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【所さん!事件ですよ】幻の怪魚クエタマの正体とは?骨なし魚や最先端サーモン養殖も紹介|2025年4月19日放送

所さん!事件ですよ

幻の怪魚クエタマの正体とは?ハイブリッド魚・骨なし魚・最新サーモン養殖の舞台裏を大特集

2025年4月19日(土)の『所さん!事件ですよ』では、魚に関する驚きの最新事情がたっぷり紹介されました。注目されたのは、鹿児島で話題となっている「幻の怪魚」クエタマをめぐる追跡取材。さらに、AIとレーザーを使ったノルウェーの最先端サーモン養殖、そして魚離れに歯止めをかける“骨なし魚”の開発など、今の日本と世界の“魚の未来”が見えてくる内容でした。難しい話ではなく、小さなお子さんや家族全員で楽しめるやさしい言葉で、魚の裏側をじっくり伝えてくれる放送となっています。

鹿児島湾で目撃!幻の怪魚「クエタマ」とは何者?

番組がまず取り上げたのは、鹿児島湾で目撃された大きな魚「クエタマ」です。この魚は、口が大きくて鋭い歯を持ち、体はまるで迷彩柄のような模様。大きさは1メートル近くにもなり、地元でも“見たことがない”と話題に。釣り人の三井達雄さんは、この魚をなんと20匹も釣り上げた経験を持つ人物として番組に登場し、釣りの現場に密着する形でその生態を追いました。

1日目の釣りでは夜9時から始め、9時間粘ってもまったく釣れず、2日目も夕方から8時間挑戦し、ようやくヒットするも釣り上げられずというまさに“幻の魚”らしい難易度。それでも三井さんはあきらめず、根気強くその魚を追い続けています。

この「クエタマ」は、高級魚のクエと超大型魚タマカイを人工的に掛け合わせたハイブリッド魚。今では全国数カ所で養殖されていて、ふるさと納税の返礼品にも選ばれるほどの人気を集めています。高級感のある味わいに加え、成長スピードが早く、1年で出荷サイズに育つというメリットがあり、今後ますます注目される存在です。

さらに注目すべきは、ガス会社までもがクエタマの陸上養殖に参入している点です。静岡県の施設では、温度や水質管理の技術を活かしながら、陸上で効率よく育てられるよう工夫されています。

ただし、問題もあります。養殖施設から台風で逃げ出した個体が自然界で繁殖するリスクがあるため、生態系への影響も心配されています。専門家の征矢野清さんは、「クエタマは食物連鎖の上位にいて、タマカイはサメの子どもを食べるほど強い魚。在来種のすみかや餌を奪う恐れがある」と指摘しています。

ハイブリッド魚はまだまだ進化中!ブリヒラも登場

クエタマに続いて紹介されたのは、ブリとヒラマサを掛け合わせた「ブリヒラ」です。これもまた、おいしさと成長の早さを両立した新しいハイブリッド魚で、全国の養殖場で注目されています。魚の特長を掛け合わせて理想的な品種を生み出す取り組みは、今後の食料問題や輸入依存の解消にも役立つと期待されています。

AIとレーザーで守られるサーモン養殖の現場に密着

ノルウェーの巨大なサーモン養殖場にもカメラが入りました。ここでは直径160m、深さ30mの巨大な生け簀の中で、アトランティックサーモンが育てられています。驚くのはその管理方法で、飼育はすべてオフィス内の操作で完結します。

エサやりも、パソコンの画面を見ながらボタンひとつ。さらに、AIカメラがサーモンの健康状態を監視し、寄生虫を発見するとレーザーで自動的に駆除するという、最新のデジタル管理技術が使われています。養殖場全体の効率化が進み、出荷までも完全自動化。最近では、全長385mという海上を移動できる巨大養殖設備も登場しています。

このような技術の進化により、私たちが新鮮なサーモンを安く“生”で食べられるようになってきた理由がよく分かります。

ニジマスからキングサーモン!?夢のような“代理親”技術

山梨県の大学では、ニジマスにキングサーモンの生殖幹細胞を移植し、キングサーモンの卵や精子を作らせるという画期的な研究が進められています。実際に、ニジマスのメスからはキングサーモンの卵が、オスからは精子が採取されることに成功。これによって、育てにくかったキングサーモンも毎年安定して生産できるようになる可能性が高まっています。

この技術は、高級魚トラフグの養殖にも応用されています。長崎県の養殖場では、白子を持つオスのトラフグだけを集めて養殖することで、効率よく高価値な商品を出荷できるようになっています。さらに、クサフグのような育てやすい魚を代理親として使えば、目的の魚を長期的に再生産できる道も開けてきています

魚嫌い対策の切り札!「骨なし魚」の開発最前線

最後に紹介されたのは、子どもの魚離れを止めようという取り組みです。滋賀県立大学の杉浦省三教授は、骨がやわらかくなるように育てたニジマスの開発に取り組んでいます。魚の骨はコラーゲンとリン酸カルシウムでできていますが、リンの量を減らした特製のエサを与えることで、骨がやわらかくなり、子どもや高齢者にも食べやすくなるという方法です。

この技術がさらに広がれば、魚を敬遠していた人たちにも食べやすく、魚の消費量を増やす大きなきっかけになりそうです。現在は淡水魚のニジマスが中心ですが、今後は海水魚にも応用が広がる見通しです。


今回の放送では、養殖技術の進化・ハイブリッド魚の可能性・骨なし魚の工夫など、さまざまな角度から魚と人との新しい関係が描かれました。技術の力で食卓に安心とおいしさを届けようという挑戦は、これからの時代にますます大切になっていきます。日本人の魚文化を守るためにも、こうした取り組みに注目が集まっています。

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