつ楽しむのがぴったりです。春の香りをぎゅっと閉じ込めた、どこか懐かしさを感じる滋味深い一品です。手間はかかりますが、そのぶん味わいは格別で、春の保存食としておすすめです。

おわりに|ふきのとうをもっと身近に、春の食卓を楽しむ

今回紹介された横山タカ子さんのふきのとうレシピは、どれも手間をかけすぎずに自然の味を引き出す工夫が光るものばかりでした。ふきのとうは特別な山菜と思われがちですが、少しの手間でぐっとおいしくなり、食卓を豊かに彩ってくれます。

ふきみそを作っておけば、様々な料理に活用できるだけでなく、保存食としても優秀です。そこにひと手間加えることで、春の鶏ロールのような見た目にも楽しい料理が完成し、家族の笑顔が広がります。

天ぷらやみそ漬けといった昔ながらのレシピも、少しアレンジを加えるだけで今の食卓にもなじみやすく、春の季節感をより身近に感じさせてくれます。自然の恵みを取り入れて、季節の移ろいを感じながら、日々の料理を楽しんでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました