秋山竜次が川南町を全力応援!個性派町民たちが作る“まちブイ”が爆誕
2025年5月12日(月)夜11時から放送されたNHK総合の特別番組『ロバート秋山 Produce 緊急!町民オーディション』は、宮崎県川南町を舞台に、笑いと感動が詰まった30分間となりました。人口よりも牛や豚が多い町に住む人々の個性と情熱を、秋山さんが全力で引き出しながら、町の魅力を伝えるプロモーション映像「まちブイ」を制作するという内容です。町の風景、食、文化、音楽、スポーツ、そして町民の素顔が詰まった映像が完成するまでを追いかけた密度の濃い放送でした。
番組冒頭は“魅力度最下位”の現実と熱意ある町の人々
番組の最初に紹介されたのは、川南町が2017年の市区町村魅力度ランキングで全国最下位だったという事実です。この結果に悔しさを抱きながらも、町の良さを全国に伝えたいという思いを持つのが観光協会の大塚さん。秋山さんが町に到着すると、さっそく大塚さんが登場し、笑顔で迎え入れました。
川南町は、自然豊かで温暖な気候に恵まれ、畜産や農業が盛んな町。町の人口は約1万4000人ですが、町内にはなんと11万頭を超える牛と豚が飼育されているとのことです。
町には観光客に人気のブランド豚料理が楽しめるレストランがあり、県外からわざわざ足を運ぶ人も少なくありません。また、川南町ではいま話題の国産バナナの栽培も行われており、糖度が高くて美味しいと評判のバナナが試食として紹介されました。
さらに、大塚さんのおすすめとして紹介されたのが、農家民泊「里ぐらし」です。宿泊者は本物の農業体験ができ、家畜とふれあい、昔ながらの五右衛門風呂にも入れるという貴重な体験型民宿です。この日の撮影中には、仔ヤギがちょうど生まれる瞬間にも立ち会え、川南町ならではのリアルな自然の営みが映し出されていました。
個性が光る町民たちが次々登場!“まちブイ”出演をかけたオーディション開始
番組の中心企画である「まちブイ」の制作に向け、出演者を決めるための町民オーディションがスタート。秋山さんの進行で、5組の町民グループが登場し、それぞれが持ち味を発揮していきます。
・第1グループ:住職&幼稚園園長の多賀さん/ラッパー兼建築会社勤務のMa-Tさん
多賀さんは、「川南町モーツァルト音楽祭」で合唱団として活躍しており、この日はモーツァルトの「戴冠ミサ」を披露しました。Ma-Tさんは即興ラップで自己紹介し、町への愛情をテンポよく語ります。さらに、トロンボーンを持った多賀さんが再登場し、生演奏も披露するなど、多才ぶりを見せました。
・第2グループ:社会人ラグビークラブの佐光さんと大畑さん/音楽講師の中島さん
この3人には「即興で朝の情報番組をやってください」というテーマが与えられ、ユーモアを交えながらラグビーと音楽の融合した掛け合いを見せてくれました。川南町が育てた、文武両道な大人たちの姿が印象的でした。
・第3グループ:カンフー教室の原田コーチと生徒の庄司くん・吉玉くん
この2人の少年は、全日本武術太極拳選手権大会にも出場経験がある実力派。多賀さんのトロンボーン演奏に合わせて武術の型を披露する即興パフォーマンスは、音楽とスポーツが融合する見事なシーンでした。
・第4グループ:大阪から移住してきた笹川さん夫妻
晃代さんはサーフィンが好きで川南町に移住を決意。町の波の良さと自然の美しさに惹かれたそうです。ご主人はBMXの全国大会優勝者という華やかな経歴を持ち、2人そろって即興パフォーマンスに参加。再登場した多賀さん&Ma-Tさんとの共演も行われ、エネルギーあふれるパフォーマンスとなりました。
・第5グループ:ブランド豚の生産企業で働く営業担当の杉本さん
川南の特産品であるブランド豚の魅力を語る熱量が高く、ここでも再び音楽とラップの即興セッションが行われ、秋山さんの演出が光りました。
まちブイ完成!川南町の魅力を詰め込んだ一本
オーディションの最後には、出演者全員が見事に“合格”となり、町民全員が出演する「まちブイ」が完成。エンディングではその映像が披露されました。
映像には、町の自然、スポーツ、農業、音楽、温泉、サーフィンまで、川南町のすべてが凝縮されています。それぞれの町民が自分らしく出演しており、秋山さんの演出力で地元の個性を“映像の力”で最大限に引き出した内容となっていました。
トロンボーンとラップ、武術と合唱、サーフィンと民泊といった、一見交わらなさそうな要素が一つに融合していく過程は、まさに“プロデュース”の醍醐味です。
川南町はこれからどう変わる?可能性を感じた30分
今回の放送は、ただのおもしろ企画ではなく、地域活性の可能性に満ちた内容でした。ランキング最下位という現実から、地元の力で未来を切り開こうとする姿に、多くの人が共感したのではないでしょうか。
「まちブイ」は一過性のPRではなく、地域のアイデンティティを可視化する映像作品でもあります。今回の番組をきっかけに、川南町の名前がより広まり、多くの人がその魅力に触れることが期待されます。
放送の内容と異なる場合があります。
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