巻き爪が新薬で劇的改善?足指と爪の悩みを一挙解決
2025年6月17日(火)のNHK「あさイチ」では、「巻き爪が新薬で劇的改善!?足の指&爪トラブル解消SP」と題して、足や爪に関するさまざまな悩みに向き合う特集が放送されました。夏を迎える前に知っておきたい爪と足のケア、セルフチェックの方法や正しい爪切りのやり方、そして注目の最新治療法などが紹介され、視聴者からの反響も多く寄せられました。巻き爪や爪の変色・厚みのトラブルで悩む方にとって参考になる情報が満載でした。
巻き爪は新薬で改善?セルフチェック法も紹介
巻き爪に悩んでいる人は非常に多く、番組アンケートによると女性の約4割が巻き爪の症状を抱えていることが明らかになりました。とくにヒールやパンプスを日常的に履いている方に多く、足の指先に負担がかかりやすいことが主な原因とされています。番組では井上さん(仮名)の例が紹介され、長年のパンプス使用により巻き爪が悪化し、自分なりのケアを試していたことが描かれていました。
そのような中で注目されたのが、病院で処方される巻き爪専用の新しい治療薬です。価格はおよそ4000円前後で、爪の形を変えるのではなく、爪自体を柔らかくして元の形に戻りやすくする効果が期待されているとのことでした。さらに再発までの期間も長くなりやすく、軽度の人から中等度の人まで幅広く使える治療法として紹介されました。
番組では、自分の爪の状態を把握するためのセルフチェック方法も丁寧に説明されました。家にある硬貨を使って爪の曲がり具合を簡単に確認できるというもので、次のような基準が紹介されています。
-
500円玉と同じくらいのカーブ:健康的または軽度の巻き爪
-
100円玉程度のカーブ:中等度の巻き爪で注意が必要
-
1円玉並みにきついカーブ:重度で、すぐに病院での診察が望ましい
爪を柔らかくする薬に加えて、金属製の補正金具を装着する治療方法も紹介されており、こちらも1個約4000円前後とのことです。初診料などは保険適用外のため2万円以内の実費が必要になるケースもあるとされ、治療前に医療機関での確認が必要です。
また、巻き爪の進行や再発を防ぐには靴の見直しも大切です。つま先が狭い靴や、足の甲を固定できない靴は避け、歩き方を含めた生活習慣全体の見直しがすすめられていました。巻き爪は放置して悪化すると歩行に支障が出ることもあるため、早めの対処と日常ケアが重要です。
巻き爪治療に使われる「リネイルゲル10%」とは?
(出典元:マルホ株式会社 皮膚科学領域での卓越した貢献を)
「リネイルゲル10%」は、巻き爪を治したい人のために作られた新しいお薬のジェルです。2023年4月にマルホ株式会社という製薬会社から発売されました。病院でしかもらえない特別なお薬で、健康保険は使えず、自費で買う必要があります。
このジェルに入っているアセチルシステインという成分には、硬くなった爪をやわらかくする力があります。爪はたんぱく質(ケラチン)でできていますが、アセチルシステインはその中にある“つなぎ目”をほどいて、爪のカーブをやさしくゆるめてくれるのです。
この薬だけで治るわけではなく、多くの場合、金属のワイヤーや特殊な矯正具といっしょに使われます。ジェルを塗ることで爪がやわらかくなり、ワイヤーなどでまっすぐにしやすくなるのがポイントです。
実際の治療費としては、このジェルが約4000円ほどですが、病院で診てもらったり、矯正具をつけてもらう費用などを合わせると、全部で1万円~2万円くらいかかる場合もあります。治療を始める前に、病院で相談するのがおすすめです。
爪を美しく育てる「育爪」ネイルケア術
今回紹介されたのは、ネイルサロンの嶋田美津惠さんが提唱する「育爪(いくづめ)」という新しいケアの考え方です。これはカラーやアートを楽しむ従来のネイルとは異なり、何も塗らずに自爪そのものを健康で美しく育てることを目指すケア方法です。爪に負担をかけることなく、自然な美しさを引き出すという点で、多くの視聴者の関心を集めました。
とくに注目されたのが、爪に現れる縦線や横線のケア方法です。まず、縦線の原因は乾燥や加齢によるもので、これを改善するためには日常的な保湿が欠かせません。ネイルオイルのほか、自宅にあるベビーオイルなども活用でき、塗る部位は爪の裏側からが効果的と紹介されました。
-
爪の裏側にオイルを塗ることで、水分の蒸発を防ぎやすくなる
-
乾燥による二枚爪や欠け・割れの予防にもつながる
-
保湿は1日1回、寝る前が特におすすめ
次に、爪に現れる横線についてですが、これは靴が爪に何度もぶつかることが原因とされ、靴の選び方と履き方が重要になります。おすすめされたのは、スニーカーのように足をしっかり固定できる靴で、足と靴の間に余計なすき間ができないことがポイントです。履くときは以下のような手順が有効です。
-
つま先を少し浮かせて靴を履く
-
かかとを床に軽く「トントン」と合わせて密着させる
-
靴ひもやベルトでしっかり固定する
このようにすることで、足の指先が靴にぶつかりにくくなり、爪への負担が減ります。また、オイルケアは手だけでなく足の爪にも同様に行うことで、爪全体の状態が整い、育爪効果が高まります。
スタジオでは、新山千春さんが足にもオイルを塗るという発想に驚いたという事実が紹介され、視聴者にとっても新しい視点となったようです。毎日のケアの中に、ほんの数分の保湿時間を取り入れるだけでも、爪の状態は大きく変わります。育爪は難しい特別なケアではなく、誰でも始められる習慣の積み重ねとして、今後さらに広まっていくと感じさせる内容でした。
爪の変色や厚みは爪水虫の可能性も
巻き爪だけでなく、爪が分厚くなったり色が変わったりする症状に悩む人も多く、番組には多数の声が寄せられていました。これらの変化の原因として考えられるのが「爪水虫(爪白癬)」です。見た目にはわかりづらく、かゆみなどの自覚症状がほとんどないため、本人が気づかずに放置してしまうことが少なくありません。
とくに注意が必要なのは以下のような症状です。
-
爪が白っぽく濁っている
-
爪の先端が分厚くなり、ぼろぼろと崩れやすい
-
爪の色が黄色や茶色に変色している
こうした症状がある場合、皮膚科での診察と検査を受けることがすすめられていました。爪水虫は放置するとほかの爪にも広がる恐れがあり、治療には時間がかかるため、早めの発見と対応が大切です。
また、番組では水虫の感染経路についても解説がありました。日常生活の中で、風呂場や洗濯物を通じて感染が広がるのではないかと心配する人も多いですが、実際には次のような点が明らかになっています。
-
水虫は皮膚に付着してもすぐには感染せず、24時間以内に洗い落とせば問題ない
-
風呂や洗濯を通じて家族にうつる心配はほとんどない
ただし、足の指の間や爪のまわりを丁寧に洗うことは基本的な対策として大切です。とくに高齢者や糖尿病をもつ人は感染しやすく、重症化のリスクもあるため、異変を感じたら医療機関に相談することがすすめられていました。
このように、爪の異常は見逃されがちですが、実は病気のサインであることも多いということを、あらためて考えさせられる内容でした。日々の観察と早めの対処が、健康な爪を守る第一歩となります。
正しい足の洗い方とケア方法
足のトラブルを防ぐためには、毎日の洗い方とケアの仕方がとても大切です。番組では、見た目は清潔に見えても、足の指の間などに洗い残しが多く存在することが調査によって明らかになりました。とくに注意が必要なのは、水虫や雑菌がたまりやすい足指のあいだです。
番組では、以下のような洗い方が紹介されていました。
-
歯ブラシや足専用ブラシを使って、指の間を1本ずつ丁寧にこする
-
石けんやボディソープをしっかり泡立てて、皮膚のしわや溝まできちんと洗う
-
洗ったあとは、清潔なタオルで水分をきちんとふき取る
こうした洗い方は、水虫の予防だけでなく、巻き爪の悪化を防ぐことにもつながります。指の間にたまった汗や汚れが爪や皮膚を刺激し、トラブルの原因になるからです。
また、足裏やかかとの角質ケアについても、自己流は注意が必要です。とくに、たこや硬い部分をハサミで切る行為は逆効果とされました。皮膚は外からの刺激に反応して守ろうとするため、無理に削るとさらに厚くなってしまいます。
おすすめの方法は以下の通りです。
-
入浴後、皮膚が柔らかくなった状態で行う
-
柔らかい紙やすりで一定方向にやさしく削る
-
削ったあとは、保湿剤を塗ってしっかり保護する
また、かかとがひび割れやすい人には、クリームの上から綿の靴下を履いて保湿を閉じ込める方法も効果的です。
このように、足のケアは特別な道具がなくても、正しい知識と少しの工夫で健康な状態を保つことができます。毎日の習慣を見直すことで、足元から快適な生活につながっていきます。
正しい爪の切り方と巻き爪予防
爪の形を整えるとき、なんとなくの自己流で切っている人が多いかもしれませんが、実はそれが巻き爪の原因になることがあります。番組では爪切りの専門家・山田規光久さんが登場し、正しい爪の切り方と姿勢について詳しく教えてくれました。
理想の爪切りの姿勢として紹介されたのは、次のような体勢です。
-
床に片足を正座するように折り
-
もう片方の足の膝を立てて前に出す
-
視界が安定し、爪がしっかり見える角度を保てる
この姿勢にすることで、無理な力を入れずに爪を切ることができ、切りすぎや変形を防ぎやすくなります。また、爪の切り方でとくに大切なのが、「まっすぐに切ること」です。
-
爪を垂直に、まっすぐ切るのが基本
-
両端を深く切ってしまうと、爪の両わきの皮膚が盛り上がり、巻き爪を引き起こす原因になる
-
角を少し丸くする程度はOKだが、深くえぐるように切るのは避ける
番組内のクイズでは、「巻き爪を防ぐ爪の切り方はどれ?」という問題が出され、選択肢は「まっすぐ」「短く」「両端」。正解は「まっすぐ」でした。これは視聴者にも強く印象に残るポイントだったはずです。
短く切りすぎると、爪が皮膚に埋まりやすくなり、歩くたびに負担がかかってしまいます。また、端を深く切ると、そこに力が加わりやすくなり、爪のカーブが強くなる巻き爪になりやすくなるため、避けたほうがよいとされていました。
爪のケアは、健康な足を守るための第一歩です。日常の中でちょっとした見直しをするだけで、痛みや不快感を未然に防ぐことができます。巻き爪に悩んでいる方や、今は大丈夫でも将来が心配な方は、正しい爪の切り方を今日からでも取り入れてみるのがおすすめです。
浮き指が原因で起こる体の不調と改善法
番組では、腰痛・肩こり・膝の痛みの原因として「浮き指(うきゆび)」が関係していることが取り上げられました。解説を行ったのは、医師で教授の阿久根英昭さんです。阿久根さんによると、日本人女性の約8割、男性でも6割が浮き指の傾向があるとされています。
浮き指とは、立っているときに足の指が床から浮いてしまっている状態をいいます。本来、足の裏は「指」「母指球」「かかと」の3点で体重を支えるのが理想的なバランスですが、指が使えていないと、重心が後ろにずれてしまい、全身の姿勢が崩れてしまいます。
-
重心がかかとに偏ると、背中や腰が反るような姿勢になりやすい
-
首が前に出たり、背中が丸まったりして、肩や首への負担が大きくなる
-
長時間の立ち仕事や歩行でも、膝や腰に負担がたまりやすくなる
浮き指のセルフチェック方法も番組内で紹介されました。やり方は簡単で、薄い紙を足の指の下に差し込むだけです。もし紙が抵抗なくスッと入ってしまう場合は、浮き指の可能性があるとされていました。
改善のためには、足指を積極的に動かすエクササイズが効果的です。番組で紹介された内容は以下のようなものでした。
-
足の指を前後に10回ずつ動かす
-
指の1本1本をしっかり意識しながら、できるだけ大きく動かす
-
裸足で過ごす時間を増やし、足裏全体で地面を感じるように意識する
また、日常生活での工夫としては、指がしっかり使える靴を選ぶことや、足指でタオルをつかむ運動などもおすすめされていました。
浮き指は見た目ではわかりにくいものの、体のさまざまな不調に関係する可能性があるため、早めに気づいて改善に取り組むことが大切です。ちょっとした運動や意識の変化で、姿勢が整い、日々の疲れが軽減されるきっかけにもなります。
富山の鱒寿司を紹介する「いまオシ!LIVE」
富山・富山市からは、300年続く伝統の味「鱒寿司」が紹介されました。鱒寿司ミュージアムでは、購入や食事だけでなく、見学や手作り体験までできる施設として観光スポットにもなっているとのことでした。
「みんな!ゴハンだよ」豚肉トマト卵炒め&たたききゅうりキムチあえ
料理コーナーでは、きじまりゅうたさんが「豚肉トマト卵炒め」と「たたききゅうり キムチあえ」を紹介。主菜は豚こま肉に下味をつけて炒め、トマトと卵を組み合わせた夏らしい一品。副菜は、きゅうりをたたいてキムチやごま油などであえるだけの簡単な一皿です。試食では、宮崎美子さんが「トマト美味しい」と感想を話していました。
【あさイチ】きじまりゅうたの「豚肉トマト卵炒め&たたききゅうりキムチあえ」レシピ|2025年6月17日放送
まとめ
この日の放送は、足と爪の健康を見直すきっかけになる内容が盛りだくさんでした。日々のケアや靴の選び方、姿勢や歩き方の見直しが、快適な夏を迎えるための第一歩になります。
コメント