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NHK【緊急!町民オーディション】沖縄県唯一「海なし町」南風原が舞台!町民とロバート秋山がPR動画制作に挑戦|2025年4月7日NHK放送

バラエティ

沖縄唯一「海のない町」南風原町が主役!ロバート秋山が町民と魅力発信|2025年4月7日放送

2025年4月7日(月)23:08~23:37にNHK総合で放送された『緊急!町民オーディション』では、沖縄県南風原町(はえばるちょう)が舞台となりました。番組の目的は、観光地としての知名度が低い地方の町に光を当て、地元の人々が自ら出演するPR動画「まちブイ」を制作すること。ロバート秋山さんがプロデューサーとなり、町民の中から個性あふれる出演者をオーディションで選出し、南風原町の魅力を全国へ発信しました。

海のない町・南風原町にロバート秋山が上陸

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番組の冒頭で紹介された南風原町は、沖縄県内で唯一海に面していない市町村です。那覇市や南城市に囲まれた内陸部に位置し、沖縄らしい「海の風景」が見えないということが、観光PRにおける大きなハンデになっていると説明されました。番組では、まずロバート秋山さんが町を歩き、住民との出会いを重ねていきます。その中で登場したのが、南風原町観光協会の事務局長・安里洋子さんです。町の丘の上に案内された秋山さんが「何かが見えない」と感じたその“何か”が「海」であると語られ、海が見えない風景の切なさと、その現実を前向きに受け止める姿勢が印象的でした。

続いて紹介されたのは「劇団海」という地元の表現団体です。彼らは南風原町の歴史や文化、伝承を演劇や踊りを通して伝える活動を続けています。この日は、番組のためにパフォーマンスを披露しました。

  • 演者たちは、鮮やかな衣装に身を包み、リズミカルな音楽に合わせて踊りを披露

  • 舞台は屋外で、南国の緑が映える中、笑顔で力強く踊る姿が映された

  • 背景にある文化や町の物語を体で表現することで、地域への誇りを表していた

彼らの踊りはただのパフォーマンスではなく、町の記憶と想いを後世につなぐ「生きた伝統」として描かれていました。短い時間の中でも、南風原町が持つ奥深い歴史と、町民の地元愛がしっかりと伝わる場面となっていました。特に、“海がない町”だからこそ、町民自らがその魅力を形にして発信しようとする姿勢が番組の核となっており、このシーンはその第一歩を象徴するような印象的なスタートでした。

くがに市場で見つけた町の宝物

ロケ隊が南風原町の特色を探しに訪れたのは、地元の食材が集まる「くがに市場」でした。市場には、沖縄ならではの野菜や果物が色鮮やかに並び、活気にあふれていました。訪れた時間帯は朝。地元の人が食材を手に取りながら行き交う様子が映し出され、地域の暮らしに深く根ざした市場であることが伝わってきました

  • 並べられた野菜は大きさも色も見事で、特に目立っていたのは立派なゴーヤー

  • 続いて紹介されたのが、南風原町が誇る食用ヘチマ(ナーベラー)で、特産品としての存在感を放っていた

  • いずれも南国ならではの力強い育ち方を感じさせる姿で、地元の自然の豊かさを実感させる品揃えだった

中でも番組でとびきりの一品としてピックアップされたのが「スターフルーツ」でした。果物売り場の一角に整然と並べられたスターフルーツは、淡い黄色と緑がかった色合いが印象的で、切ると星型になるという特徴が強調されていました。

  • 画面には断面の形がしっかり映され、星の形がまるで飾りのように美しいと紹介された

  • 味については「さっぱりしていてほんのり甘い」と説明され、夏にぴったりの南国フルーツとして取り上げられていた

  • 南風原町ではこのスターフルーツの栽培が盛んで、沖縄県内でもトップクラスの生産量を誇るとの情報も紹介された

この果物が、今後町をPRする「まちブイ」にも登場する可能性があることが示唆され、町の宝物としての存在感が強調されました。市場のにぎわいとともに、南風原町が持つ“食の豊かさ”が画面を通してまっすぐ伝わってきたシーンでした。観光名所が少ないとされる町でも、こうした食文化が大きな魅力として発信できることを実感させる一幕でした。

偉人「飛び安里」を町ぐるみで推進

南風原町役場では、町を挙げて取り組んでいる歴史プロジェクトのひとつとして、“飛び安里(とびあさと)”という人物の紹介がありました。飛び安里とは、ライト兄弟よりも早く空を飛んだとされる沖縄出身の伝説的な人物です。名前だけ聞くと空想の話のようにも思えますが、町ではこの偉業を真剣に検証しようと、研究会が組織され活動しています。

  • 町役場では、飛び安里の存在を町の誇りとして大きく取り上げている

  • 「飛行の父」とされるライト兄弟の名前と並ぶ形で紹介されたことで、見る側にもその偉大さが印象づけられた

  • 飛び安里研究会のメンバーたちは、町民や有志で構成されており、現存する数少ない古文書を手がかりに調査を進めている

番組では、研究会の人たちが集まり、真剣な表情で古い資料を見つめながら検討している様子が映し出されました。中には、当時の南風原町の生活や人々の知恵に触れる内容もあり、“飛ぶ”という発想自体がいかに斬新であったかを物語っていました

  • 特に印象的だったのは、過去に実際に飛行再現実験を行っていたこと

  • 再現されたのは竹や布などを使った簡易的な飛行装置で、当時の技術と材料でどれほどの可能性があったかを実地で確かめようとした

また、飛び安里の存在は、単なる歴史人物にとどまらず、南風原町の「挑戦する精神」を象徴する存在としても大切にされています。資料が少ないからこそ、地域ぐるみで知恵を出し合い、未来に伝えようとする取り組みは、町の文化的価値を守るための大きな一歩であると感じさせられました。番組を通して、その真剣な姿勢と温かい町の雰囲気が丁寧に伝えられていました。

氷のレジャーがある町

南風原町のもうひとつの魅力として紹介されたのが、「スポーツワールド サザンヒル」。沖縄県内で唯一、アイススケートを楽しめる施設として知られています。観光客にも地元の人にも人気があり、普段から多くの人が訪れています。番組では、南風原町観光協会の安里洋子さんが最後のおすすめスポットとして案内しました。

  • 施設の正面には大きな看板が掲げられ、南国にありながら“氷の世界”が広がるギャップが魅力的

  • 館内では、子どもから大人までがスケートを楽しんでおり、氷上をすべる爽快な様子が映像で紹介された

  • 初心者向けのスケート教室や、子どもたちに人気のアイスホッケー教室も開かれている

この施設は、スケートだけでなくボウリングや岩盤浴、飲食スペースなども完備した複合レジャー施設です。南風原町の“海がない”というイメージとは真逆の、「氷で遊べる町」としての新たな一面を示す場所でもあります。

  • ロケではスケートリンクの様子だけでなく、リンクの外で楽しそうに笑う親子の姿や、見学する人たちの様子も紹介

  • 施設全体が明るく清潔で、誰でも気軽に利用できる雰囲気が伝わってきた

沖縄でスケートができるのはここだけという特別感があり、「まちブイ」の中でも大きな魅力として取り上げられる可能性が高いと感じさせる場面でした。観光資源が限られると言われる南風原町にとって、このようなレジャー施設の存在は、町の価値を大きく高める要素になっています。海がなくても楽しめる、南風原ならではの体験型スポットとして強く印象に残る紹介でした。

町民によるオーディションが開幕

番組後半では、いよいよ南風原町民によるオーディションが始まりました。参加者の募集は町中にビラを配るという、地道で温かな方法で行われ、地元を愛する人たちが続々と会場に集まりました。会場にはロバート秋山さんの呼びかけで集まった特別審査員も登場し、独特な緊張感と期待感に包まれる中、オーディションがスタートしました。

  • 舞台は町民センターのような親しみある会場

  • 地元の人たちが見守る中、参加者が一人ずつ登場

第1グループとして登場したのは、クラウンのコトラさんと会社員のコウタさん。コトラさんは町内のイベントなどで芸を披露する道化師で、教育関係の仕事にも携わっているという多才な町民です。明るく動きのあるパフォーマンスで、会場の空気を一気に盛り上げました。続くコウタさんは、オリジナル曲「ナンプウソウル(南風魂)」を披露。強い町への思いをリズムに乗せて歌い上げる姿に、会場の雰囲気が一変。真剣な眼差しと表現力が印象的でした

第2グループには、大学生で黒帯の空手家にゃーにょさん、分野の第一人者ひろぴーさん、そして漬物アート作家のしろぴーさんが登場。にゃーにょさんは、南風原の良さを語りながら空手の型を披露し、迫力ある演武がステージを引き締めました。しろぴーさんは、食べるより作るのが好きというユニークな理由で漬物アートを制作しているとのことで、審査員も興味津々の様子でした。最後にはにゃーにょさんが、ひろぴーさんに向けて本格的な空手を披露するという展開となり、ステージ上での緊張感が際立ちました。

第3グループは、子どもたちのキッズダンスチーム「ビュウリーズ」。町の特産品である「はえばる美瓜(へちま)」のPRを目的に活動しており、元気いっぱいのダンスを披露。明るい笑顔とそろった動きがステージを彩り、町の未来を担う存在であることを印象づけました

第4グループとして登場したのは、「劇団海」の小林拓也さんと、南風原町出身のバイオリニスト中村祐実子さん。中村さんはステージ上で「南風原の風」という即興曲を演奏し、町の自然や人々の温かさを感じさせるメロディが場内に響き渡りました。小林さんは、けん玉の妙技を披露し、静かな技の美しさを見せつけました。さらに、ここで第1グループのコウタさんが再登場し、即興劇「飛び安里」が始まりました。音楽、演技、リズムが融合したステージは、南風原町が持つ“多彩な才能の宝庫”であることを証明するような場面となりました。

それぞれの出演者が、自分らしい形で町の魅力を伝えようとする姿が心に残るオーディションでした。どのグループにも個性と地元への愛情があふれており、南風原町という町の豊かさと多様性が浮かび上がる構成となっていました。

全員合格!そして「まちブイ」へ

すべてのオーディションが終わった後、ロバート秋山さんから発表されたのは「全員合格」。選ばれた町民たちが、ついに南風原町PR動画「まちブイ」に出演することになりました。

番組の最後では、完成した「まちブイ」の映像が公開。町の風景とともに、町民たちの個性、笑顔、熱意が詰まった動画が流れ、南風原町の持つ温かさと魅力がしっかりと伝わる内容となっていました。


町の未来を変えるかもしれないPR動画「まちブイ」。海がなくても、人の力と工夫で十分に魅力を届けられるというメッセージが込められた内容でした。今後、南風原町が観光地としてさらに注目される日も近いかもしれません。

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