ロバート秋山が“鬼の町”鬼北町を全力プロデュース!個性全開のまちブイ完成
2025年4月21日にNHK総合で放送された「緊急!町民オーディション」は、芸人ロバート秋山さんがプロデューサーとなり、愛媛県鬼北町の町民たちと共にPR動画「まちブイ」を制作するという地域密着型の特別企画でした。全国で唯一、町名に「鬼」の字が含まれる鬼北町。こののどかな山あいの町で、普段は目立つことの少ない住民たちが、自らの魅力を発信するべく、体を張ってオーディションに挑みました。
鬼の町に登場したのは“福の神”!?鬼北町のシンボルたち
番組の舞台となったのは、鬼北町の奈良川緑地公園。鬼北町役場の早川優子さんが案内役を務め、地元で親しまれている「鬼王丸」も登場しました。鬼王丸は、町の伝説「鬼王 段三郎」にちなんで作られたキャラクターで、そのインパクトの強いビジュアルはSNSでも話題に。鬼北町では、この鬼を“恐ろしい存在”ではなく、優しさと力強さをあわせ持った象徴として大切にしています。
町のいたるところには、全国から募集したデザインによる鬼のウォールアートが描かれています。商店のシャッターや倉庫の壁など、12か所に点在しており、訪れる人々にちょっとした驚きと楽しさを与えてくれます。さらに道の駅には、高さ5メートルの巨大な鬼王丸像がそびえ立ち、そのすぐそばにある宝くじ売り場からはなんと7億円の当選が出たことも。この“鬼”は、まさに福を呼ぶ存在として地元に親しまれています。
鬼グルメも充実!人の温かさがあふれる町の顔
道の駅では、鬼をモチーフにした商品が数多く並んでいます。中でも注目を集めていたのが、鬼灯(ほおずき)を使用したソフトクリーム。鮮やかな色合いとほどよい酸味が特徴で、お土産としても人気です。
さらに早川さんのイチ押しとして紹介されたのが、地元の喫茶店。若い頃に脱サラした松崎さん夫妻が経営しており、今では地域の人たちの憩いの場として定着しています。この店でふるまわれたのが、鬼北町が誇る名物のキジ肉。町では30年以上にわたってキジの飼育に取り組んでおり、現在は年間約2万羽を飼育。秋の祭りではジャンボキジ鍋が無料でふるまわれるなど、鬼と並ぶ町のシンボルに育てられています。ここでは秋山さんも、名物のキジ鍋とキジ飯を美味しそうに味わっていました。
オーディション開幕!地元愛と個性が爆発
いよいよ始まったのが「まちブイ」の出演者を決める町民オーディションです。普段はごく普通の町民たちが、ステージに立ち、自分たちの思いや魅力を全力で表現しました。
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第1グループでは、地元高校に通う高田貞治さんと清水咲さんが登場。保育所からの幼なじみで、鬼北弁の紹介を行いました。「おっとろしや(驚いた)」や「いっちきち みちきち もんちきち(行ってきて 見てきて 戻ってきて)」といった言葉を披露し、町の文化を伝えました。
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次に登場したのは、松澤美治佳さん。7年前に「愛ある鬼嫁コンテスト」で優勝した実績を持ち、今回は娘と一緒に迫力ある“鬼嫁の叫び”を披露。さらに清水さんも感化されて叫ぶという展開に。
トロンボーンの鬼メイクと筋肉の祭典
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第2グループには、地元のボディビルチームの3人と、吹奏楽部所属の山岡さんが参加。山岡さんは、人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」をトロンボーンで演奏し、演奏後には秋山さんの手によって鬼のメイクを施され「ブルー鬼王丸」に変身しました。
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ボディビルチームは、オフシーズンで増量中という体で登場し、肉体美を披露。鬼北町の力強さを象徴するパフォーマンスとなりました。
ダンスと演劇で仕上げる「まちブイ」の色
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第3グループは、「ダンスチーム広蓮」。5人によるキレのあるダンスで会場を盛り上げ、後半には先ほどのボディビル宮崎さんも合流し、ポロシャツダンスという新たなムーブメントを生み出しました。
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第4グループでは、高校演劇部の重川奈々さんと、キジ愛あふれる飼育員の大村怜さんが登場。大村さんはキジのコスプレで登場し、砂浴びの動作をリアルに再現。その動きにあわせて重川さんが即興でミュージカル仕立ての演技を披露し、異色のコンビが鮮烈な印象を残しました。
まちブイ完成!全員合格の笑顔でフィナーレ
すべての出演者の審査が終わり、最終的には全員合格という結果に。ロバート秋山さんは「次からは少し厳しくしようかな」と笑いつつも、鬼北町の温かさと個性をしっかりと受け止めていました。
完成した「まちブイ」では、鬼北町の魅力が詰まった映像が披露され、笑顔と感動に包まれたエンディングとなりました。
鬼も人も笑顔でつながる町・鬼北町。その魅力を伝えた30分は、心がほっとあたたかくなる特別な時間でした。
※この内容は2025年4月21日時点の番組放送内容をもとにしています。
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