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NHK【緊急!町民オーディション】ロバート秋山が小さな町を大きく変える!?福岡県吉富町を舞台にした挑戦|2025年4月14日放送

バラエティ

ロバート秋山が吉富町をプロデュース!“まちブイ”で町の魅力が大爆発

2025年4月14日(月)23:00〜23:30に放送されたNHK総合『緊急!町民オーディション』では、九州で最も小さな町・福岡県吉富町が舞台となりました。町の魅力を全国に伝えるPR動画「まちブイ」を制作するため、ロバート秋山さんが自らオーディションを開催し、町民の魅力を引き出す様子が丁寧に描かれました。コンパクトながら味わい深い吉富町の魅力と、町民の個性が輝いた放送内容を詳しく紹介します。

ロバート秋山が訪れた吉富町の“素顔”とは

ロバート秋山さんがまず足を運んだのは、福岡県吉富町の町役場でした。そこで迎えてくれたのは副町長の和才薫さん。町の案内役として登場した和才さんとともに、秋山さんは町の中を歩きながらさまざまな名所や人物と出会っていきました。

道を歩いていると、ひときわ目を引く女性が登場しました。全身真っ赤な服を身につけたその女性は「レッドおばさん」として町で有名な深津弘子さん。赤い色にこだわる姿は町の風景に強烈な印象を与えており、まるで町の“生きたランドマーク”のようでした。単なる服装ではなく、そのスタイルは吉富町の自由で個性を尊重する雰囲気を象徴しているようでした。

続いて2人が向かったのは、吉富町の歴史と文化を象徴する「八幡古表神社」です。ここでは全国でも珍しい伝統行事「神相撲」が紹介されました。奈良時代にまでさかのぼるとされるこの行事は、木彫りの神様の人形を使って相撲を取らせるという形式で行われ、地元の保存会によって守り伝えられています

・神相撲は住吉大神が主人公となる
・得意技は“蹴倒し”で、力強く相手を倒していく展開
・人形芝居としての完成度が高く、芸能文化としても注目されている
・地域の誇りとして、町内外に知られる伝統行事

この「住吉大神」をモチーフに、吉富町では公式キャラクター「神民くん」を制作。その愛嬌ある姿で、町内のイベントや広報活動に活躍しています。キャラクターを通じて伝統文化を身近に感じさせる取り組みは、町の工夫と熱意が感じられます。

案内はさらに続き、鉄道好きに人気の撮り鉄スポットも登場。町の中を走る列車と自然風景が交差するその場所は、写真愛好家にとっての“穴場スポット”となっており、吉富町のもう一つの魅力を映し出していました。

最後に立ち寄ったのは、町で唯一の銭湯「吉陽湯」昭和30年代から続くこの銭湯は、タイル貼りの床や壁など、昔ながらの趣を色濃く残す“昭和レトロ”の空間です。

・創業は60年以上前
・入口の佇まいは昔ながらのまま
・浴場の奥にある電気風呂は「漏電レベル」と副町長が表現するほどの強烈な刺激

こうした施設が現役で使われているという事実は、吉富町が「変わらない良さ」を今も大切に守っていることを示しています。最新の設備ではないからこそ、町民にとっての“心のよりどころ”として今も親しまれているのです。

このようにして、秋山さんは町を歩きながら、目立たないけれどもしっかりと根を張って生きる人々と、地域に根差した伝統や日常に触れました。そのどれもが吉富町の魅力であり、町全体が一つの物語のように感じられる旅のはじまりでした。

町民オーディション開幕!個性あふれる出演者たちが登場

吉富町では番組収録に向けて、1か月以上前からビラを配布し、町民に広くオーディションの参加を呼びかけていました。ついに当日を迎え、さまざまな背景を持つ住民たちが集まりました。

第1グループとして登場したのは3名。最初に登場したのは、吉富町でカフェを営む松浦愼治さん。ギターを持って現れ、町への想いを込めたオリジナルの「吉富町 応援歌」を披露しました。弾き語りの力強さと素朴なメロディーに、町への深い愛情がにじみ出ていました。

次に現れたのは、町中でも注目の存在、全身赤づくめの“レッドおばさん”こと深津弘子さん。彼女は赤を着るようになったきっかけや、日常生活でのファッションへのこだわりについて話しました。色を通じて自分を表現する姿勢が、そのまま町の明るい雰囲気を象徴していました。

3人目は、サンバの衣装で登場した噌西佑斗さん。彼は現役の消防士でありながら、ダンス教室を運営する多才な人物。パフォーマンスでは松浦さんのギター演奏を背景に、深津さんと3人で即興のサンバを披露しました。エネルギッシュで躍動感のある動きは、会場全体を巻き込みながら大きな盛り上がりを生んでいました

第2グループに登場したのは、コンビ名「トマト大将」の男性2人組。ショートコントを披露しましたが、内容が独特すぎたため秋山さんからは「ひどい放送事故」との評価。しかしその後、神相撲のキャラクター「神民くん」に扮して、人形芝居のような相撲の演技を全力で演じ、独自の世界観を貫きました

続く第3グループは、町の女性グループ「よしとみレディース」。花壇づくりや古着リメイクなど、地域活動を通じて町を支える存在です。披露したのは「かえるのうた」の輪唱。3人がテンポを揃え、リズムを乱さずに歌い上げる姿に、日頃の連携や信頼がそのまま表現されていました。秋山さんはその姿勢を「常識にとらわれないすばらしさ」として評価しました。

第4グループには、書道師範のモネさんが登場。「吉富町の願い」をテーマに、大きな紙に筆で文字を書くという静かなパフォーマンス。彼女が書いたのは「止まれ吉富」。強くて優しい筆致で綴られたこの一言には、町の未来や人々の願いが込められているようでした

最後の第5グループは、小学生の小関一歌さんと濱田しずくさん。ふたりは町内で若者に人気のスイーツスポット「チャレンジショップ」が好きだと話し、最近流行っていることとして「TikTok」を挙げました。秋山さんの音楽に合わせて楽しげに踊る姿は、町の次代を担う元気な子どもたちの象徴として、観ている側にも自然と笑顔を届けてくれました。

それぞれの参加者が、自分の言葉と表現で町への想いや個性を示し、会場は常に笑顔と拍手に包まれていました。オーディションは、単なる選考ではなく、町民一人ひとりの存在そのものが吉富町の魅力であることを再確認する場となりました

最後は全員合格という結末。誰もが町の魅力を伝える「顔」になった

全てのオーディションが終わると、秋山さんから「全員合格」の発表がありました。それぞれが自分の言葉で町の魅力を語り、表現し、体現する姿に、審査というよりも町への応援の気持ちが込められていました。

そして、ついに完成した吉富町PR動画「まちブイ」が披露されました。カフェ店主の歌声、レッドおばさんの赤い服、サンバの踊り、書の一文字、そして子どもたちのダンス…。町のすべてが詰まった感動的な映像となって締めくくられました

吉富町は「目立たない町」ではなく、「まだ知られていないだけの宝の町」であることを証明する30分間でした。今後もこのような取り組みが全国の町へと広がっていくことが期待されます。

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