山口県周防大島町で“まちブイ”制作!個性が輝いた島の30分
2025年5月19日、NHK総合で放送された『ロバート秋山 Produce 緊急!町民オーディション』は、山口県周防大島町を舞台に、町の魅力を映像で伝えるPR動画「まちブイ」を制作するため、個性豊かな町民たちがオーディションに挑む内容でした。出演者はロバートの秋山竜次さん。彼の柔軟で自由な発想と、島の人々のあたたかさが融合し、笑いと感動が詰まった30分となりました。今回の舞台である周防大島町は、瀬戸内海に浮かぶ島の中でも特に自然と文化が豊かな場所であり、町ぐるみで「瀬戸内のハワイ」としての魅力を発信しています。
ハワイとつながる島、周防大島町の魅力を探る
今回秋山さんが訪れた周防大島町は、瀬戸内海で3番目に大きな島で、約1万3000人が暮らしています。島を訪れた秋山さんは、まず美しい瀬戸内の海に感動。そこへ登場したのが、今回の案内人を務める周防大島観光協会の江良さんです。江良さんは、神奈川から地元にUターンし、観光振興に力を入れている地域のキーパーソン。島の観光を案内しながら、明治時代に約4000人がハワイへ移民した歴史を語ります。この歴史的背景から、周防大島町はハワイとの深いつながりを持ち、「瀬戸内のハワイ」として知られるようになりました。
町内にはハワイ気分を味わえるビーチやカフェが点在し、町のドレスコードはアロハシャツ。秋山さんも早速アロハに着替え、観光を満喫します。まず訪れたのは、夏にフラダンスイベントが開催される芝生広場。全国から2000人以上が集まるイベントが行われる場所で、町民の温かな歓迎を受けました。さらに、次に訪れたのが「潮風呂保養館」。ここでは島の自然を感じながら心身を癒すことができます。そして旅のハイライトとして紹介されたのが、名物料理「みかん鍋」。焼いたみかんを皮ごと丸ごと鍋に入れ、出汁とともに味わうという珍しい一品で、甘さと塩気が絶妙に合わさった島ならではの味覚体験です。
いよいよスタート!町民たちの個性あふれるオーディション
PR動画「まちブイ」に出演するためのオーディションがスタートし、町民たちが次々と自慢の特技や表現力を披露します。
・第1グループには、横浜から家族で移住してきた小学生・三谷将己くんが登場。特技のけん玉を堂々と披露し、観客の心をつかみました。続いて、島を拠点に音楽活動をしている兄妹ユニット「マンテンマウス」が登場し、自作の歌を披露。三谷くんとの音楽とけん玉のコラボレーションも実現し、島ならではのあたたかなパフォーマンスとなりました。
・第2グループは、神戸から来島したフラメンコダンサーのとらのあきさん。周防大島町が父のふるさとで、地域の盆踊り「周防大島音頭」をフラメンコと融合させて披露。さらに秋山さんがみかんを手に持ち共演する即興ダンスも繰り広げられました。
・第3グループには、和太鼓演奏で地域のイベントに参加し、学校でも教室を開いている「和太鼓集団 源~origin~」が登場。迫力のある演奏で場を盛り上げました。秋山さんは、ハワイの要素を組み込むともっと面白くなるとアドバイスし、映像づくりの方向性を提案します。
・第4グループでは、農家を営みながら20年以上居合術を磨いてきた神岡一行さんが、真剣な表情で演武を披露。観る人の視線を釘付けにしました。続いて登場したのは、地元で愛されるフラグループ「オレンジレイ」。町民が大切にしているフラソングに合わせて踊りを披露しましたが、流れた曲が「マンテンマウス」のものであったため、急きょ本人たちを呼び出してのサプライズ共演が実現しました。
それぞれのグループが見せたのは、派手さよりも地域への愛や誇り、そして人と人とのつながりを感じさせる表現でした。
全員合格!“まちブイ”に詰まった町民の笑顔と熱意
全てのオーディション終了後、秋山さんから発表されたのは、「全員合格」といううれしい結果でした。どの参加者もそれぞれの方法で町を盛り上げる思いをしっかりと伝えていたことが評価された結果です。そして、番組の最後には完成したPR動画「ロバート秋山 Produce 周防大島町PR まちブイ」が放送されました。
映像では、瀬戸内海を見渡す絶景や大島大橋の風景、そしてけん玉・フラメンコ・和太鼓・フラダンスなど町民たちの姿が丁寧に描かれ、それぞれの個性が織りなす島の魅力が見事に表現されていました。
この番組を通して感じられたのは、地域の人々の「やってみよう」という前向きな気持ちと、秋山さんのユーモアに支えられた挑戦の場の大切さです。観光地としてだけでなく、人の魅力で輝く島の力強さが伝わってくる内容でした。周防大島町がこれからますます注目を集める予感がします。
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