NHK【あさイチ】夏バテ体質別「食べる養生」と薬膳の知恵！胃腸ケアと旬の食材で元気回復（2025年8月25日）

「夏バテに負けない！体質別食べる養生のススメ」

「夏バテに負けない！体質別食べる養生のススメ」

8月25日放送のあさイチでは、「夏バテに負けない！体質別食べる養生のススメ」が特集されます。連日の猛暑で「体がだるい」「食欲が出ない」と感じている人に向けて、漢方や薬膳の考え方をもとにした「食べる養生」が紹介される予定です。食事を少し工夫するだけで体調を整えられるため、今注目されている健康法です。この記事では、放送前に分かっている情報を整理しつつ、なぜ夏バテ対策に役立つのかをわかりやすく解説します。

「食べる養生」とは？

「食べる養生」とは、東洋医学や漢方の知恵に基づいた食事法のことです。もともと中国で発展した中医学の考え方をもとにしており、「未病を治す」ことを目的にしています。つまり、病気になる前の段階で、日々の食事を工夫して体調を整えるというものです。

基本となるのは気・血・津液（水分）のバランスです。気は生命エネルギー、血は体に栄養を届けるもの、津液は体を潤す水分です。これらが不足したり滞ったりすると不調が出ると考えられます。たとえば「気」が足りないと疲れやすく、「血」が滞ると冷えや頭痛につながり、「津液」が不足すると肌や喉が乾きやすくなるのです。

このように、食べる養生は単に栄養を摂るというよりも、食材の性質や体との相性を意識して選ぶことが特徴です。

夏バテと胃腸の関係

夏になると冷房で体が冷えたり、冷たい飲み物やアイスを取りすぎたりしがちです。すると胃腸が冷えて働きが落ちてしまいます。胃腸は「気」や「血」をつくる工場のような存在なので、弱ると疲労感やだるさが出てきます。さらに、汗をたくさんかくことでミネラルや水分が失われ、バランスが乱れやすくなります。

東洋医学では、この状態を「中は冷えているのに外は熱い」と表現することがあります。体の中心部は冷えているのに、皮膚や表面には熱がこもるため、体温調節がうまくいかなくなるのです。これこそが典型的な夏バテの状態です。

夏におすすめの養生食材

放送でも紹介されると予想される夏バテに効く食材を整理すると、以下のようになります。

体を冷ましつつ胃腸にやさしい食材
きゅうり、なす、トマト、スイカなど。水分が多く、熱を冷ましながら喉の渇きを癒してくれます。ただし食べすぎると冷えすぎてしまうので、しょうがや味噌と合わせるのがおすすめです。
エネルギーを補う食材
山芋、かぼちゃ、そら豆など。消化を助けて体を支える「気」を補ってくれます。胃腸が弱りがちな人にはぴったりです。
クエン酸を含む食材
梅干し、レモン、グレープフルーツなど。疲労の原因になる乳酸を分解し、エネルギー代謝をサポートします。昔から梅干しがお弁当に入れられていたのも理にかなっているのです。
ミネラルが豊富な食材
枝豆、海藻、しじみなど。汗で失われやすいナトリウムやカリウムを補ってくれます。しじみ汁は夏の朝食におすすめです。

こうした食材をバランスよく取り入れることで、夏バテ対策になります。

体質別のアプローチ

今回の番組の大きな見どころが「体質別に選ぶ食材」です。体質によって必要な栄養や避けたい食材が違うため、まずは自分のタイプを知ることが大切です。

気虚タイプ（エネルギー不足）
疲れやすく食欲がない人。おすすめは米やいも類、豆類。消化にやさしいおかゆや雑炊も良いです。
血虚タイプ（血の不足）
顔色が悪い、髪や肌がパサつきやすい人。レバー、ほうれん草、黒ごまなど血を補う食材が有効です。
血瘀タイプ（血の滞り）
冷えや肩こりがある人。トマト、にんにく、玉ねぎなど血流を良くする食材が適しています。
水滞タイプ（水分の滞り）
むくみやすい人。きゅうりや冬瓜、ハトムギなど利尿作用のある食材で余分な水を流します。

このように、自分の体質を知って選ぶことで、夏バテ予防の効果が高まります。

日常生活でできる工夫

食べる養生では「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」も大切にします。

身土不二：その土地でとれる旬の食材を食べると、自然と体が季節に合いやすくなります。
一物全体食：魚を丸ごと、野菜は皮ごと食べるなど、食材をできるだけ余すことなく使うのが基本です。
五味・五性・五色：味、性質、色を意識することで、バランスのよい食事につながります。
食習慣の工夫：よく噛む、腹八分目にする、落ち着いた雰囲気で食事をとることも大切です。

これらはすぐに実践できるので、日々の習慣に取り入れやすいでしょう。

放送の見どころ

今回のあさイチにはいとうあさこさんと福士誠治さんがゲスト出演し、実際に体質別のチェックや食材選びを体験する場面も期待されます。講師は井上祐貴さんで、具体的な食材やレシピが紹介される予定です。キャスターの博多華丸・大吉さん、鈴木奈穂子さんのやりとりも楽しみのひとつです。料理や健康法に興味がある人はもちろん、夏バテで困っている人にとって明日から役立つ内容になるでしょう。