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NHK【クローズアップ現代】アメリカの“知”はどこへ 頭脳流出で変わる世界|研究者争奪戦と日本の逆転戦略とは|2025年7月16日放送

アメリカの“知”はどこへ

2025年7月16日に放送されたNHK「クローズアップ現代」では、アメリカの学問・研究の自由が大きな転換点にあることが取り上げられました。番組では、トランプ前政権が大学や研究機関に対して強めた圧力と、それがもたらした“頭脳流出”の現状について、アメリカ国内の大学の動きや日本を含む世界の研究機関の対応などを詳しく紹介しました。

トランプ政権の圧力が大学に広がる影響

アメリカでは、トランプ政権による大学や研究機関への支援が次々と見直されてきました。たとえば、ハーバード大学をはじめとする名門大学では、学生によるガザ地区への抗議行動を理由に政府からの助成金が一部凍結され、さらに一部の大学では留学生の受け入れ認定が取り消される事態に。医学や最先端技術分野で学ぶ外国人学生も滞在資格を失うこととなり、現場には強い緊張感が広がっています。

番組では、政権の強硬な対応について、支持者たちが「大学への強い姿勢を評価している」という声がある一方、学問の自由が脅かされる危険があるという専門家の見方も伝えられました。アメリカが世界の研究をリードしてきた背景には、「学問の自由」が守られてきたという土台があるため、それが揺らぐことで国際的な影響が広がると指摘されました。

支援停止の影響と“頭脳流出”の現実

番組に登場したベンジャミンさんは、AIを使った手術用ロボットの研究で注目されていた若手研究者です。彼が所属していた大学では、政府からの研究資金がおよそ1200億円も打ち切られたことから、将来の研究継続に不安を抱き、ついにアメリカを離れる決断をしました。

このような動きは彼だけではありません。カナダではこうした流出に目を向け、若手研究者100人の獲得を目指す国家的な取り組みを展開。日本でも、世界中の優秀な頭脳を呼び込もうとする動きが進んでいます。番組では、東北大学などがその例として紹介されていました。

世界の研究環境はどう変わるのか

今後、研究者たちの動きにより世界の科学がどう変わっていくのかも大きな注目点です。専門家たちは、アメリカからの頭脳流出が進むことで「世界全体の研究スピードが鈍る可能性がある」と話し、同時に「アメリカの国力自体が弱まる恐れがある」とも述べていました。

また、カナダや日本だけでなく、世界の学術団体も連携して研究の継続に努めようとしています。コーネル大学関係者のコメントとして、研究のネットワークを国境を越えて維持することの大切さが紹介されました。

アメリカから広がる影響と未来への課題

番組を通して見えてきたのは、研究の自由が制限されることで、学問の未来や国の競争力が揺らぐという現実です。特にAIや医学といった分野での研究が滞れば、それは人々の暮らしや命にまで関わってくることです。今後、世界がどのように“知のネットワーク”を維持していくのかが大きな鍵になります。

日本にとってもこれは他人事ではありません。これまでアメリカに頼っていた研究インフラや人材の動向を見つめつつ、自国の研究力や若手育成の基盤をしっかりと築いていくことが、これからの課題となりそうです。


情報元:
NHK「クローズアップ現代」2025年7月16日放送回
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/2RMX8NPX7L/

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